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ボルダリングはなぜ面白いのか①
ボルダリングはなぜ面白いのか?
家族でクライミングを始めて早5年。今では家族全員でハマってます。
リードクライミングもボルダリングもどちらもやるのですが、
自分としては「ボルダリングの方が面白い」と感じてます。
ボルダリングはなぜこんなにも面白いのでしょうか?
ボルダリングは「パズル」
ボルダリングにはパズル性があります。
ホールドをどういう順番でとるべきか?
フットはどちらの足で踏むべきか?
カラダをどちらの方向に向けるべきか?
フラギングすべきか、力で超えるべきか?
いろんな選択肢を組み合わせ、ベストな選択を自分で導きだす必要がある。
全然無理と思っていた課題が、ホールドの持ち方一つで簡単に出来たり。
このパズル感がボルダリングの大きな魅力になっています。
スポーツは「面白いからやる」になった途端、やめられなくなります。
「からだを鍛えたい」からでもなく、
「健康に良いから」でもなく、「面白いからやる」
このループに入るとずっと続けられる。
ボルダリングは難易度によって番号が付いていて、自分にあった「課題」を見つける事が出来ます。それをクリアしてゆく面白さがクセになります。
面白いパズルがあるとそれを解きたくなるように、ボルダリングもうまい「課題」を作ってくれるセッターという人がいます。
良いセッターがいるクライミングジムは、面白い課題を無尽蔵に作ってくれるのでずっと遊び続けられる。それがボルダリングの大きな魅力です。
最強強度なフィジカル
今までいろんなスポーツをやりました。
テニス、水泳、ジョギング、バスケ、ウェートトレーニング。
その中で断トツに強度なフィジカルが要求されるのがボルダリングでした。
初めてボルダリングをやったとき、こんなにも筋力を要求されるスポーツがあるのか?!! と驚愕しました。
指、腕、背中、足。
カラダ全体を120%駆使して自分を持ちあげる必要がある。
たとえばベンチプレスをする場合、自分の限界までウェートを持ちあげるわけですが、自分の限界が来たなと思ったらウェートをおろすだけです。
でも、ボルダリングをやれば自分の考えていた「限界」が間違いだと分かります。
ボルダリングは3~4mくらいの高さの壁を登ります。
ぱっと見るとそんなに高くないですが、実際に上るとその高さに結構な恐怖感を感じることになります。
登った瞬間からその恐怖を感じ始めます。そして「落ちたくない」という気持ちが芽生えます。しかし、不安定な態勢のままホールドを持たされ、急速に腕力に限界が近づきます。
でも落ちたくない。そうすると「限界」だと思っていたレベルから+αの力が出てきます。出た事の無い汗が出てきて、人生で経験したことのない火事場の馬鹿力を出さざるを得なくなる。
やる度に火事場の馬鹿力を出さざるを得ない、スポーツ。
それがボルダリングです。
キムタクがボルダリングをやる動画があるのですが、はじめてやると普通こんな感じになります。
自分のカラダが全然持ちあがらない。手が全く動かせない。
「やってみ?ほんといけねえから(笑)」(By キムタク)
これです。
自分はそれなりにカラダが強いと思っていたのですが、ボルダリングをやってみてその幻想は打ち砕かれました。ボルダリングをやると自分の非力さ、不甲斐なさに毎回打ちのめされる事になります。
もちろん、やっているとカラダの強度だけでなく技術で乗り越えられる事が多くなってくるのですが、レベルが上がるとさらに上のレベルの技術+フィジカルの組み合わせを要求される事になります。
そんなスポーツなので、数年やるとだんだんカラダ全体が引き締まり、今まで存在してなかった筋肉がつき始めます。そしてじわじわと過去の自分を超えてやれなかった事がやれるようになる。これが面白さの一つです。
↑そうやってプロクライマーは意味不明なくらいバキバキな体になっちゃっいます。
続く