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自分には何もないという話をしよう

皆さまごきげんよう!りあむ ぎゃらがーです。
現在22歳の俺ですが、元々配信を始めたのは高校1年生、16歳の時でした。
さらに言えば、初めてインターネットに自ら飛び込んだのは9歳。おおよそ13年のインターネット住人生活の中で、様々なコンテンツを見てきました。
今回は、インターネットの様々なコンテンツに揉まれる中で「自分には何もないなあ」と思った話をします。


最初の挫折体験

元々幼少の頃から、歌うことが好きだった自分。小学生のころから母の影響で、童謡などではなく90's~00'sのJ-POPやロックをカラオケで歌っていました。
そう。小学生の頃といえば変声期の前。まさに何でも原曲と同じ音域で歌えた時代でした。それも「アーティストと同じように歌える」と勘違いするほどに。

しかし、さすがに逆らえず変声期を迎えることに。
普段の喋り声ではあまり声変わりしていることを感じずに生きてきた俺は、ある時カラオケで同じように歌おうとした時に、

「あれ、上手く声が出せない。音程が当たらない。」
「おかしい。前まで上手に歌えていたのに。」

と思いました。
当時からプライドだけはいっちょ前に高かったので、それだけでかなり傷ついたことを鮮明に覚えています。
「自分の思い通りに歌えない。」これがひとつ大きな挫折でした。


勝負できる!と思ったあの頃と2度目の挫折

そこから時は経ち、いつからかカラオケに行くことも過去の挫折からなくなっていました。そんな中、高校時代ラジオを聴いていた際にふと思い立ちます。

俺、もしかして喋りなら勝負できるかも?

片親だった俺の家庭。飲兵衛の母は居酒屋にまで俺を連れ回していました。その中で、様々な大人と一期一会で様々な話を話したり聞いたりする機会も多かったのです。

そんな状況から培われた高校生らしからぬトークスキル。これでなら何かをつかめるかもしれない。
そう思った自分はツイキャスで配信を始めることにしました。
当時は、なぜかF1界隈で流行っていた"人力bot"の流れに乗り、F1界隈向けの配信をしていました。コミュニティの範囲が狭かったので、当時はわりかし人が来ていたのを覚えています。

そのまま勢いづいた俺は、違うアプリを用いて勢力の拡大を図ります。そんな中、たまたまYouTubeの広告で見かけたアプリがありました。

そう、現在主戦場の"spoon"です。

当時はtelさんという方が広告で「ハチラジ」の話をしていました。「布団に入っても眠くならないんですよね」というフレーズを聞いたことがある人もいるかもしれません。
これを聴いた俺は「配信らしい配信じゃなくても、思うがままのことを喋れば人が集められるかもしれない!」と考えたわけです。

そして高1の9月、spoonを始めました。
当時はリリースしてまだ5ヶ月。いわゆる新興勢力で、勢力が広がりはじめて間もない頃。枠周りをしつつ、毎日配信をすればすぐ人が来るような規模感で、わりかしスムーズに固定リスナーを掴むことに成功しました。

しかし、広告を見て始めたということは、自分の他にも広告きっかけで始めた人がいるということ。俺が始めてから、すぐさまspoonはレッドオーシャンになり、リスナーの取り合いが始まりました。

当時のspoonの成長と根強い枠回りでしかリスナーが集められなかった俺は、たちまち置いてけぼりを喰らいました。
今までの勢いは決して自分の実力で付いたものでなく、いわば『約束された成長』だった」ということを悟り、モチベーションは低下。そのまま転生、配信を休むことにしました。


改めて思い知らされた才能の差

そこから高2~高3は、部活の忙しさもあって高1の時ほど浮上はせず、聞き専に徹しながらたまに配信をする、というスプナー人生を歩んでいました。
それも専門学校に入り、一人暮らしを始めたことで話が変わります。

話してくれる誰かが家にいなくなったことで、喋ることを楽しみに感じていた自分は、再びspoonで配信することを決めました。
最初はかねてから仲の良かった人の枠から人を集め、地道に枠を見つけ回っては配信をして、また枠回りをして…の繰り返しで、前ほどうまくはいかないもののそれなりにリスナーをつかむことに成功しました。

ここでひとつ転機が訪れます。

声劇企画「金色恋愛譚」への誘いです。

この頃は別の内容で企画に出て自信をつけたことで、声劇に出てみたい!という意欲が高まっていた時。まさに絶好のタイミングで話をしてもらったことで俺の心は大きく揺らぎました。

「もしここで出たら、自分の名前は大きく売れる。」
「だが実力者揃いの中で、自分はまともに評価されるのだろうか?」

かなり葛藤がありました。しかし、やはりこのタイミングをみすみす逃すわけにはいかない。そう思い、この企画に出ることに決めたのです。

$${\scriptsize\text{声劇企画初参加の際の音源。}}$$
$${\scriptsize\text{勝手がよくわからないままだったのでなんだか初々しい}}$$

これは余談ですが、当時は勝手が分からず、思いっきり運営に作業や進捗を任せっきりにしていました。後にこのことを後悔し、これ以降の声劇企画はなるべく自分らで済ませるスタンスになります。

この企画をきっかけに、リスナー数は大きく増加。これを機に声劇経験のある配信者とも繋がるようになりました。さらに、知り合いの配信者の別の誘いで運営としても声劇に関わるように。大きく名が売れた時期でした。

しかし、立て続けに声劇企画に関わったことで分かったことがありました。

自分には、声劇のセンスがない」ということ。

大型の声劇企画には、前述の通り百戦錬磨の経験者がたくさんいます。その中に突然初心者が出るというのは、いわば試合中のプロレスのリングに突然放り投げ出されるようなもの。
周りの経験者が凄まじい演技をする中、大根役者っぷりが溢れる自分の演技は聞いていられるものではありませんでした。また、運営として参加した企画もなかなか上手くいかず、経験者の周りとの大きな差を痛感しました。

また、それ以外では同世代の人たちが才能を遺憾無く発揮して、既に声劇や歌ってみたなどで成功を収めていて、正直「表現の場に自分はふさわしくない」とまで思うほどの挫折を味わいました。
そして、2023年3月に出演した声劇企画を最後に声もかけられなくなり、自分もまた自然とドロップアウトする形で声劇から離れました。


そして今・まとめ

現在は、主に雑談をメインで配信をしています。
結局のところ「何もない中で自分で頼れるのはトークスキルのみ。喋ることで勝負するしかない」と悟り、原点回帰することに決めたからです。

そして自分には、

spoonの本質はラジオ。最終的には雑談で必ず勝負する

という思考があります。
この思考は6年間、ずっと持ち続けています。
そして、配信をやめるまではこの考えは変わらないのだと思います。
なんせそれ以外の才能がまるでないので………

何もない自分ですが、これからもひとつよしなに。

今回はここまで。またお会いしましょう。
ワーワー言うとります。お時間です。さようなら。


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