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D&D スターターセット『ファンデルヴァーの失われた鉱山』が楽しかった!
謝辞
曇天が続く時季となりましたが、先日、指折り数えて待ち続けた2021年6月13日に、念願叶いD&Dを初めてプレイすることができました。
初心者を代表いたしまして、日頃Twitterハッシュタグ #DnDj #dnd5e でつぶやかれている全ての先達の方々に御礼の言葉を述べさせていただきます。
夜な夜な背中を丸めてミニチュアを塗る小汚いおっさん(自分)を見た妻からは「ほんとカタチから入るね」と吐き捨てられましたが、それでも、プレイヤーの興奮、DMの心意気、ミニチュアペインターのこだわり、ゲームショップさんの想いなど、その熱量に触れられたことは大変な喜びとなりました。
本当にありがとうございます。
当日の参加者
DM:『ハツプレイ・ハツディーエム』(私)
PL1:ヒューマン・弓ファイター『サラザール』(S夫妻の夫)
PL2:エルフ・ウィザード『シア・ガラノデル』(S夫妻の妻)
PL3&4:ドワーフ・クレリック『フリン・アイアンフィスト』&『タクリン・バトルハンマー』(K夫妻の妻が一人二役)
私含めて全員初心者ということもあり、難易度を加味してドワーフ・クレリック2名という変則編成(敵からするとAC18の回復役が2人も居て辛い…)でのキャンペーンデビューとなりました。
結果と感想
・プレイ前は物語を先へ先へと進めることが正解だと思っていた中で、7〜8時間ほどかけて最初のダンジョンと町の探索を終えた
・が、このゲームにはシナリオ全体の進行度など気にならなくなるレベルの没入感があり、冒険そのものが本当に楽しかった
・戦闘やイベントのバランスが程よく、試練をくぐり抜けたという達成感があるため、仮にセッションの続きができないとしても大満足で終われる
・ダンジョンをクリアした時はもちろん、敵を倒した瞬間、もっと言えば誰かの何気ない言葉や一度のクリティカルヒットに対しても拍手が起こった
反省点
・運用ミスでプレイヤーに損をさせてしまった(ウィザードのスリープで5d8の結果21に対し、対象のウルフ3体の合計HP33と比較して失敗と判定)
・敵の動きが合理的過ぎて、緊張の有無が特定の人に偏った(全モンスターがAC最弱のウィザードを殴り、ゴブリンA・B・Cに個性が無かった)
・音楽で世界観を損ねてしまった(FF1の3和音BGMとドラクエ7のオーケストラサウンドが入り混じるというカオスな世界だった)
・ウミガメのスープ的な楽しさを提供できなかった(NPCや捕虜となったモンスターは何を聞かれずともすべての情報を吐き出す親切キャラで運用)
D&Dの存在を知ってからプレイ当日までずっと楽しかった
最近、プライベートに変化があり常駐必須のスマホアプリから離れたタイミングで、会社仲間のボードゲーム会に混ぜてもらうようになりました。(これが脳が痺れる楽しさで!)
その後「ボードゲームの類で世界一面白いものってなんだろう?」と気になり、自分が辿り着いたのはTPRG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』だったんです。
すごい記事だった…!まだ何も分かっていないけどいつかこんなアツい展開に没入したい。#dnd5e #DnDj https://t.co/hFkLLZkWYF
— geriya (@geriyamaji) May 19, 2021
ふじねこさん紹介の動画。何これお金払いたい…。Twitterでマップやミニチュアに関する会話を見かけて勝手にフォローしていたお方が作者さんでした。
— geriya (@geriyamaji) May 22, 2021
ゲームが魅力的→だがプレイ障壁が高い&日本市場は軽視され気味→ファンの愛が核分裂して絆が生まれやすい…?#dndj #dnd5ehttps://t.co/oO5f9DiVnf
先人の方々が創り上げたコンテンツや、Twitter上で交わされている先達の会話は、いずれもド素人である自分を沼へと誘うのに十分な妖光を放っており、いつしか快適なゲーム環境の構築は自分の使命だと思うようになっていました。(冒頭の謝辞へと続く)
初めて行ったイエローサブマリンで時間をかけて選んだサイコロ、海外の動画を見て購入を決めたバトルマップ、夜中までネットを徘徊して流通在庫を見つけたスターターセット、商品番号を紙に書き出して購入管理をした塗料、Safariで大量のタブで開いて1週間比較検討したホワイトボード…。
元来病的な物欲を持っていた自分とD&Dの準備とは非常に相性が良く、理想の環境を用意する時間もひっくるめて最高の娯楽でした。(今も海外ECのカートにたくさんのミニチュアを突っ込んである)
そして、ダメ押しでチェックメイトとなったのはミニチュアです。ペイントという行為を認知した瞬間に『D&Dは消費・生産・協同の全てを満たす、まさに心血を注ぐに足る遊びだ』と確信。どの立場からの物言いなのかはさておき、火がつきました。
(よくよく考えると日本語版未発売のアドベンチャーの和訳、オリジナルシナリオ・プレイヤーキャラクターの創作、DMとしてのキャンペーン準備・運営など、ペイントに限らずD&Dは生産に満ち溢れている)
初プレイ直前の1週間は毎日朝4時半まで塗っていて、後半は明らかに身体にガタが来ていまして。それでもプレイ当日、頑張って塗ったゴブリンやバグベアを登場させる度に、同僚たちはディズニーランドを初めて訪れた子供のような反応をしてくれて、すべてが報われましたね。
次回が待ち遠しくもあり丁寧に準備を進めたくもあり
唯一不安だったのはゲームに対する温度差でしたが、参加者からは「次いつにします?」「月1とかでやりたいですね」「本当に時間の経過が意味不明だった……!(あっという間だった、の上級表現)」と反応をもらい、安堵しています。
自分はというと、基本の3冊を読んで背景やルールをもっと理解したいし、プレイヤーとして卓に参加してみたいし、ミニチュアの追加購入とペイントも進めたいし、当日の運用改善も考えたいし、初プレイまでに買って良かったものや買ったショップさんをまとめて記事にしたいし、とやりたいことだらけです。
プレイ以外でゲームのことを考えている時間が一番楽しいと思っているタイプなので、当日も合間も色んな楽しみ方ができるD&Dが大好きになりました。……と、ひとまずここらでやめておきます。長く煩雑な文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました!