ジオパーク・オンライン #016 南アルプスジオパーク(みどころ&動画)
2期シーズン4回目(通算16回目)のオンラインツアー。案内役は、南アルプスジオパークの藤井利衣子さん。ツアーのテーマは「山あいの,まっすぐな街道はどうやってできた?」です。
舞台は,南アルプスの長野県側,昔の人が行き交った秋葉街道(今は国道)。空から見ると、距離約70㎞が真っすぐな谷になっていて,途中に3つの峠があります。
ジオランナーの藤井さん「なぜこのまっすぐな街道ができたのか?」「風景の中に隠された秘密を考えましょう」と投げかけ,みんなで一歩を踏み出すような臨場感あるスタートを切り,南が上の地図で,ポイント毎に振り返り,方角と地形を確かめて進みました。
「3つの峠を越える」
3つの峠は,何処も崩れていて,手前で通行止めです。しかし,オンライン,時を戻して秋に,空を飛びワープ,自己責任で途中からは古道を行くなど,クリヤーしていきます。
崖崩れをおこしている地点では,振り返って西と東の山の傾斜の違いが確認できました。 3つの峠を超えながら,歌舞伎,祭り,山肉といった独特の歴史文化の紹介がありました。
「スタートに戻り,テーマについて考える」
一直線に崩れること,西と東の山の傾斜が違う,のはなぜか?成因の違う山同士が隣り合っている→擦り合ってもろくなり→水に削られやすくなり→真っすぐな谷ができた、ということです。隣り合った岩石の谷は,セットでずっと続きます。これが中央構造線です。(詳しくは下伊那郡大鹿村の「中央構造線博物館」へ)
街道があったから,歴史文化は,育まれ、伝えられた、その街道が中央構造線の動きで生まれた谷あいの道だったのです。種明かしの鮮やかさが印象的でした。終始笑顔,ジオランナーで美しい筆文字の書道家,藤井さんの個性があふれるツアーでした。
その後,ジオガイドの森川さんからおすすめ観光情報として,高遠城址公園の高遠コヒガンザクラと兵越峠で行われる峠の国盗り合戦の様子の紹介がありました。
日本ジオツーリズム協会メンバーの方は、下の方にスクロールすれば見逃し配信(アーカイブ)が見られます(※2023年4月以前にご入会の方のみ)。
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