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ジオパーク・オンライン #032 五島列島(下五島エリア)ジオパーク編(みどころ&動画)

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オンラインツアーの動画は最下部にあります(有料)。日本ジオツーリズム協会メンバーの方は無料で見られます(※2024年10月以前にご入会の方のみ)。

第3期8回目(通算32回)
五島列島(下五島エリア)ジオパーク・長崎県の西の島五島列島より!
「~命をつないだ風と大地の物語~西の果てに浮かぶ五島列島・福江島」
 
今回のガイドは佐藤くみさん。くみさんは東京から移住後、ガイド、ジオイベントの企画、マップや地質キャラのデザインなど五島列島ジオパークで色々な活動をされています。さあ、「住んでみてわかる心地良さと手付かずの自然」が魅力の福江島へ出発!
長崎県からさらに西、東シナ海に浮かぶ五島列島の南側を占める「下五島」にある五島列島ジオパーク。今回はフェリー「椿」で長崎から福江港に到着です。
「世界遺産」、「日本ジオパーク」、「日本遺産」と3つの顔を持つ福江島の面積は琵琶湖の約半分。幕末にできた福江城があり、1,000㎞圏内で見ると東京より大陸の方が近い!
佐藤さんデザインの地質キャラ「スコリアちゃん」号に乗り、まず標高80mの大瀬崎灯台へ。標高250mの大瀬崎園地展望所から灯台までは、行きは20分、帰りは40分のハイキングコースを歩きます。「シマシャジン」の花や「ハチクマ」に出会えたらラッキー。
「ハチクマ」は蜂の幼虫やサナギを食べる猛禽類で、春は大陸から福江島を通って日本へ、秋は福江島で良い風を待ち、時には2~3,000羽の大集団で一気に大陸へと渡ります。
私たちも「スコリアちゃん」バルーンでふわりと移動。福江島では人も良い風を待ちました。白石湾は粘り気の少ない溶岩でできた細長い半島に守られ、奈良時代から平安時代にかけて遣唐使船の港になった場所。船をつないだ「ともづな石」や空海の史跡が今も大切にされています。決死の覚悟で大陸へ向かった遣唐使に思いをはせましょう。
さて、サツマイモともち米でできた「かんころ餅」で休憩。福江島に移り住んだ「潜伏キリシタン」達は、条件が悪い場所でもできるサツマイモを強い北風で干した「かんころ」で命をつなぎ、信仰を守り続けました。今もあちこちに教会があります。また、水はけのよい火山の石で丸く囲われた「円畑(まるはた)」も見どころの一つです。


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