ジオパーク・オンライン #018 三好ジオパーク構想(みどころ&動画)
第2期6回目(通算18回目)のオンラインツアー。案内役は三好ジオパーク構想のジオガイド下川純代さん、地質専門員の殿谷梓さん、ジオガイドでIT担当の平岡慶祐さんによる三好トリオです。ツアータイトルは「四国の水の運命の曲がり角 吉野川はなぜ曲がった!?」です。
三好ジオパーク構想は、徳島県の西の端,三好市と東みよし町の2市町からなるジオパークを目指しているエリアです。特徴が二つあって、
① 険しい地形とその上での人々の暮らし
②吉野川が曲がって作り出す風景
今回のツアーは、四国を流れる大河川吉野川が三好市池田あたりでほぼ直角に曲がるという不思議な流れに注目していきます。
かつて吉野川は真っすぐ北(香川県方面)に流れていましたが、約300万年前からの中央構造線の活発な動きによって盛り上がった讃岐山脈に行く手を阻まれ、進路が東に変えられました。ノスリという鳥になった下川さんと一緒に上空から曲がった川にそって飛び、吉野川を中心に発達した産業や文化についてみていきます。
もし、吉野川が曲がらずに、この地域を流れていなければ、池田ダムや川沿いの平野もなく、刻みタバコや阿波藍や鳴門金時(サツマイモ)といった文化もなかったかもしれません。そうなると徳島藩は財政的に苦しくなり、商人たちが家にうだつを上げることも阿波踊りを大々的に開催することもできなかったかもしれません。
(まとめ)
四国の水の運命を左右する吉野川の曲がり角は、中央構造線が動くという大地(地球)の営みでできたものです。
曲り角ができたことによって、徳島に洪水をもたらすことになりましたが、人々はめげずに自然環境を活かして、独特な産業や文化を作ってきました。そのことは、水不足になった香川でも同じでした。
徳島の名産品や文化に出会った時に、「曲がり角」のことを思い出していただけると嬉しいです。「曲り角を見に来てください」というメッセージがありました。
日本ジオツーリズム協会メンバーの方は、下の方にスクロールすれば見逃し配信(アーカイブ)が見られます(※2023年5月以前にご入会の方のみ)。
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