ジオパーク・オンライン #023 洞爺湖有珠山ジオパーク(みどころ&動画)
第2期11回目(通算23回目)
洞爺湖有珠山ジオパーク、火山マイスターの、まえはしふみこさん。
2021年の移住後、カフェを出店。今回は壮瞥愛の深い様子が節々から伝わる、素敵な旅になりました。
【変動する大地との共生について】
北海道の南西部に位置し、火山、自然、文化を味わえる場所です。
11万年前に始まった洞爺湖の形成、そして2万年〜1万5千年前の有珠山の活動などがありました。
【壮瞥町をピックアップ!】
有珠山周辺の風景が大きく変化したのは1940年代。
それは、人類史上でも希な、目の前で山ができる光景でした。
『動くこと山の如し』
麦畑を押し上げ、1943年から2年間の火山活動によって形成された昭和新山について、記録をたどりヴィジュアルで解説。
有珠山は噴火のたびに山を作り、大地を変動させることから、周辺の地域には”動くこと山の如し”という、独特の感覚があるそうです。
『三松正夫』
頻発する地震などの火山活動に対していち早く反応して記録開始。
昭和新山隆起図を完成させた人がいました。三松正夫氏です。
1910年に噴火研究の道案内をして、記録の大切さを知っていた事が偉業を達成するきっかとなった様です。
戦時中の統制により噴火は無いものとされ、必要な救済も無かった時代。
混乱の中しっかりと記録を残し、更に私財を投じてこの土地を買い取ったのだそうです。
現在では昭和新山は私有地の特別天然記念物となり、山は後の世にメッセージを発信し続けます。
”噴火を単に災害とはせずに、そこから学ぶ心”を養える場所となりました。
今回は、山の変化をパラパラマンガの手法で見せてくれました。火山の成長記録を“母子手帳”と表現されていた、ガイドの火山愛を感じましたね。
『バーチャル登山』
ガイドが愛して止まない、一度見ると忘れられないカッコイイ山、昭和新山へGo!
普段は危険なため登山できない赤褐色の山頂からは、隣に有珠山が見えました。山頂の標高は398m。標高が下がった理由をクイズで教えてくれました。
山頂の地中は、高い所で98℃!
山頂からの風景は、足もとの壮瞥町から、遠く羊蹄山まで望めました。
【火山と共にある人の営み】
町内にも噴火の影響で迂回した線路や道路もあり、人々が自然と対峙した姿が伺い知れました。
火山と密接に関わった生活の中、火山に愛をもって繋いできた人の営み。
その想いを引き継ぎ、ジオパークの活動も発展しているそうです。
また、美味しい果樹も豊富。水上アクティビティも楽しめ星空も綺麗な壮瞥町の紹介も!
昭和新山の歴史や景観を、人々が守り繋げた地域。
魅力溢れる壮瞥町を、訪れてみてはいかがでしょうか?
日本ジオツーリズム協会メンバーの方は、下にスクロールすれば見逃し配信(アーカイブ)が見られます(※2024年4月以前にご入会の方のみ)。
ここから先は
¥ 1,000
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?