ジオパーク・オンライン #017 讃岐ジオパーク構想(みどころ&動画)
第2期5回目(通算17回目)のオンラインツアー。案内役は讃岐ジオパーク構想の横山昌太郎さん。ツアータイトルは300万年クッキング「讃岐うどん」です。
舞台はコンビニよりもうどん屋が多いうどん県(香川県、讃岐)です。瀬戸内海と讃岐山脈に挟まれ、おむすびのような形をした山が点在しています。名物讃岐うどんと大地の300万年に渡る関係を3分クッキング風に解き明かします。
まずは材料の準備の前に大地の下ごしらえです。実は讃岐うどんの誕生に不可欠な讃岐山脈は300万年前にはありませんでした。300万年前に始まる大断層「中央構造線」の活動が讃岐山脈を生みだしたのです。
この讃岐山脈、さらに瀬戸内海が讃岐うどんの誕生に大きく関わりました。讃岐うどんの材料(小麦、水、塩、醬油、いりこ)との関係を見ていきましょう!
1.小麦 讃岐山脈によって讃岐は少雨になり、さらに讃岐山脈から流れ出す土器川が「うどんの聖地」中讃地域に水はけの良い扇状地を作りました。この土地と気候が小麦作りに適していました。
2.水 水に苦労した中讃地域ですが、善通寺市は扇状地の末端にあり地下水・湧水が豊富で「湧水のまち」を名乗るほどです。
3.塩 雨が少なく遠浅の浜が多い瀬戸内海沿岸は塩作りに適しており、父母ヶ浜など多くの塩田がありました。
4.醬油 小豆島では、瀬戸内海の早い流れを利用して九州から運ばれる麦や大豆、地元の塩を活用して醬油の一大産地となりました。
5.いりこ 燧灘(灘:島の少ないエリア)の穏やかで浅く泥分の多いエリアはいりこの材料のカタクチイワシの生息地として、さらに燧灘の中にある伊吹島がいりこの加工場に適していました。
(まとめ)
中讃地域の気候や土地を生み出したのは讃岐山脈であり、それが小麦、水、塩づくりに、さらに瀬戸内海が醬油、いりこを生み出しました。その讃岐山脈と瀬戸内海を生み出したのが西日本を貫く巨大断層中央構造線だったのです!
日本ジオツーリズム協会メンバーの方は、下の方にスクロールすれば見逃し配信(アーカイブ)が見られます(※2023年4月以前にご入会の方のみ)。
ここから先は
¥ 1,000
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?