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ジオパーク・オンライン #027 伊豆大島ジオパーク(みどころ&動画)

第3期3回目(通算27回)
伊豆大島ジオパーク・トウキョウ・ボルケイノー火山がつくった日本の縮図―

火山の島で子育てをしたいと伊豆大島に移住した田中さんを中心に、伊豆大島出身で噴火を経験した3人のガイドが、伊豆大島の玄関口となる3つの港に焦点を当ててご案内いたします。

まずは、釣りガイドもする岡田生まれの杉山さんが、岡田港を案内します。岡田港は古い火山の残骸が風から守ってくれる天然の良港。沢に流れた溶岩の上の小さな港町は、かつて漁業でさかえ、趣のある風景や、さまざまな伝統文化が残っています。溶岩を崩して、てこの原理でどかし大地を作ったころの様子を表す【てこ舞】や、日本各地の港の手踊りが伝承されています。杉山さんは手踊りの継承者で素敵な歌声に合わせて手踊りを披露され、一緒に踊りたくなりました。

続いて、島の中心にある元町港を元町生まれの元町育ち現在銀行員の菊地さんが案内します。過去の噴火の影響で、広い土地がある元町は、今も昔も島の中心地。噴火の様子がよく見える元町では、噴火は神様の成せる技と言われてその様子を神の火【御神火様】と呼んで、神様の災いの鎮静化を図るために踊られる奉納の踊りが映像で紹介されています。

最後に、最近若者に人気の波浮港は、波浮出身の金川さんが伝統的な衣装を着て【おふみのあんこ】になってご案内します。噴火と津波と人が作った独特の雰囲気がある波浮港。いろいろな地域から多くの人々が港を作るために集まってきた様子や、風待ち港として賑わっていた頃の様子を版画や写真で案内してくれます。新しくて懐かしい港町はみんなに愛され、今でも風待ち港として使われています。

3つの港はそれぞれ火山によって出来た地形を活用して、人々が暮らしている様子がよくわかります。その日の天気しだい、風向きしだいでその日の暮らしが変わる。そんな伊豆大島の暮らしには、日本のエッセンスがギュッと詰まっています。


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