【週間】米国株ヒートマップ 時価総額×騰落率1/25-29 (無料)
今週は、決算シーズンの中、
ゲームストップの1件もあり、大きく市場が動きました。
そんな、一週間株価はどのようにうごいたのでしょうか。
今週1/25-29の一週間の米国株市場を、
ひと目で把握できるヒートマップを作りました。
【週間】米国株ヒートマップ 時価総額×騰落率1/25-29
S&P500採用銘柄について、
時価総額を面積に、
先週末1/22終値から今週末1/29終値までの
騰落率を色と数字で表しています。
注目銘柄の解説も載せています。
【相場サマリー】
最初はコロナ禍での各国政府の財政出動が
効いて株価が上昇していきました。
しかし、一度勢いよく上がりだした株は、
自然に適正水準で止まるわけではなく、
行き過ぎることが多いです。
そして、上げ相場を創った原因とは
関係ない何かをきっかけとして
調整局面入りすることが多いです。
今回の調整局面は、
① 米国大型銘柄の決算発表のタイミング
② ロビンフッダーと呼ばれる
比較的投機的な動きをする米国株の個人投資家が、
その投機的な動きを強めた。
という二点だと思われます。
特に、②については象徴的な事がありました。
最初、ゲームストップというアメリカゲーム販売店の株に、
機関投資家が、空売りを仕掛けていました。
空売りは、株価が下がれば儲かり、
上がれば損をする仕組みの投資商品です。
一定以上に上昇すると、
空売りしている投資家は、
その空売りポジションを強制的に解消させられ、
多額の損失を蒙ります。
空売りを知った個人投資家たちがSNSで結託し、
その空売りポジションを強制的に解消させるべく、
買いを仕掛けました。
これにより、例えばヘッジファンド大手メルビン・キャピタル・マネジメントは
3000-4000億円の損失を被ったと言われています。
このように混乱が起きると、
他の個人投資家も機関投資家も一時投資を控えようという
マインドになり、米国株の株価下落に繋がりました。
【注目銘柄】
マイクロソフト(MSFT)・アップル(AAPL)・フェイスブック(FB)
GAFAMのうちこの3社はこの一週間の中で
決算発表を行っています。
3社とも決算が好調です。
ある程度予想されていたとはいえ
上昇しても良かったと思います。
それが上述のような混乱で、
マイクロソフト以外は大きく下げました。
フェイスブックとアップルは、
アプリの個人情報保護の観点からお互い
敵視するような主張を行っています。
フェイスブックはアプリ内で個人情報を得なければ
ターゲット型広告の効果が落ち、
死活問題となります。
しかし、アップルはiPhoneなど自社製品での
個人情報保護を強化しようと考えています。
フェイスブックの主張では、
アップルは、表向きは個人情報保護を主張していますが、
本当の狙いは自社の収入増とのこと。
広告が使えなくなればターゲット広告から優良課金ビジネスに
移行せざるを得ないSNSなどが増え、
結果として、課金に対してプラットフォーム手数料を
得られるアップルの収入増になるとの主張です。
世論がどっちに傾くかで結果は変わってきそうですが、
少しフェイスブックは不利な状況になりそうです。
テスラ(TSLA)
テスラは昨年からのコロナ相場での代表格でしたので、
その揺り戻しが来た今回は、下げが大きかったです。-6.27%。
今週決算発表をしました。
もちろんEVで有名なのですが、
蓄電池と太陽光発電事業の急速な成長も達成した
とのことです。
EVはまだまだ発展途上でテスラが覇者になるかもわからない状況。
それまでの資金源を、このようなエネルギー事業で稼げるのは
とても心強いです。
EVではなく、総合エネルギー企業になることを
画策しているのではないかと思っています。
バイデン大統領の再生可能エネルギー政策も追い風です。
エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)といった
オイルメジャーのビジネス領域をも侵すことを
考えたら、現在のフェイスブックを上回る時価総額も
正当化できるのではないかと思います。
今回の下げは押し目かもしれませんね。
この記事は、米国株ヒートマップというマガジンの1ページです。
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