Joso Music Collective, 2 Days 4 Stages ~Arbol・Mariana・木川保奈美・RIO・ChihiRo with 永田ジョージ~
こんにちは、永田ジョージです。普段はピアノを一人や誰かと弾いたり、子供を育てたりしていますが、要望に応じて音楽イベントのプロデュースもしています。
過去には007映画「スペクター」の封切り前オフィシャルイベントで、007の歴代テーマソングをバンドアレンジしてジャズ界の精鋭達と演奏したこともありました。
先日は、茨城県の常総市というところで、初の試みを行いました。常総市は市民の1割が外国人であり、中でもブラジルやベトナムの方が多いとのことで、「世界のご飯」とマッチする「世界の音楽」を、野外コンサートという形で常総市・市民の広場で開催できないかというリクエストを受けました。
比較的難題ではありましたが、ピアニストとしてここ11年の活動で紡いだご縁で、ジャズ〜ブラジリアン〜ポップス〜クラシック〜ハワイアンと様々なフィールドで活躍する方々にお声がけをして、11月11日と12日の2日間に渡ってJoso Music Collective 〜世界の音楽 x 世界のご飯〜 を開催しました。
気温が20度を超えていた11月初旬から比べると一気に冷え込んだのもあり、初日のライブ開始までは比較的閑散としていた市民の広場でしたが、世界の音楽をテーマにセレクトしたBGMを会場で流し、ブラジルやインドネシアのフードトラックがいい香りを放出し始めると、徐々にお客様が。
ほどなくして始まったお昼のステージは、クラシックギターの宇高靖人さんとフルート杏那さんのユニット"arbol"。世界の名曲から氷川きよしにジブリ、そしてアンコールは彼が育った土佐の歌で盛り上がりました。
宇高さんとは、7年ほど前に高知出身のギターバンド「いちむじん」でキングレコードからアルバムを共にリリースし、何度かホールコンサートでご一緒して以来でした。僕も一曲だけ飛び入り参加させてもらいましたが、arbolのお二人は端正な音と柔らかいキャラクターでお客様からも好評を戴きました。
15時のステージはブラジル出身のシンガー&ギタリストMarianaさんと、パーカッション木川保奈美さん、そして私のトリオ。
しょっぱなMCから小さな乱入者によって客席をざわつかせた挙げ句に、ペダルの下に小さい足を挿してペダル踏めなくする地味な攻撃に耐えつつもお届けしたボサノバやジャズ。
北海道にもルーツを持つマリアナさんは日本語の曲も情緒豊かに歌い、民謡の「ふるさと」や、玉置浩二さんの「メロディ」や「幸せのランプ」でオーディエンスを魅せました。
初日を無事に終えて
Joso Music Collective day 2.
朝には止む予報だった雨がずっと振り続け、ウクレレのRIOくんも「最近ぼく雨男なんですよ」と控室で呟いててこれはもう昼のステージは無理かな…と天を仰いでいました。
それがなんと本番10分前の11:50に雨がやみ、雲の隙間から太陽が見えてきてなんだこの奇跡のハワイみたいな展開、No rain, no rainbowかよと思いましたよね。
遠くは名古屋から、近所のつくばや守谷からも集まったお客様が待ち構えているステージで、サウンドチェックを本番開始と同時に行い、ウクレレ一本とは思えない縦横無尽なステージングを。
彼がリリースしたファーストアルバムTransitのタイトルトラック、めちゃかっこいいので聴いて下さいほんとに。
僕もRIOくんに呼ばれて、枯葉やOverjoyedなどの名曲に1960年代のイタリア製鍵盤ハーモニカClaviettaで数曲参戦。長年知っているのにセッションは初めてだったので、とってもエキサイティングでした。
ライブ後はお客様が広場からだーっと居なくなり、冷え込みも益々厳しくなり、果たして3時のステージはガラガラになるかも…という危惧をしつつも、背に腹は代えられないのでフードトラックからビリヤニを頂きました。
スパイスのおかげで腸が幸せホルモンを沢山放出したところで迎えた15時のステージ、ちゃんとChihiRoさんとのDuoステージを待ち構えていたお客様がいらして、一曲目の「赤とんぼ」から市民の広場が幸せホルモンで満たされました。
昼より寒いはずなのに、曲を演じていくごとに世の中の体温があがっていくのは、スープストックトーキョーの温かさを擬人化したChihiRoさんの歌と人柄のなせる技なのか。
満場一致のアンコールで彼女のオリジナル"I Say,"をお届けし、僕は大サビで「笑わないで、笑わないで」と強く訴えながら歌うChihiRoさんの声にウルッとしながら演奏を終えました。
みんなもこれ聴いてエモさにむせび泣いて。
両ステージ共に、ライブ後は沢山の方がCDをお買い求めいただいたり、記念撮影に興じたりしているのを横目で見て、雨の不安と戦いながらもちゃんと開催できて良かったなあと独りごちてたら、まさか自分のCDを売るのを忘れていました。
呑気か。
みんなここで試聴して気に入ったら買うてね。
そんなこんなで終えられたJoso Music Collective。
参加してくれたミュージシャン仲間の力はもちろんのこと、声掛けいただいた株式会社ひらくの染谷さんと常総市のみなさま、ステージマネジメントを手伝ってくれたクラシックギタリストの青木はなこさん、そして追加のPA機材を貸してくださった、ひたち野うしくCafe Wise Courtさんの力なくしては実現しませんでした。
さむいよーさむいよーもう帰りたいよーと言いながらも、途中で踊ったりステージに上がったり、キッズエリアで遊んでいた家族やお友達、そして沢山のお客様にも大感謝です。
みんなで創り上げたこの音楽イベント、今後も御縁が続いていくことを願って、Cafe Wise Courtのオレオスムージで一人打ち上げをしてきました。
ローストビーフもスペアリブもホンビノス貝のワイン蒸しもなにもかもが美味しいので、みんなも行ってや!
Joso Collective、市民のみなさまにも好評いただけたら来年以降も開催できるかもしれません。その際は、お近くの方もちょっと遠くの方も、気軽に楽しみにいらしてくださいね。
Joso Music Collective presented by Groove Pockets