根暗課長(新しい技術症候群→退職)
管理者候補の中堅が辞めました。
もっとソースコードを書きたい。新しい技術に触れたいと言って去って行きました。
新しい技術ってなんだ? メタバースか?
そんなものは常に変わるし、そのうちAIだらけになってコードを書かなくなるかもしれない。
そもそもコードはいつでも書けますし勉強もできます。土日にコードを書けば良いんです。
会社は勉強の場所ではなく、仕事をする場所です。
もっと会社でなければできないことがあると思うのです。
プロジェクトを回したり、設計したり、お客様と折衝したり、会社だからこそ得られる経験がたくさんあるわけです。
なのに・・、なぜそれをやらない?
なぜそこまでコードを書くことに拘る?
コードはいつでも書けるんだよ。歳を取っても書ける。
肝心なところが分かっていないような気がします。
新しい技術と言いますが、自分で新しいものを作りたいとなった時に、その作りたいモノを具現化しなければなりません。
それはコードが書けるだけでは不十分です。
自分を助けてくれる協力者たちとの連携作業が必要になるし、もちろんお客様対応だって必須となります。協力者を集めるスキルも求められます。
それらを学べるのが会社であり経験を積める場所なわけです。
なぜそこに注目しない?
コードはいつでも書けるんだよ。。。
これは私の経験なのですが、30歳を過ぎるとソースコードを書く技術よりも上流工程の経験や、管理職経験を求められます。
残念ながらソースコードだけしか書けないとなると業務の選択肢が極端に狭まります。
その時の流行プログラミング言語を書けたとしても、それはたいしたアドバンテージにはなりません。少なくても私が見てきた世界では、最新開発言語よりも、設計経験や管理職との能力が圧倒的に求められていました。
上流工程というのは普遍であり、開発言語がなんであれやり方はさほど変わりません。開発言語よりもメンバーを統率する能力や、お客様と仕様を詰めていくコミュニケーション力の方が絶対的に必要なものになるのです。
誤解を恐れずに言うならば、プログラマーは代えのきく存在です。
募集すればフリーランスの人たちが集まってきますし(お金次第)、上流工程を自社の少ないプロパーで固めて、下流工程とテストはフリーランスを集めるシステム開発スタイルは20年も前から続いているものです。
ソースコードを書くのが楽しいのは20代まで。
30過ぎたら上流、40過ぎたら管理職。
それが嫌ならフリーランス。
ずっと飲み屋で話されてきたIT業界の定番話です。
若者には5年、10年先を見据えて動いてほしいな
と思う今日この頃です。
ではまた。
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