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ヴォルカニック出張による先攻ワンキル型【R-ACE】

 ジオです。
 今回は【ヴォルカニック】のデッキを考えながら【R-ACE】のカードや記事を見て思いついたデッキを紹介します。

注意
・この記事は【R-ACE】に興味がある方が読んでいると思うので、【R-ACE】のテーマカード、及びデッキで採用実績があるカードは略称で記載します。カードテキストもプロキシーF以外は掲載を省略します。
・一方、【ヴォルカニック】は効果を把握しきれていない方もいらっしゃると思うのでカード名初出時はフルで載せ、2回目以降は略称で記載します。また、カードテキストも掲載します。【ヴォルカニック】でのワンキルの紹介動画は記事中に掲載しますが視聴に時間がかかると思うためです。


デッキ紹介

メインデッキ

 【R-ACE】によく採用されるカードについては知っている人が多いと思うので、ワンキルに使うカードや、それらに関連して採用しているカードについてのみ解説します。

ヴォルカニック・トルーパー

【ヴォルカニック】における誘発の当て所。当てないでほしい

 《ヴォルカニック・エンペラー》サーチ&エンペラー特殊召喚コストの役割を持ちます。
 主な役割は先攻ワンキルのパーツですが、ファイアエンジンが場に出てる状態でボムトークンを生成するとハイドラントやエアホイスターを特殊召喚できるというシナジーも持ちます。

憑依解放-大稲荷火 & 火霊術-「紅」

初見では獣族だと思ってた……

 大稲荷火は火霊術サーチ用。火霊術はワンキルパーツです。
 大稲荷火は素引きしたくないですが火霊術は「R-ACE」を展開できる盤面でなら素引きしても活用できます。具体的には誘発or無限回避、プリベンターを場から離すことによる追撃、場が膠着した際の引導火力が挙げられます。

ヴォルカニック・エンペラー

 ワンキルパーツです。
 素引きした場合に完全に困るカードです。疑似先攻ワンキルというメリットを得るための必要経費だと受け止めましょう。

ヴォルカニック・エミッション

 ワンキルパーツです。
 先攻ワンキルが成立しない初手で素引きした場合、マスカレーナ作ってこのカードを伏せておくとトルーパー+マスカレーナでユニコーンを作って妨害できたりします。

業火の結界像

 篝火でサーチできるので採用しています。
 初手が先攻ワンキルできる手札であったとしても篝火を発動するのはプロキシーFによる融合召喚を行う直前にしましょう。そうすれば相手の誘発が刺さる等して先攻ワンキルできなくなった場合にプランを変更できるので。

篝火

 トルーパーか業火の結界像をサーチするために使います。
 相手の妨害によってトルーパーか業火の結界像かを選べるようにしたいので、採用枚数は篝火≧トルーパーとなるようにしています。

エクストラデッキ

サクリファイス・アニマ

 大稲荷火を出すために必要です。
 他の役割としては、壊獣を出した後にハイドラント召喚→プリベンターorタービュランスサーチして、サイドインした壊獣を吸って一緒に殴ることで5000程度のダメージを与えることができたりします。

重爆撃禽 ボム・フェネクス

初見では機械族だと思ってた……

 このデッキの先攻ワンキルにおけるキーパーツです。
 炎族供給、バーンダメージ、プロキシーFの(2)の効果の誘発の3点で活躍します。

プロキシー・F・マジシャン

【R-ACE】の情報仕入れるまでは知らなかったカード

 ワンキルパーツです。
 一応ドロゴンを融合召喚することもできるので、初手でトルーパーを引けていなくてドロゴン融合召喚できるルートに行ける場合はドロゴン出してタービュランスの効果を通しに行くのも手です。
 このデッキでは(2)の効果が重要なので、ボムフェネクスを融合召喚する際にリンク先が全て塞がれている状態にならないよう気を付けましょう。

サイドデッキ

 トップメタであると予想される【ピュアリィ】【ラビュリンス】【R-ACE】に有効そうなカードを採用しています。
 また、バーンカードが多いため、俱利伽羅天童や朔夜しぐれや心変わりといった、相手にダメージを与えやすいカードを多めに採用しています。
 とはいえ実戦経験に乏しいため、各自環境を見て有効そうなカードに差し替えていただけると幸いです。すみません。

このデッキの長所・短所

長所
・相手のドローフェイズに勝利するので、捲り札を気にしなくてよい。
・ワンキルができなくても、勝負が膠着状態になった場合に引導火力で勝負を決められるケースが生まれる。
・効果によるダメージを与える手段が多いため、《トランザクション・ロールバック》採用の家具型【ラビュリンス】に対して有利……かもしれない。

短所
・【R-ACE】が元来持つ弱点である、タービュランスに無効系妨害を当てられると動きが弱くなる点を克服できていない。
・ワンキル用パーツでデッキスロットが圧迫される。

先攻ワンキルの概要

 ゆうしゃさんによって紹介されている【ヴォルカニック】の先攻ワンキルの手順をベースにワンキルを行います。

(記事紹介の都合上、展開例紹介から動画が始まるようにしています。ゆうしゃさんすみません)

 この動画で紹介されている先攻ワンキルのダメージ源は以下のようになります。

 今回のデッキではなるべく【R-ACE】に絡まない札、つまり「ヴォルカニック」カードを削るため、《ヴォルカニック・リムファイア》を不採用とします。

 また、同様の理由により大稲荷火を特殊召喚する前にボムトークンを特殊召喚してダメージ源にすることも前提としません(大稲荷火を特殊召喚した後にボムトークン生成と破壊はします)。

 この選択によりダメージ量は1500低下し1500+1550+3100+500=6650となるため、このままではワンキルが成立しません。
 では減ったダメージ量をどのように補うのか。
 それはこのカードを使います。

 そう、《重爆撃禽 ボム・フェネクス》ですね。フィールド上にこのカードを含めて5枚以上あれば1500ダメージを与えられるため、ワンキルが成立するようになります。

 また、このカードは炎族であるため、エンペラーの特殊召喚コストに充てることができる点も見逃せません。
 このカードをプロキシーFの効果で融合召喚します。融合素材は大稲荷火とハイドラントです。

 1500ダメージを達成するにはこのカード以外に4枚のカードが必要ですが、これはルート上必ず揃うプロキシーF+火霊術+ボムトークン+トルーパー(orヘッドクオーター)の4枚で調達できます。

トルーパーはプロキシーFの(2)の効果で特殊召喚します。

トルーパーがギリギリ攻撃力1000以下なのが奇跡

 ボムフェネクス融合召喚→プロキシーFの(2)の効果でトルーパー特殊召喚→トルーパー特殊召喚時効果でエンペラーサーチ→トルーパー(2)の効果でエンペラーを捨ててボムトークン生成を行い、ワンキルの準備を整えます。

先攻ワンキルの手順

 展開方法はトルーパーを場に出す方法で分けて2パターンあります。

A.召喚権はエアホイスターに使い、トルーパーはプロキシーFの(2)の効果で場に出す。
B.トルーパーに召喚権を使う。

A.召喚権はエアホイスターに使い、トルーパーはプロキシーFの(2)の効果で場に出す

 必要なカードの内容から考えるに、基本的にはこのルートで展開を行うことが多いと思います。

必要なカード:
レベル4以下「R-ACE」&EMERGENCY!orエアホイスター&「R-ACE」モンスター、トルーパー

展開ルート:
※以下の用語は略称で記載します。
(ns=通常召喚、ss=特殊召喚、ls=リンク召喚、fs=融合召喚)

①エアホイスターns、効果でEMERGENCY!サーチ
②EMERGENCY!発動、ハイドラントssして手札の「R-ACE」モンスターをリリース
③ハイドラントの効果でタービュランスをサーチして、墓地の「R-ACE」2枚除外してタービュランスss
④タービュランスの効果でALERT!含む4枚セット
⑤ALERT!発動してプリベンターサーチ

⑥ハイドラントでサクリファイスアニマls
⑦エアホイスター+サクリファイスアニマで大稲荷火ss
⑧ハイドラント除外してプリベンターss
⑨タービュランス+プリベンターでプロキシーFls
⑩プリベンターの(3)の効果でハイドラント帰還

⑪プロキシーFの(1)の効果でハイドラント+大稲荷火でボムフェネクスをプロキシーFのリンク先にfs
⑫-1.大稲荷火の効果で火霊術サーチ
⑫-2.プロキシーFの効果でトルーパーss
※⑫-1.と⑫-2.は同一チェーン上で処理。
⑬火霊術セット
⑭トルーパーefでエンペラーサーチ
⑮トルーパーの(2)の効果で手札捨ててボムトークンss
⑯火霊術セットしてボムフェネクスの効果、1500以上のダメージ
⑰プロキシーF+トルーパー+ボムフェネクスでアポロウーサをls
⑱炎族3体除外してエンペラーss
⑲エンペラー効果で1500ダメージ&エミッションサーチ

(相手ターン)
①ドローフェイズにエミッション発動
②1.の後に優先権が回ってきたら火霊術発動、エンペラーリリースして3100ダメージ

 何らかの事情によりダメージが500足りない場合、アポロウーサの代わりにドナをリンク召喚してボムトークンを破壊しましょう。
 大稲荷火の特殊召喚にレベル4以下の炎属性が必要であるため、場にレベル4以下の「R-ACE」がハイドラント除いて1体しかいない状況ではEMERGENCY!のコストは必ず手札から充てるようにしてください。逆に言えば何らかの要因でハイドラント以外のレベル4以下の炎属性モンスターが2体以上存在する場合はフィールドからリリースしても大丈夫です。

B.トルーパーに召喚権を使う

 ヘッドクオーターが初手にある場合はこのルートでも成立します。このルートの場合、トルーパーのボムトークン生成効果でファイアエンジンの「R-ACE」リクルート効果を誘発させられるため、A.と違ってEMERGENCY!が絡まなくても成立するようになります。
 ただし、1.と違って誘発でワンキルが成立しなかった場合に路線変更しづらいためリスクが高めになります。なので、A.のルートを採れる場合はヘッドクオーターがあった場合でもA.を採った方がよいでしょう。そうすればタービュランスに誘発を貰った場合でも浮いた召喚権で二の矢(篝火→業火の結界像召喚等)を用意することができるかもしれません。

必要なカード:ヘッドクオーター、レベル4以下「R-ACE」、ファイアエンジン、トルーパー

展開ルート:
※以下の用語は略称で記載します。
(ns=通常召喚、ss=特殊召喚、ls=リンク召喚、fs=融合召喚)

①ヘッドクオーター発動
②ヘッドクオーターで得た召喚権でレベル4以下の「R-ACE」ns
③ファイアエンジンの効果で自身をss
④トルーパーns、効果でエンペラーサーチ
⑤トルーパーの効果で手札捨ててボムトークンss
⑥ファイアエンジンの(2)の効果でハイドラントss
⑦ハイドラントの効果でプリベンターサーチ
⑧ハイドラントでサクリファイスアニマls
⑨トルーパー+サクリファイスアニマで大稲荷火ss

⑩ハイドラント除外してプリベンターss
⑪ファイアエンジン+プリベンターでプロキシーFls
⑫プリベンター(3)の効果でハイドラント帰還
⑬プロキシーFの(1)の効果発動、ハイドラント+大稲荷火でボムフェネクスをfs
⑭大稲荷火の効果で火霊術サーチ
⑮火霊術セット
⑯火霊術セットしてボムフェネクスの効果発動、1500以上のダメージ
⑰プロキシーF+ボムフェネクスでドナls
⑱炎族3体除外してエンペラーss
⑲1500ダメージ与えつつエミッションサーチ
⑳ドナの効果発動、ボムトークン破壊して500ダメージ

(相手ターン)
①ドローフェイズにエミッション発動
②1.の後に優先権が回ってきたら火霊術発動、エンペラーリリースして3100ダメージ

先攻ワンキルに必要な採用カード

 このデッキをアレンジすることを考え、先攻ワンキルに最低限必要な枠の説明をします。
 先攻ワンキルに最低限必要なカードは以下の通りです。

 メインデッキは最低5枠取ります。2枚目以降のトルーパーや篝火の投入枚数はデッキの枠や先攻ワンキルギミックへの比重を考えて調整しましょう。

細かいテクニック

 先攻ワンキルが成立しなさそうな状況でも各種コンボパーツを少し絡めて行える動きを紹介します。これらの展開により、先攻ワンキルが成立しない盤面でも勝利に繋げられると幸いです。

リンクヒータでレベル5以上R-ACE2体を大稲荷火に変換

 相手の墓地に灰流うらら等のレベル4以下の炎属性がいる場合に使えます。自分フィールドのモンスターを減らさずに大稲荷火を出す条件を整えられるため、状況によっては記事中で紹介しているカードの組み合わせ以外でもバーンしてキルするルートを採れるかもしれません。

ファイアエンジン+トルーパーによる後手1キルルート

 相手が先攻で、こちらがインパルス誘発→ファイアエンジンを投げて、その後相手が妥協盤面で止まってくれた場合に使えます。
①トルーパーns
②トルーパー効果でエンペラーをサーチ
③ボムトークンを攻撃表示でss
④ファイアエンジンの効果でハイドラントss
⑤ハイドラントの効果でプリベンターをサーチ
⑥ハイドラントでサクリファイスアニマをls
⑦ハイドラントを除外してプリベンターss
⑧ボムトークンをプリベンターで攻撃(2300ダメージ)
後は先攻ワンキルで紹介したルートを辿ればワンキルできます。

最後に&謝辞

 いかがでしたでしょうか。
 この記事によって【R-ACE】メタを難しくする一因になれ……ゲフンゲフン、この先攻ワンキルで対戦相手を驚かせる人が出ると作者冥利に尽きます。
 それでは、また次の機会に。次は恐らく【キマイラ】関係の記事でお会いすることになるでしょう。

 今回の記事の構成はライトさん(@rai_10y)の記事を参考にして作成いたしました。特に展開ルート解説はとても見やすくて好きです。ライトさんが作るTier表やデッキ解説記事にはいつもお世話になっております。


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