私の3つ目の仕事のお話です。
シーカヤックガイド、木こり、ジオガイドのうちのジオガイドのお話。
伊豆半島ジオパークは2011年に日本ジオパークに、2018年にユネスコ世界ジオパークに認定された伊豆半島の15市町からなるジオパーク(地球の公園)です。
パークの範囲は伊豆半島とその沖合3kmまでを含むので、沿岸の海もジオパークなのです。ここが他とちょっと違うらしい。
シーカヤックで海を漕ぐ私は、とりわけ岸壁の海蝕洞窟をくぐるのが好きで、日本のあちこちの洞窟のある海へ漕ぎに行きました。
その中でも伊豆半島は海蝕洞窟の宝庫です。
私がやっているシーカヤックガイド業「南伊豆アドベンチャー」というのですが、うちの一日体験ツアー(初めての人を対象にしたツアーコース)でも、5つの洞窟(通り抜けられる洞窟です)があります。
海蝕洞窟とは、海の波の浸食により出来た洞窟で、主に改定火山のマグマや岩脈、水底土石流、火山灰の堆積層など、伊豆半島の成り立ちとかかわりが深いのです。
カヤックで海を漕いでいるうちに、興味と疑問がわくのは当然だと思います。
趣味のカヤックが仕事になって、安全とカヤック技術の礎として、日本レクリエーショナルカヌー協会のインストラクター資格を取得しました。
しかし、インストラクターはガイドではありません。
インストラクターの検定ではガイドのガの字も出てきません。
みんな日本のどこでガイドするかわかりませんものね。
楽しくお客様を案内するには、その土地のことを知らないと話になりません。普通はそうです。
でも、この伊豆半島、とりわけ南伊豆の海が好きで移り住んだ私は、この素晴らしい伊豆半島の景色を見てほしい! ね、すごいでしょ!という押し売りにならないようにきちんとしたガイド知識を身に着けるべきだと考え、伊豆半島ジオパーク認定ジオガイドになりました。順番が逆ですね。
伊豆半島ジオパーク、覚えることが多すぎです。伊豆半島広すぎです。ジオサイト多すぎです。やばいです。
今でも詳しいお客様に逆に教えてもらうこともあります。
もっと頑張ります。
ジオガイドの認定はカヤックツアーの為というのは本当ですが、伊豆半島ジオパーク、とても面白いです。
海だけでなく、陸上の(そっちの方が多い)ジオも。
ジオのことが分かってくると、同じ景色も違って見え、その辺に転がっている石にも、ストーリーがあることに気が付きます。
写真:海底火山の噴火口の断面
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