私的、2020年ベストアルバム25(洋楽限定)
今年は、個人的な環境の変化や、コロナによるライブやフェスの中止・延期によって、音楽を聴ける時間が明らかに増えた年だった。それと同時に、音楽を通して現実と向き合える年でもあった。
実際、今年選んだアルバムを見てみると、その背景にはコロナやブラック・ライブズ・マター(BLM)含めた多様化による差別への含みが確かに存在している。
音楽は時代を生き写すもの。
かつて、アメリカではボブ・ディランが"Blowin' in the Wind(風に吹かれて)"で公民権運動の象徴となり、ケンドリック・ラマーの"Alright"はBLMのアンセムとなった。
一方のイギリスでも、音楽で世界を変えてみせたザ・ビートルズや、セクシャリティへの苦悩や孤独を抱えながら前に進み続けたフレディ・マーキュリー(クイーン)、ランキングにも上げているソーなど、多くのアーティストはその時代背景の下で数々の名曲を落としている。
2020年もそれは同じだった。これから挙げる25枚の「音楽作品として良いアルバムである」だけでなく、「今このアルバムが出ていることに価値がある」という観点も含んでいる。
ちなみに、この25枚のアルバム以外にも、シングルでリリースされて胸打たれた曲も多数あったので、それはまた別の機会に書きたいと思う。
25位 Andy Bell『The View From Halfway Down』
24位 Caribou『Suddenly』
23位 BC Camplight『Shortly After Takeoff』
22位 Everything Everything『RE-ANIMATOR』
21位 The Weeknd『After Hours』
20位 Destroyer『Have We Met』
19位 The 1975『Notes on a Conditional Form』
18位 Dogleg『Melee』
17位 Fontaines D.C.『A Hero's Death』
16位 Oneohtrix Point Never『Magic Oneohtrix Point Never』
15位 Fiona Apple『Fetch the Bolt Cutters』
14位 Tame Impala『The Slow Rush』
13位 Phoebe Bridgers『Punisher』
12位 Yves Tumor『Heaven to a Tortured Mind』
11位 Run The Juwels『RTJ4』
10位 Ariana Grande『Positions』
9位 Gorillaz『SONG MACHINE: Season One - Strange Timez』
8位 beabadoobee『Fake It Flowers』
7位 Bob Dylan『Rough and Rowdy Ways』
6位 Taylor Swift『folklore / evermore』
『forklore』- spotify / apple music
『evermore』- spotify / apple music
5位 Moses Sumney『græ』
4位 Fleet Foxes『Shore』
3位 Haim『Women in Music Pt. III』
2位 Sufjan Stevens『The Ascension』
1位 Sault『Untitled(Black is) / Untitled(Rise)』
『Untitled(Black Is)』- spotify / apple music
『Untitle(Rise)』- spotify / apple music
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