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箱根ヶ崎「村山 満月うどん」「スカイホール」小川「テルメ小川」

今回は西東京の箱根ヶ崎という街に行ってきた。

西多摩郡瑞穂町のビューパークと呼ばれる施設の周辺の桜を見に行くためだった。

ちなみに、何故そんな辺鄙な場所の桜を見に行ったのかという、とアニメの聖地になっており去年から桜の開花時期を狙っていたからだ。

このnoteでは深く記載しないが興味のある方は是非1期から見てほしい。

まずはJRに揺られて立川まで行くとバスに乗って最初の目的地である「村山 満月うどん」に向かった。

目的のビューパークのある街、箱根ヶ崎にある有名うどん店ということで行ってみたかったのだが、立川駅から30分もバスに乗る必要があった。

私は車の運転ができないため移動できる場所は電車の駅の最寄りがほとんどだ。

バスに乗って見知らぬ景色を眺めるだけでも新鮮な気持ちになれた。

うどん屋の周りには人が座っており順番待ちをしているようだった。

台帳に名前を記載すると20分ぐらいで店に入ることができた。

注文したのは肉汁うどんの大盛りと、かぼちゃの天ぷらだ。

固くて太いうどんは都心部ではあまり見られないもので新鮮だった。

かぼちゃの天ぷらも甘みがあって塩との相性もよく、想像以上に美味しかった。

うどんを食べ終わると再度バスに乗って「瑞穂町ビューパーク」の近くのバス停で降りた。

桜は綺麗に咲いており、短い道とは言え桜並木を拝めたのは良かった。

ついでに「スカイホール」と呼ばれる無料で入れる展望台にも入ってみた。

96段の階段を登っていくのだが秘密基地みたいで楽しかった。

肝心の展望台はフェンスに囲まれており、せっかくの絶景もフェンス越しにしか見られなかった。

展望広場を謳うからにはもう少しなんとかならなかったのかと思ったが、誰もいない広場で風を浴びるのは悪い気持ちではなかった。

ただ10分ぐらいするとメガネをかけたオタク風の男性が集団でゾロゾロと入ってきて少し気まずかったので展望広場を下りてしまった。

その後、ビューパークの公園を散歩した後、更に別の公園である狭山池公園に行った。

これも聖地巡礼の一環で特に何をするでもなく公園をフラフラして風景を楽しんだ。

狭山池公園にも先ほどのオタク集団がゾロゾロと歩いてきて、どうやら私と同じルートでアニメの聖地巡礼をしているであろうことがわかり余計に気まずかった。

ここから「テルメ小川」という銭湯に行きたかったのだが、銭湯の近くまで行けるバスの出発は1時間以上後のことだった。

そのため多少面倒だが電車の箱根ヶ崎駅まで徒歩で移動すると、八高線(はちこうせん)と西武拝島線(せいぶはいじません)という珍しい電車に乗った。

とは言え、風景は別に面白いものでもなかったし、更に小川駅から徒歩25分もかけて銭湯まで歩かなくてはいけないため、おとなしくバスの出発をどこかで待てばよかったと後悔した。

「テルメ小川」は静かな住宅街に突如現れる大型銭湯施設で驚いた。

車も結構停まっておりお客さんは入っていそうだ。

宮殿のような外観が私のテンションを高めた。

着替えて中に入ると、かなり開放感のある天井高めの入浴スペース、何より内湯も外湯も茶色の温泉なのがテンションを高めた。

趣味のサウナ巡りが目的だったが、温泉でテンションが上がり長く浸かってしまった。私好みのぬるま湯なのも良かった。

サウナは昔ながらの湿度低めのカラカラに乾いたサウナ室だったが広くて居心地が良かった。

水風呂もスーパー銭湯にしては冷えており外気浴用のベンチも用意されていて至れり尽くせりだった。

サウナも良かったが露天風呂が非常に気持ちよくて風に当たりながらボーッと景色を眺めた。

外では大学生と思われる男性2人が「俺は2時間に1回ヤレる!」などと人目も憚らず下品な話をしていた。自分も含めて男性が下等生物であることを改めて認識した。

聞き耳を立ててみると「今度彼女と泊まるから8時間は時間が作れる、だけど実際には寝る前の1回と寝起きの1回で2回しかできない、でも理論値上は8時間で4回できるはずだ」という、実に馬鹿げた話だった。

その後、バイアグラがあれば沢山できるのではという話に移行した。

片方の男性はバイアグラを使ったことがあるそうだが、確かに硬くはなるものの、射精しても全然気持ちよくないし、使った後は頭痛がするなどの副作用があるそうだった。

結論としてはただ硬くなるだけで気持ちよくないものだが、1錠400円ぐらいだし、コストパフォーマンスは良いのではないだろうかという結論に至っていた。

ただ私は想像しただけでも苦痛に思えたのでバイアグラは一生使わないだろうと思った。

下世話な話だったがバイアグラに対する生の意見を聞ける貴重な機会を得られた。

また郊外のスーパー銭湯では家族連れを見かけることが多かった。

文章にすると何を当然のことを言っているんだと思われるだろうが、私の住んでいる都心部ではベビーカーを押している人も滅多に見ないし、渋谷や新宿ではあまり家族連れを見る機会がなかった。

だから銭湯に行くと、ああ、人間も他の動物と同じように家族を形成し子供を引き連れて移動するのだなと、改めて思ってしまうのだった。

露天風呂の岩場で親子を見かけるとまるで猿のように見えて、自分とは違う動物を眺めているような気持ちになってしまった。

風呂上りに軽食コーナーに行くと、普段はお酒は飲まないのだが、この日は一杯だけビールを飲むことにした。

なんとなく普段いかない場所にいくと旅行したような気持ちになって、普段とは違う行動を取ってみたくなるのだ。

また武蔵野ラーメンというラーメンも頼んだ。何が「武蔵野」なのかはわからないが、トッピングがたっぷり、味もサッパリしていて食べやすいラーメンだった。

酒を飲むと食欲が高まりデザートにコーヒーゼリーも頼んでしまった。

これが案外ボリュームもあって美味しくて満足度が高かった。

軽食コーナー自体もどこかレトロで地方のフードコートを思わせて好みだった。

ほろ酔いで気持ちよく帰路についた。生活の主軸にしている東京都内でも知らない場所、降りたことのない駅がたくさんあるのだと実感した。

また適当にどこかに出てみようと思った。

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