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群馬旅行その1・沼田「姫本」「東見屋饅頭店」「清水園茶舗」「沼田健康ランド」

アニメの聖地巡礼で群馬県の沼田に行った。

沼田は天狗が有名

自宅から鈍行電車で行けるので、交通費もそんなにかからなくて良いと思っていたのだが、片道4時間の道のりは想像していたよりも長かった。

沼田駅は天狗が飾られておりインパクトがあったが、それ以外には特に何があるという街ではなくて、アニメというきっかけがなければ人生で行く事のない街だっただろう。

このnoteは食べ歩きブログだと思っているので、アニメの話はさておき、今回の観光について話をしよう。

まずは予約していた「姫本」に行った。

店に行く途中には滝坂という急な坂がある
近道みたいな階段があって構造が面白い

明治創業の沼田の郷土料理を提供している店ということで、何か観光客らしい気持ちになりたくて入った。

郷土料理というと堅苦しい印象だが、店員さんも良い意味で放っておいてくれるので気が楽だし、ランチの「ふる里セット」は1000円で郷土料理の「だんご汁」が食べられる大変リーズナブルなものだった。

セットには刺身こんにゃくや、季節のごはんも付いてきて、良く言えば素朴な味わい、悪く言えば簡素でインパクトには欠けるのだが、若い頃とは違って優しい味わいが胃袋に馴染むようになった。

次に向かったのが「舒林寺(じょりんじ)」というお寺だ。歴史のあるお寺に興味があったというのもあるが、参加していたアニメのスタンプラリーのポイントになっていたのが訪問した理由だ。

ご住職に声をかけると本堂の中に入れてもらえて、スタンプの回収の他にもアニメキャラクターの等身大パネルが見られたり、本堂の中からお参りが出来たりと貴重な体験ができた。

更にアニメ関連の参拝客にはお茶菓子を提供しているようで、こんなに良くしてもらってよいのだろうかと心配になったが、ソファに座ってお茶とお菓子を美味しくいただいた。

お寺の本堂の中に入る機会はあまりないので新鮮に思えた。

「舒林寺」を出た後はひたすら観光に励み、沼田名物の味噌まんじゅうを食べた。

串に刺さった大きな饅頭は「だんご三兄弟」を思わせたが、そういえば「だんご三兄弟」のことを覚えているのは私ぐらいなのかもしれないと思った。


あんこ入りの饅頭は辛い味噌と甘いあんこのコンビネーションが素晴らしく、沼田で食べたものの中では一番美味しく感じられた。

その後は「沼田公園」に行った。主な目的は観光案内所で売っているアニメグッズの購入だったのだが、せっかく行ったので公園で沼田城跡などを見てまわった。

雨天にも関わらず熱心に公園を見て回っている人がいて、歴史に興味のある人にとっては興味深い公園なのだろうと感じた。

陽も暮れてきて、本日泊まる予定の健康ランドに向かう途中、「清水園茶舗」に立ち寄ってかき氷を食べた。

私は秋に食べるかき氷が好きだ。夏だとかき氷屋も人が多いし、並んでまで食べたいとは思わないからだ。秋だと空いてるし、落ち着いて食べられる。

濃厚抹茶かき氷は、あんこが蛇足に思えるほどに抹茶シロップが美味しく、流石はお茶屋のかき氷といった印象だ。

また沼田の飲食店の人たちは観光客が珍しいのか、私にも二言三言話しかけてくれて、非常に温かく接してくれた。

なんとなく沼田に良い印象を持ちながら、駅に戻りコインロッカーに預けていた荷物を引き取ると、その足で「沼田健康ランド」まで歩いて行った。

この健康ランドにはカプセルホテルがあり今回の私の宿泊場所だ。

駅から10分ほどと立地は良いが、夜は暗く、都会の明るさに慣れた私には辺りの風景は少し寂しく感じた。

施設に入ると愛想の良い金髪の店員さんが接客してくれた。

鍵を貰ったので、今日の宿泊場所がどんなところか見に行った。

仮眠室の奥にカプセルルームがあった。手前の仮眠室は無料だ。

正直、無料の仮眠室はかなり暗く、ベッドに近い印象のリクライニングシートもあったので、わざわざ有料のカプセルルームを予約したのはお金の無駄遣いのようにも思えた。

更に館内は1階と2階にwifiがあるにも関わらず、カプセルはロビーから離れておりwifiが使えず、痒いところに手が届かない仕様になっていた。

ただカプセルホテル自体は狭い個室が反対に落ち着いて、良いところだなと思った。

私は漫画喫茶や激安旅館に泊まることはあったが、カプセルホテルは人生で初めてだったので新鮮に思えた。

併設の銭湯施設は可もなく不可もなく。浴槽は2種類あったが温泉でもないので、特に長く浸かる理由にはならなかった。

サウナ室が綺麗で温度も高めだったのは嬉しい誤算だったが、水風呂はぬるくてサウナを真剣に楽しむには物足りなく感じた。

ただ大きなプールがあって、地元の学生と思われる人たちが飛び込んだり泳いだり騒いでいた。

地域で安価に遊べる場所は必要だよなと、保護者気取りで学生を眺めながら、サウナ室と水風呂を往復した。

あるお客さんは風呂掃除のおばちゃんに「もうすぐ終わり?仕事が終わったら一緒に泊まろう」と口説いていたが「無理よ」といなされていた。

こんな言葉も都心だとセクハラだの、なんだのと、すぐに言われてしまいそうだが、地方は良い意味でおおらかだなと感じた。

2階には食堂があったのだが、これが非常に昭和風情があって良かった。

サバ定食は780円で、こんなに安くてよいのかと驚いた。

味も美味しかったし、レストランはwifiも使えるのでゆっくりしていった。

周りの人達はお酒を飲んでいる人が多かった。「おばちゃん、今何杯目だっけ?」なんて酔っ払ったお客さんが聞いていて、アットホームな雰囲気だった。

食事が終わりカプセルに戻った。wifiが使えないのでデータ通信不要のスマホゲームをプレイして過ごした。

最初は有料のカプセルにせず無料の仮眠ルームで眠ればよかったと思っていたのだが、夜になると仮眠室からは轟音のようなイビキが響き渡り、とてもじゃないが壁がなければ耐えられないと思った。

このときばかりはカプセルホテルの薄い壁が有り難いなと思った。

つづく

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