面会記録◇新潟市議会議員 伊藤けんたろう
こんにちは。
にいがた減税会の、湯沢りつか(@sy000ys)です。
今日は、先日、新潟市議会議員の伊藤けんたろう議員と面会した際の模様をお届けしたいと思います。
雑談も交えながら、一時間ほどお話させて頂きましたが、その中から主要なところを抜粋してお送りします。
それでは、どうぞ。
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伊藤けんたろうさんは、何度かお会いしたことのある方なので、軽い挨拶程度で、直ぐに本題に入りました。
先ず、持参した資料を見ていただき、最初から完璧な事務事業評価を求めるのではなく、手持ちのフォーマットに手を加える形で、今ある情報を使って、とりあえずの事務事業評価を作れないかというご提案をさせて頂きました。
(本当は新規のフォーマットで作りたいが)
資料に一通り目を通して、「でもねえ…、これじゃあねえ…」とため息混じりの伊藤さん。
別紙の参考になりそうな他政令市の事務事業評価の一覧を見て、「うーん、新潟市にもあったんですけどね…、これ」と、またもため息。
(一読して、なるほどねえとご理解くださるのは、さすがに元市職員)
以下は、話し合いの大まかな内容です。
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湯沢
西宮市は震災(阪神・淡路大震災)があってから財政が悪化して、事務事業評価を始めたと、以前西宮市の行政の方から伺いました。
メンバーK(以下 K)
やっぱりそういう危機的な状況にならないとダメなんでしょうか?
伊藤議員(以下、伊藤)
新潟市は(3年間の)集中改革で大幅に事業を削って、貯金することに成功しています。
そのおかげで、今回の震災では十分な支援が可能でした。
新潟市の適正な財政規模は120〜130万くらいと言われているが、震災で75億使って、残り44億は大雪の除雪対策としての貯金です。
でも、無くなったからには、もう一度貯めないとダメですよね。
そういう集中改革があったから、支援が出来たと言うと、市長も(事務事業評価に)反対しにくいのではないでしょうか。
集中改革は、事業をやめる前提で削りまくったが、災害で(貯金を)取り崩したので、放っておいたら戻りませんよね。
そこで、事務事業の更なる見直しが必要ではないかと提案するのが、市長も反対しにくいので、良いのではないかと思っています。
湯沢
2030年までの市の総合計画では、28年度までに57億円の貯金を目指すと市長が示していましたが…
伊藤
そういう目標は言うが、じゃあどうやって?と質問すると、なんとなくやるというふわっとした問答にしかならないんです。
総合的に判断しますとなる。
集中改革の部署もなくなって、今は室に格下げされました。
集中改革を評価してやれば、職員もやる気が出るかもしれないですね。
K
職員も、(集中改革が終わって)ひと休みしたい気持ちなんでしょうか?
あまりにも雑多な仕事が多すぎると思うので、私たちとしては、そういうのを減らすことが目標です。
職員の負担も軽くなり、財政も良くなればwin-winだと思っています。
伊藤
職員は仕事が減ると喜びます。
ただ、事業内容を変える手間や、事業をやめたことへの批判に対応するのが大変です。
以前、紙おむつ事業を削減した(3億円)時には、市民からもの凄い批判が来ました。
毎月凄い数の陳情が来たんです。
全国にある老人憩の家も、(利用数の割に)もの凄い修繕費用が掛かるが、やめにくいです。
K
時代に合わなくなった事業の終い方は難しいですね。
湯沢
他都市の事務事業評価では、事業を始めたきっかけが記載されているものもあり、それで要不要の判断が可能になるケースもあります。
K
滋賀の交通税と同じような感じですね。
歴史的に使命を終えているものを、弱者救済をダシにして存続させようとして、そのために税をかけたりしていますね。
やはり無駄を削らないと。
そのためにも事務事業評価が必要だと思います。
伊藤
集中改革ではだいぶ削ったのですが…
湯沢
(公開されているという)資料を探したが、よく分かりませんでした。
───ここで、パソコンを開いて該当箇所を見せてくださいました───
伊藤
税金を使う使わないの、バランスが難しいです。
今の財務課長はきびしくて、「集中改革中だから、新規の事業は持ってくるな!」と言っていました。
時代に合ったものを選ぶのは難しいです。
───ここでメンバーのひとりが、見つけてきた無駄事業を持ち出して、疑問をぶつけました───
伊藤
本当にこういうのが多いです。
せめて、もっとダイナミックに展開すればいいのに、こんな小さい予算ならむしろやらない方がマシというものも多いです。
やっている側からすると、やってる感のアピールになるので、なかなかやめやれないんですね。
また市民からも、ゼロになるくらいなら(小規模でも)やってくれという声があるので難しいです。
会派で議論しても、やりたがる人もいますし。
湯沢
私達は、事務事業評価をやることによって、自分たちが「これは無駄だからやめろ!」というのではなくて、行政の人達が自発的に「これをやめたら楽だよね」と気づいて欲しいんです。
さらに、それが市民からも見られたらもっといいです。
K
集中改革は素晴らしいとして、それが公開されていないとしょうがないですよね。
───ここで、持ち込んだ資料の中から、男女共同参画事業の数字の不明点などを質問しました。
新潟市の場合、散らばったいくつもの資料を参照しないと全体像が分からないので改めて欲しいなどの要望を出しました。───
湯沢
なぜ、マスコミなどは(行政改革の成果を)取り上げないのでしょうか?
伊藤
マスコミも基本的にポピュリズムなので、減らしたというところを成果にしないんです。
何年か後に語られるのかもしれませんが。
K
確かに、私達のように評価する有権者が多ければ、事務事業評価もしてくれるんでしょうけど…
湯沢
集中改革をやめてしまうのは勿体ないので、継続的にやって欲しいです。
伊藤
市民からの声が上がると嬉しいです。
皆さんからの声を代弁しますので。
湯沢
陳情について。
他の減税会で陳情を出した時に、市民から趣旨説明をする場があったそうなのですが、そういうのは新潟市にもあるんでしょうか?
伊藤
必ずあります。
ただ陳情はほとんど採択されることはありません。
請願になると採択される率が上がります。
集中改革を続けて、財政調整基金を元に戻すべき(積みますべき)という、陳情などは否決しずらいかもしれませんね笑
市長をめっちゃくちゃに褒める陳情もありかもしれません。
(*)その後、陳情はあまりおすすめしないとのメールをいただきました。
採択か、不採択か選択しなければならず、議論が熟していない段階での採択はほぼなく、一旦、不採択になると、逆にネガティブな硬直化を招くとの事です。
新潟市は、今財源の確保に向けてモチベーションが高い時期なので、今がチャンスかもしれないです。
皆さんの声を私が代弁します。
ただ、財源確保に動くと、国からの補助が下りにくくなるという議論になりやすいので、注意が必要かもしれないです。
市長を評価して、事業の更なる見直しを提案していきます。
以上
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話は尽きなかったのですが、次の来客が控えていたので、今回はこの辺りで切り上げて帰ってきました。
ここまで読まれた減税派の皆さんは、物足りないと、お感じになったかもしれませんが、まあ、物には順序ということもありますし、これからも色々な議員に働きかけて、事務事業評価導入の議論が熱するように頑張って行きたいと思っています。
事務事業評価は足掛かりに過ぎません。
減税会の目標は、あくまでも、この先の「減税」にあります。
にいがた減税会の皆さん、そしてこれから会員になってくださる皆さん、減税を実現して、一緒に明るく住み良い新潟を目指しましょう!
以下、宣伝。
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そのうち、税金という形で国や地方公共団体に預けたもので、行政が成り立っています。
私たち減税会は、行政の支出(税金の使い方)を見直し、過度な徴税による国民の負担を下げ、手取り(自由に使えるお金)を増やすことで、明るく自由な社会を掴み取ることを目的として活動しています。
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寄稿・編集 ゆざわ
にいがた減税会
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