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「既に起こっている未来」にいがた減税会主催セミナー(講師 渡瀬裕哉氏)

2022年7月17日。

新潟県の長岡市(山本五十六や河井継之助の出身地)にて、渡瀬裕哉(わたせゆうや)先生をお招きしての講演会を開催しました。

ここでの渡瀬さんのお話は、経済、軍事、外交と多岐に渡りました。

その中で、勉強になったことを紹介したいと思います。


外交は民間でも出来る

渡瀬さんがカンボジアのプノンペン王立大学の日本語学科で講演されたときのお話で、
外務省が建てた日本語教育施設が、日本語学科の学生に対して高額な使用料をとるため、
利便性が悪く、
カンボジアでの日本語の普及に役立っていなかったようだ、というものがありました。

JICA管理のキャンパス
使用料が高く利便性が悪いそうです
日本語学科の学舎
渡瀬氏が4階部分を増築予定とか……


渡瀬さんが自分の身銭を切って、カンボジアに日本語を普及させようとしている姿を目にして、

政府の外交が頼りなくても、

「自分たち民間の力で外国とのコネクションを作り、国益に適う活動が出来るんだ」

と思い、大変勇気が湧いてきました。


外交は政府がやるものだ、という先入観が解かれた瞬間でした。




日本のエリートと米中のエリートの違いは「自分たちの学問」があるかないかの差


渡瀬さんのお話のなかで、
日本のエリートは米中のエリートよりもレベルが低い、というようなニュアンスのフレーズが出てきたので、

「なぜ日本と米中のエリートの間では、こんなに差が生まれるのだろう」
と思い、質問してみました。



渡瀬さんの回答は、

例えば、日本のエリートがアメリカに留学にいって、そこで学んできたものを自分たちの頭で考えず、そのまま日本にも適用させようとしているから。

要するに「自分たちの学問」がないから、米中のエリートと比べてレベルが低い。

というものでした。


開発の進んだカンボジアの夜景
(渡瀬裕哉氏撮影)


心新たに


この回答を聴いて、私は、誰かの考えた正解を当てるゲームである受験勉強の弊害が出ているのではないかと思いました。


また、哲学のような抽象的な概念を考える訓練をしていないことも「自分たちの学問」がない原因のひとつなのかなと考えました。


世界中の猛者と渡り合うために、「自分たちの学問」を築き上げていかなくてはならない、と決心した一日でした。




寄稿者 : やまざき
編集者 : ゆざわ


にいがた減税会
https://genzei-niigata.crayonsite.info/p/3/

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