家族は友達のような存在?Z世代には家族と仲良しの人が多いことについて考察してみた
みなさんこんにちは!Zの研究所です。
突然ですが、自らの両親を「ママ」「パパ」と呼ぶZ世代が多いと感じることはありませんか?実は筆者自身も、両親のことを「ママ」「パパ」と呼んでいます…
昔のドラマを見ていると、「父は厳格であるべき」という印象を受けることが多いですが、私が生活している中では「父は厳格であるべき」とはあまり感じません。むしろ友達のように仲良しなのが普通なのでは?と思っています。
ということで今回は、Z世代のド真ん中にいる私からみた最近の家族関係について、皆さんにお伝えします!
家族とSNSで繋がることによる影響
家族の仲が良くなった要因として、SNSの発達により日頃から連絡を取り合う環境ができたことが挙げられます。
例えば家族でのLINEグループは多くの家庭にあるのではないでしょうか?友達に聞いてみても家族のLINEグループがない家庭はあまりみられません。
友達と遊んでいるときに、「今どこいるのー?」と家族LINEでメッセージが送られてくることもよくあることです。
それぞれの家庭でLINEの使い方は違うと思いますが、私の家族は日頃からLINE内でジョークを言い合ったり、ネタ動画・画像を共有したりしています。昨日も急に父から謎のガンダムネタが送られてきました…
もちろん「何時に帰る」「これ知ってる人いる?」「食べたいものある?」などの事務的な連絡もありますが、それ以外の雑談もたくさんしています。私と姉とのLINEのトークはほとんどURLで、お互い面白いと思った動画やYouTubeのショート動画を送りつけるか、かわいいと思った猫の画像を送りつけるかのトークになっています。
これらLINEやInstagramは友達同士での会話に多く用いられるSNSであるため、そこで会話するとなると必然的に友達同士のようなテンション感になることが多いです。
このように、友達に連絡をするのと同じテンションで暇なときに気軽に簡単に、家族と面白かったことを共有できるような環境になったこと、が家族仲の良さを保つ一つの要因になっているのかもしれません。
また、最近TikTokで両親の卒業アルバムの写真にコメントをつけてシェアするのが流行っていて、よく自分のSNSアカウントにも流れてくるのですが、これも家族仲が良いことの現れの一つだと感じます。
「昔のお父さんかっこよくない?」とか「お母さんが美人すぎた!!」とコメントをつけるのですが、お父さんの昔のかっこいい写真とセットで「今のちょっと太っちゃったお父さんの様子」を一緒に載せて、ビフォーアフターで見比べて「どうしてこうなっちゃったのー!」と嘆くような面白い投稿をしている人も結構います(笑)
インスタでは、LINEと比較すると家族と繋がっている人はあまりいませんが、私の知り合いにはインスタでも親と相互にフォローし合っていて、親が子供のインスタのストーリーズなどの投稿を見て今日はどこにいるか、誰と遊んでいるのか、などを把握するといった使い方をしている人もいます。
私は家族に日頃の写真を見せるのは恥ずかしいので、インスタのアカウントは見られないようにしています。(そんな遊びしてるの?とか言われるのが嫌なので、、)
家族仲がいいと羨ましがられる
社会全体として家族との距離が近くなっていると思うのですが、それと同時に家族仲が良いことはある種のステータスになっているように私は感じています。
自分の中で、「家族と仲が良い=温厚な性格だ」というイメージがあって、家族仲のいい子を見ると勝手に良い子そうだな〜とか思ってしまうんですよね。
友達と恋人にしたい人についての話をしているときも、家族と仲が良いことが条件の一つとして挙がることも実は結構あるんですよ。
他にも、姉妹で仲良く出かけている友達の投稿を見るだけでも、その子に対し「女子力が高い!優しそうな子!」という印象になります。
私以外でも姉妹仲が良いことをプラスに捉える人はいて、私の友達のお姉ちゃんは「妹と仲良しアピール」をSNSに載せて周囲に良い印象を与えたいと思っているそうで、友達はお姉ちゃんの「妹と仲良しアピール」の写真を撮るために一緒にカフェに行くのに付き合ったりしています(笑)
私の友達は、家族とのエピソードや家族の仲がいいことを自慢げに話すし、それに対する周りのリアクションも、いいなあと羨ましがるような、ポジティブなものが多いです。
親が友達のようになっている
最近の”家族仲が良い”は、友達同士の仲の良さのそれに近付いていると感じます。
親は尊敬すべき存在である、という考えは正直あまり強くなく、なんでも話せる相談相手といったイメージです。
人間関係の相談や、学校についての相談だけでなく、恋愛相談や今日あった取り留めもない話題を話すこともできる、友達よりも友達らしい関係です。私は家に帰るとその日のできごとを何でも親に話しちゃうので、親が友達の名前を覚えてしまっているくらいです(笑)
なぜ友達のような接し方になったのかというと、YouTubeやTwitterなど情報源が増えたことによって、少し上の世代よりも親の言うことを鵜呑みにすることが少なくなったのだと思います。
何かあったときに、親の知識ではなく、SNSなどネット上の情報を信用することがよくあります。自分で調べれば簡単に情報を得られるし、いろんな人の体験談や評価を読むことができます。
正直、親の経験よりも、同じような経験をしている身近な先輩に聞いたほうが参考になるなと思うことはありますよね。
親の言うことが必ずしも正しいとは限らない、という認識を持つようになったことで、親が尊敬の対象から相談相手や友達のような対象に変わったのではないでしょうか。
親を評価する風潮
一方で、ここ数年、親ガチャ・毒親など親に対するマイナス評価をする言葉が増えてきたと思いませんか?
私の場合は、”悪い親”や”酷い育てられ方をしたこと”がSNSで多く発信されるようになってから、「自分の親はそんなに悪い親じゃないんだ!」「相対的に見ればいい親では?」と感じるようになりました。
私自身「親ガチャ失敗した」という意識はなく、自分の親が良いのか悪いのかについて考えたこともありませんでしたが、「親ガチャ失敗」という言葉を聞いて、逆説的に自分は良い親の元に生まれたんだなと気づいたし、親に感謝しようと思うきっかけにもなりました。
つまり、親を悪く評価する人たちが出てきたおかげで、「良い親」という評価も生まれるようになり、結果的に家族仲が良いと自覚するようになったと言えるのではないでしょうか。
まとめ
SNSの登場によって、子供と親、兄弟同士など、家族の関わり方が新しくなっているということが分かりました。
家族仲がより親密になっているというこの傾向は、とても良いことなのではないでしょうか。
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