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【本のメモ】尾原和啓「プロセスエコノミー」
【本のメモ】尾原和啓「プロセスエコノミー」
2024.12.13
※今回のメモは要約ではなくほとんどが感想です
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プロセス(過程)エコノミー(経済)について
2021年。経済はある変化が顕著になりました。カンタンにいうと、人がどんな理由で物を買うのか、この理由が昔と変わってきています。
アウトプット(完成形)→プロセス(過程)を重視するようになりました。
商品の水準が高くなりネットにより世界中のモノが手に入りやすくなりました。
ハイクオリティは世界基準のモノとなり、それなりのもの(例えばユニクロのTシャツやダイソーの日用品)でも十分使える品質のモノが日本に溢れました。
すると人は品質よりもその商品に宿る物語性やブランド力を重視する、[〇〇をあえて買う]という行為自体で自己表現する人も多くなりました。
「はじめに」で、けんすうさんが初めて言語化したnoteの文章。この引用はそっくりそのまま読むしかありません。待ったなしに世界は変化している。帯にある通り新常識で、自分自身の言葉でプロセスエコノミーを語り直すのは劣化しか生まないと思えてしまうほど確固たるものに僕は思えます。
2024年現在から見ると、もはや自然すぎて自覚すらない変化を解説した本書。
なんとなくわかるよーで終わる人は多い。しかし終わらずに本書の根拠、実例、実践編を読んで、自分なりに考え身になるカタチへ消化する作業。これがこの本のキモでしょう
なぜプロセスに価値が出るのかの根拠(1,2章)
これは10年以上前から語られていたインターネットで世界はこう変わると予想する数々の名著たちを思い出すと当然の帰結のようです。
ローカルコミュニティが重視される流れも、本当にそのまま。
しかし、いかに実装して実践するのか(3~6章)
この本文を読めども読めども・・・わからない!
自分事は本当にわかりません
ただ、第7章で取り上げたこんまりさんのお話は僕に光明を射しました。
尾原さんの解説ではEXという考え方が大切とのこと。
EX(エンターテインメント・トランスフォーメーション)
人はワクワクする生き物だから、あらゆるプロセスに楽しさを実装することでより可能性が広がっていくのではないかという発想です(P.163)
過程自体をエンタメ化する。「楽しい」に変えていく。
プロセス目的的な生き方ともありました。
夢中で旅をしていると他の人も夢の中に巻き込む。やがて大きなところまで辿り着くのです。
ここに僕の経験での実感はありません。
しかし僕自身が「それならば唯一、実践できるかも!」と思えるものでした。
これは本当にいい本です。みんなにすすめたい。