アイヌ玉風鎮買取りました
掛軸の買取の際によくあります風鎮ですが陶器製や象牙、骨や紫檀、玉などの材質があります。今回の掛軸の風鎮は「アイヌ玉」といわれる希少なガラス玉でとんぼ玉の一種です。とても大きな玉で翡翠や青磁にも間違えられる風鎮です。「アイヌの玉の色彩は多種多様であるが、地が浅葱色(あさぎいろ)の玉がもっとも多いです。故にアイヌ玉といえば、すぐにこの無地の浅葱色でもって代表させて考えた傾向があるから、従来アイヌ玉は無地玉ばかりであると書かれたものであった」と説明しています。さらに「浅葱色の表面に製作する時の気泡が穴となって表面に所々残ったものを一名「虫の巣玉」と呼ぶ」と解説しています。この虫の巣玉は江戸時代、煙草入の緒締などとしてとても珍重されていたそうで、18世紀前半の本にも「むしの巣、色浅黄色にてすきは通らず。蝦夷にて製す。つくり物なり」と記されています。骨董品や美術品、茶道具や書道など古い物を出張買取致しますのでお気軽にご連絡ください。