メタバースはかつてのゴールドラッシュと似ているかもしれない
メタバースはかつてのゴールドラッシュと似ているかもしれない
Facebook改めMetaが流行らせようとしている「メタバース」はかつてのアメリカでの「ゴールド・ラッシュ」のようなものかもしれない。
「一攫千金を狙う有象無象が集まってくる」
ゴールド・ラッシュで富を築いた人たちはいた。ただし、金を掘り当てたからではない。金を目当てに集まってきた人たちに資金や機材、衣食住を提供したからだ。ジーンズの「リーバイス」は有名だ。
Metaは集まってきた人たちにメタバースのプラットフォームだけを提供して富を築こうというのだろうか?
十分に富を吸い上げたMetaは「メタバース」を閉じる。(オーヴァーロードを思い出した)
しかし、メタバースで鍛えられた技術は意外なところで花を咲かすのではないか?
メタバースの「ブラウザやスマートフォンとは比べ物にならないくらい自然なインターフェース」。これを使ったアプリケーションがコンピューターの適用範囲を更に押し拡げる。
なぜこんなことを考えたのかというと昔のWWWやスマホの業務アプリケーション領域への爆発的な普及を思い出したからだ。
黎明期のWWWを使っていた頃には、それが仕事に使えるようになるとは思いもしなかった。しかし、ブラウザとHTMLベースの標準化されたインターフェースは、インターネットの普及と相まってWEBアプリケーションを爆発的に普及させた。
メタバースで鍛えられたインターフェースは、ブラウザやスマホの役割を吸収して、より大きく広く普及していくだろう。
技術の世界では標準、スタンダードを押さえたものがより大きな利益を得る。ビデオテープのベータとVHSとの標準化競争は(私の)記憶には新しい。メタバースのインターフェース標準を勝ち取るのは誰だろうか?