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心の休暇願い、分身体をつくる…悩みを消し去る2つの秘法 #2 「わかってほしい」をやめる教科書
仕事がうまくいかず、落ち込んでいる人。親しい人を亡くし、もう二度と会えないと悲しみに暮れている人。人間関係や恋愛がうまくいかない人……。東日本大震災を「予知」したことで一躍話題となり、『聞いてビックリ「あの世」の仕組み』など、多数のベストセラーを世に出してきた松原照子さん。『不思議な世界の方々が気づかせてくれた「わかってほしい」をやめる教科書』は、そんな松原さんによる「心が楽になる人生のヒント」が詰まった一冊です。中身を少しだけご紹介しましょう。
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お釈迦様だって悩んでいた
私たちの心から、悩み事が完全に姿を消す日が来ると思われますか?
悩み事は、自分にとって不都合なことや願望が、心を独占することから生まれます。悩みを克服すれば成長もでき、生きていくうえで必要なもののようにも思いますが、悩みがなくなればハッピーになれることは確かです。
悩み事が人間のように「休暇願い」を取りつづけてくれれば幸いなのですが、私のところにも、ときおり考えさせられるような出来事がやってきます。
そういえば、お釈迦様やイエス様をはじめ、偉大なる教えを残された方々も悩みを体験されたのですよね。
ところで、悩みから解放されたら、私たち人間ってどうなるのでしょうか。
野生動物のように、ひたすら生きるだけの日々が待っているような気がします。百獣の王ライオンも、空腹になれば狩りをし、満腹になれば静かに過ごすのみ。とはいえ、大自然のなかで生きる厳しさは、人間よりわかっていると思います。
私たち人間は、知恵を授かったため、他の生物とは生活の仕方がずいぶんと違います。考え方も、時代と共に変化しているような気がしますが、根本はそれほど進歩していないというのが私の感想です。
いつ訪れるかわからない悩み事。「これだ!」といえる解決方法はないのかもしれませんが、悩みを軽減する方法ならば、ふたつお伝えできます。
この2つを今日から実践!
ひとつは、自分の心に「休暇願い」を出す方法です。
悩み事はなかなかの強敵で、四六時中、心を搔き乱します。無策で戦いを挑んでも、勝ち目はありません。そこで「休暇願い」です。
悩んでいるときは、同じことばかりを自分の心に語りかけるために、心は満タン状態で、悲鳴を上げて救いを求めます。
それに応えるのが「休暇願い」なる方法です。
悩みがある方は、朝でも昼でも夜中でも、悩みはじめたそのときに「三日間の休暇願いを出します」と、声に出して宣言してください。ご自分を救うために声を出してハッキリと宣言すると、心は少し元気を取り戻します。
悩みが深ければ深いほど、同じ思いに襲われますが、治癒力を高めるためにも「悩みは休暇中」と、声を出してご自分に話しかけてください。
私の経験では、三日過ぎても悩みから抜けきれないときは、また三日継続すると心の整理ができ、解決の出口が見えてきたりしました。
もうひとつの方法は「分身体」に悩みを預ける方法です。
まずは、自分が語りかけやすい品物を選び、それを自分の身代わりの「分身体」として、声を出して胸の内を話します。その声が耳から入ると、自分の悩み事とは違う感覚で感じ取れ、意外と早く自分の本音を理解でき、答えが見つけられるのです。
「休暇願い」と「分身体」は、悩みのある方に、ぜひやってもらいたい方法です。
心だって休みたい。
そんなときには「休暇願い」。
まずは三日間、申請してみる。
「休暇願い」も「分身体」も、気休めではありません。
やってみると、
答えがピカッとやってくるから不思議です。
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