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子どもには「気をつけてね」ではなく「楽しんできてね」と伝える #5 わたしが幸せになるまで
ハワイに移住し、家族とともにナチュラルでオーガニックな生き方を実践する吉川ひなのさん。『わたしが幸せになるまで』は、そんな彼女がありのままをつづったエッセイ集。ファンの人はもちろん、そうでない人も役に立つ、心と体がよろこぶノウハウが満載の本書、ぜひ参考にしてみてください!
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子どもたちに対して一番のギフトだと思うのは、育った環境や親との関わりから当たり前に自己肯定ができる人間にいつの間にかなれていること。
そのためだけじゃないけれど、わたしは子どもとの関係においてこんなことを意識しています。
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・子どもを子ども扱いしない
子どもに一人の人間として対等に接していると、子どもは自分の言動に責任を持つようになる。
わたしが子どものころ、子どもは黙ってなさいとか、子どもにはわからないとよく言われていたけど、子どもは大人よりずっと感覚が研ぎ澄まされているから、子どものほうがよっぽど色んなことがわかっていたりする。
それに、たとえ子どもにはわからないことだとしても、同じ空間にいて気になっているなら知る権利があると思うから、わかりやすく説明をしたり、どうしても言えないことならそれを正直に伝える。
親子でも、お互い踏み込まない領域を持っていたっていいとわたしは思うから。
・子どもに「気をつけて」は言わない
娘は2歳のころから大荷物で出かけるような子で、それは今も変わらないけど、わたしは一度も娘の荷物をチェックしたことがない。
それは、親としての責任を放棄しているわけではなくて、娘を心の底から信頼しているからで、もしなにか問題になるようなものを持って出かけて誰かに叱られたとしても、それも大切な学びだと思ってる。
わたしは一度も宿題をやりなさいと言ったことがない。やらなきゃいけない宿題があるのは娘が一番わかっていることで、もしそれをやらなかったとしてもその結果を背負うのは娘。
もしやりたくないのであればそのことを娘が先生と話し合えばいいと思うし、「親に言われたから」ではなく、なにごとにも自分で向き合う癖をつけるのは大事なこと。ただし、手伝ってと言われたら全力で手伝います。
信頼には色んな意味があるけれど、わたしは子どもたちの将来も健康も幸せもなにもかもを心から信頼してる。
子どもたちが出かけるとき「気をつけてね」と言わないのも彼らを信頼しているから。あなたならどこへ行ってもなにがあっても大丈夫だと思っているよという気持ちで、「気をつけてね」の代わりに「楽しんできてね」と伝えるようにしています。
・子どもを支配しない
大人の権力を使って子どもをルールで縛るのはとっても簡単。
でもそうしてしまったら、子どもたちには本質的な意味がわからないままになってしまうし、自分で考えたり責任を負ったりする学びのチャンスを奪ってしまう。
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だからもしルールを作るときは子どもと対等に話し合い、お互い納得した上で一緒に決めていきます。
意見や考えが食い違ったときは、子どもの意見を真剣に聞くし、自分の意見も卒直に伝えます。
また子どもを早く寝かせたかったり、取り急ぎ言うことを聞いてほしかったりするときも、おばけがくるよ、などと怖がらせるようなことはしません。
実態のない恐怖を植え付けたくないし、事柄によってどうしても仕方のないときはあるけれど、基本的には言うことを聞いてほしいと思うこと自体が支配的だと意識するようにしています。
それと、当たり前だけど自分が悪かったと思ったときは、子どもにきちんと謝るようにしています。
・うざいほどに愛を伝える
少しだけ手が離れてプリスクールに通い出したりお友達ができるようになったりしたら、子どもの人生は子どもに任せて、干渉しません。
知りたいと思ったことは素直に聞くけど、子どもが言いたがらなかったらそれ以上は無理に聞かない。
親子だからといってそれぞれの人生なわけだから、お互いに全てを把握してる必要はないと思っています。
だけど子どもが頼りたいときや、親が必要なときはいつでも側にいる安心感と甘えやすい関係を維持して、子どもの話をちゃんと聞くようにしています。
そして、毎日子どもたちのことがどれだけ好きかと、素晴らしいと思ったことや、すごいなと思ったこと、手も足も耳もお尻も全部かわいくて大好きでたまらないことを、毎日それぞれにうざいほど伝えています。
自己肯定できるって、幸せを感じることと直結していると思うから。
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わたしが幸せになるまで
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