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結婚良いよ。大変だけど、たとえるなら毎日が「文化祭前日」なの #2 妻のパンチライン

オムツ替えて、荷物の再確認して、靴を履かせて……なんで5分で出発できると思ってんの!? 「それ、私の言いたかったこと!」と、全国の妻たちの共感を集めている、ツイッター発の話題本『妻のパンチライン』。切れ味鋭くも、愛情深い言葉の数々は、夫婦にとって本当に大切なことを思い出させてくれます。そんな本書の中から、思わずシェアしたくなる「パンチライン」を厳選してご紹介します。

*  *  *

「仲間意識」を持っておおらかに


結婚するメリットを聞く後輩に、妻が、

「結婚良いよ。大変そうって感じるだろうけど、たとえるなら毎日が文化祭前日なの。子どもやペットがいたら模擬店が増えて委員会は忙しくなる。本気で成功させたいから話し合ったり、方向転換したりね。文化祭当日は一生来ないけど、その日々が楽しいなんて凄くない?」

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夫は、26歳で結婚と子育てを突然はじめたので、特にその展開の早さに周りがついていけず、結婚して2、3年経った頃、友人から「結婚して本当に良かった?」とよく聞かれていました。結婚は墓場だと昔は言ったけど、一番結婚しなそうな金髪のニートみたいなヤツが結婚して、友人たちはイメージの辻褄が合わない様子でした。

だから、大変だよ! というのも、楽しいよ! というのもなんだか無理があるように思えて、感情の心電図が似ていた場面を思い出して、文化祭にたとえました。

同じ目標に向かって二人で家庭を作り上げていく結婚生活は、一体感を生むものです。文化祭の準備でも、些細なことで衝突することがあったと思います。「この看板、赤に塗ってって言ったのに何で青にしちゃったの?」とか「放課後集まるはずなのに何で部活に行っちゃうの?」とか。家庭でもそんな風に、衝突は発生します。

そんな時は、「この仲間で文化祭を成功させたい。なんとかなる!」と、仲間意識を持っておおらかに進めることが大切だったと思います。子育ても同じです。

例えば子どもには個性を生かした人生を送ってほしいという共通の大きな願いがある場合、実際にそんな人と会って心が動いた経験を思い出してみるのもいいでしょう。文化祭でいうところの、先輩たちがやって盛り上がってた模擬店なんだっけ? ですね。

すると、夫婦で友人や著名人など参考にしたい人が具体的にあがります。具体的なイメージから、その人のポジティブな魅力を解析すれば、きっと二人の仲間意識もより高まっていくと思っています。

「ポンコツな夫」はただ未熟なだけ


「ポンコツな夫 vs 大変な妻、なんで多いと思う? 私の仮説な。35歳ならお互い立派な大人だと思うやん。でも家事歴は15年、子育て歴は1~2年だったりするの。とすると経験してきた妻でも中学生レベル、夫は下手したらすべて赤ちゃんよ。この前提で夫婦ははじまる。ポンコツなんていない、お互い未熟やの」

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私は3人の子どもを育てていますが、それでも1歳児の育児はたった3回しかやったことがありません。だから、無知で当然という認識でいます。仕事でも、初めての挑戦でうまくいったことって採点が甘いだけだったりしますよね。

初めてだからこそ緊張した状態で手探りで向き合うし、目を見張るほどのスピードで子どもは大きくなっていくので、あっという間にこちらが知識不足になりました。今思えば、ど素人二人が、あーだこーだあたふたしてるのが、子育て一年生の夫婦なんだなって思います。

しかも子どもって一人ひとり違うので、2回目でも3回目でも、予想しないことが起こるんですよね。性格ってこんなに違うのかと、まさにこちらが学ぶ状況が続きました。

だから、子育ては自信が持てないのが当然で、不安な気持ちを情報収集にぶつけて、焦らず一つひとつ解消していけばいいと思っています。

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