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「本日は何をお探しですか?」…店員さんの接客が怖くなくなる方法 #5 一年3セットの服で生きる

クローゼットに服があふれているのに、「着る服がない!」「コーディネートが決まらない!」……そんな悩みをお持ちの方は多いはず。人気スタイリスト・あきやあさみさんの初著書『一年3セットの服で生きる』は、着るものを「制服化」することで迷いがなくなり、おしゃれで自信にあふれた自分になれる本。そのスピリッツとノウハウを、少しだけご紹介します。

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「本日は何をお探しですか?」の謎

「本日は何をお探しですか?」ラグジュアリーブランドの路面店で必ず聞かれるこのセリフ、聞き慣れていない方は「怖い、帰りたい……」と感じてしまうそうですが、このセリフの意味は「用がないなら来ないでください」ではありません。「私があなたのお役に立てることは何ですか?」という意味なのです。
 
接客マニュアルの中の基本中の基本のこの一言。「お客さまの求めているものをお探しして役に立つこと」が店員に与えられている最大のミッションです。
 
そしてこの質問は「聞かないとお客さまを無視したことになって失礼に当たる」というくらいのお決まりの質問なのです。当然聞かれるものだと思って目的を決めてから店舗に行くと、悠々とショッピングが楽しめます。

接客が怖くならない解決方法は「自分から話しかけること」

では、こうすれば「接客されても怖くない!」という解決方法をお伝えします。それは「こちらから話しかけること」です。ハードルが高いな……と思われた方も安心してください! 一度やってみれば拍子抜けするくらい簡単なことです。
 
じっくりいろいろなお店を観察すると、「優しそうな人」「年齢が同じくらいの人」「おしゃれな人」などいろんな店員さんがいます。

お買い物に慣れていない……という方はまず、ブランドからでなく、話しかけやすい人から探してみましょう(路面店やラグジュアリーブランドだと最初からついてくれる人は決まっていますが、セレクトショップやアパレルショップではこの方法が使えます)。

共通の目的があれば怖くない

買い物に行くときは、「具体的に探すものを決めていく」というのがおすすめです。例えば「黒いバッグ」や「履き心地のいいパンプス」や「スタイルが良く見えるパンツ」などお題を決めてから行きましょう。

そうすると「バッグを探しています」「今日はいいスカートがないかなと思って」とこちらから伝えることができます。
 
店員さんはあなたが何を探しているのか分かってほっとして、落ち着いて接客してくれます。また共通の目的を持つと「買うか買わないか」ではなく「チームとして協力しよう!」というマインドになります。店員さんはあなたの敵ではなく味方なのです。

買い物に行く際に気をつけていること

次のページに、私が買い物に行く際に気をつけていることをまとめました。これは決して守らなければいけないというルールではなく、あくまでこうするとお互いに気持ちいいよというヒントです。参考にしてみてくださいね。
 
・入店するときは「こんにちは」と挨拶して入る(笑顔で会釈するだけでもOK)
 
・商品を触るときは「手に取っていいですか?」と聞いてから触れる
 
・探しているものをこちらから伝える
 
・鏡に合わせていいなと思ったら積極的に試着をさせてもらう
 
・試着をしたらできるだけきれいな状態にして戻す
(商品を大切にしている気持ちが伝わればOK)
 
・買わないときはできるだけ短い時間で退店する
 
・気になるアイテムがあれば品番を控えてもらう
 
・余裕があれば店員さんのおすすめのアイテムを聞いてみる
 
・できる限り笑顔で楽しそうに会話をする
 
・店員さんの名前をお呼びして「ありがとうございます」と伝える
 
・迷ったアイテムを買いに行くときは以前接客してくれた店員さんの名刺を見せる
(本人がその場にいなくても、あとから聞いて嬉しい気持ちになるのです)

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一年3セットの服で生きる


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