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子どもたちに何を食べさせるか? たどり着いたのは「和食」だった #3 わたしが幸せになるまで

ハワイに移住し、家族とともにナチュラルでオーガニックな生き方を実践する吉川ひなのさん。『わたしが幸せになるまで』は、そんな彼女がありのままをつづったエッセイ集。ファンの人はもちろん、そうでない人も役に立つ、心と体がよろこぶノウハウが満載の本書、ぜひ参考にしてみてください!

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食べたもので体はつくられる


お砂糖と添加物で育ったようなわたしですが、娘が生まれてからはずっと子どもたちに食べさせるもののことで頭がいっぱい。

娘の離乳食が始まった今から8年ほど前、それまでは毎日その日の気分で食べたいものをなんとなく食べて過ごしていたけど、人生で初めての食事をするこの新しい命には一体なにを食べさせるべきなのか、それまで考えたことのなかった食について深く考えるようになりました。
 
美味しいからという理由で選んできた食べ物は、いったいどこで誰がどんなふうに作っていたものなのかや、農薬、添加物、砂糖、小麦粉、遺伝子組み換え作物(GMO)、化学調味料、精製塩、肉食、草食などについて調べ、子どものうちはわたしたちが与えたものしか食べないのだから、なるべくベストなものを与えたいと思い、その時々でいいと思うことを色々やってきました。
 
フルーツをたくさん食べてみたり、ヴィーガンになってみたり、乳製品を抜いてみたり。
 
その結果わたしたち家族の体質に一番合っていて人気なのは和食で、ハワイで暮らしていても基本的には和食を作って食べています。
 
わたしは日本のおばあちゃんの昔ながらの知恵が大好きで色々な本を読んだけど、その中のひとつに「台所に立つ人がその家のお医者さん。台所が家族の健康を守る」と書かれているものがあり、その言葉が心に響いて今でもそれを思い出しながら日々料理に励んでいます。

和食は体に負担がかからない


和食って食べたあとに体が重くなることもないし、こういうものが体に負担がかからないんだなぁと感じることができる。

お味噌汁やお漬物などの発酵食品、消化にいい青魚のタンパク質と良質なあぶら、海藻からはミネラルがたっぷり摂れるし、黒ごまからは体を温めるエネルギーと鉄分をもらえる。
 
お米は酸化しないように玄米で買って炊く前に精米するのが好きです。
 
精米機は値段もそんなに高くなく、色んなデザインのものが出ているのでひとつ持っていると重宝します。
 
玄米は消化に負担がかかるのであまり食べないけど、外食をしたりしてデトックスしたいなという週の週末に、びっくりするほどよく嚙んで(一口120回くらい!)家族で食べています
 
玄米は発芽モードにしないと発芽毒があるので、前の晩から8~12時間水に浸けてから炊いています。一日の始まりの朝ごはんには消化がよく、胃腸を温めてくれるおかゆを出すことが多いので、おかゆに飽きないようにちょっとずつトッピングを変えていくのがささやかな楽しみ。
 
白砂糖は使わないので和食を作るときにはみりんで甘みを出しています
 
食べることは毎日のことなので神経質になり過ぎず、でも5年後、10年後の体のことをいつも考えながらその時々でベストだと思うものを積み重ねていきたい。

体に負担のかかるものを食べたときは一食抜いたり炭を飲んだりたくさん汗をかいたりして、毒素が蓄積される前にデトックスするようにしています。

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わたしが幸せになるまで


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