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【映画】The GIVER ギヴァー記憶を注ぐ者

THE GIVER ギヴァー記憶を注ぐ者

あらすじ
時は近未来―。
飢餓も貧困もなく、全ての苦痛が排除され、平等世界の“コミュニティー"が確立されていた。
過去の記憶を持たない住人たちは、指定服の着用と感情を抑制する投薬、そして職業までもが長老委員会に指定されていた。
少年ジョナス(ブレントン・スウェイツ)は、血のつながりのない父(アレクサンダー・スカルスガルド)と母(ケイティ・ホームズ)、妹の4人で家族ユニットを組んで生活していた。
主席長老(メリル・ストリープ)から〈記憶の器〉=レシーヴァーという大役に指名され、過去の記憶を唯一蓄えている〈記憶を注ぐ者〉=ギヴァー(ジェフ・ブリッジス)から、記憶を受け継いでいく。
そこでは、気候制御のために排除された<雪>の存在、制御された<色彩><音楽><愛情><夢>などから「事象」と「感情」に触れる。
やがて<戦争>の残虐さ、長老委員会が<解放>と言い換えている<殺人>を目の当たりにし、
安全で差別のない世界の裏側に隠された秘密と真実を知ったジョナスは、愛する者たちを守るため、コミュニティーからの脱出を決意する。
だが、その行く手には長老委員会の追手が迫っていた…。

世界的ベストセラー小説『The GIVER』(邦題『ザ・ギバー 記憶を伝える者』 ISBN978-4062616522)×アカデミー俳優が贈る近未来SF大作!隠された《記憶》を暴け!!©2014 The Giver SPV,LLC. All Rights Reserved.
AmazonHPより引用

本作『THE GIVER ギヴァー記憶を注ぐ者』の舞台である“コミュニティー”が実在する新興宗教施設やカルトの様相を呈している。実在するカルトや新興宗教をモチーフしているような。
物語は、閉鎖されたコミュニティーで終始する。
洗脳された人々は、指示された作業を行い、指定された言葉を口にし、指定された衣服を身に纏い、与えられた食事を口に運び、与えられた住居にすむ。
そんな洗脳されたコミュニティーの人々は、処刑されることすら名誉であると信じて疑わない。
コミュニティーでは毎日投薬が行われ、反抗はおろか口答えも許されない。
コミュニティーの戒律を侵すものは解放=処刑される。

そんな日々を過ごす中、主人公ジョナスはレシーバーに任命されたことにより、コミュニティーの不気味さに気づく。
コミュニティーの外に辿り着いたジョナスは何を思うのだろうか。

この映画を観ていて思うことは、狭い閉鎖的な社会の中で暮らしていると、その狭い閉鎖的な社会の中だけがその人にとってもすべてであり、日常となってしまうということ。

例えば、ある人にとっての常識が、別の人にとっては常識ではないということ。

「常識」と口にする教師や上司ほど、視野(世界)が狭く、非常識であることに他ならない。

主人公ジョナスに記憶を伝える老人ギバー(ジェフ・ブリッジス Jeff Bridges)の過去の物語も気になる。

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