ヤマハかスズキか、それとも……
📁no+e 備忘録『激突:ヤマハVSスズキ』
先ずは、ガチで激突
サムネでバレバレだが、ケンハモ(鍵盤ハーモニカ)の吹き比べ
俗にピアニカと呼ばれるコトが多いが、ヤマハの登録商標がピアニカ。スズキ楽器の登録商標がメロディオンてあり、楽器の名前としては鍵盤ハーモニカと呼ぶもの。聞き馴染みのある曲なのでサラッとお聞き願えたのではないだろうか?
プロが演奏するとうますぎて、逆に参考にならないってこともある。では、次は完全アマで
皆さんはどう感じたか知らないが、個人的には曲(楽曲)が気に入ってしまって、全然音色が脳味噌に入ってこない(笑)
さて、ここまで聞いてあれ?と思った人、おやっと思わないまでも何か心の中で感じたものがある人が多いのではないか?
「ピアニカってこんなに良かったっけ?」
いや、ピアニカじゃなくてケンハモだから、そこんとこよろしく !
例えば、最初の動画で、演奏者「すがやしおり」さんは敢えて子供用とされる32鍵のケンハモを用い、両手弾きもせず、和音も余り使わず極めてシンプルに演奏している。なのに、音が薄いとまるで感じさせない(少なくとも自分には)。
すがやさんは、自分が弾いたピアノを流してそれにケンハモを乗せている。ケンハモにはわずかにリバーブくらい掛けているかもしれないが、試奏と云うよりは演奏として楽しく聴ける(少なくとも自分には)。
ケンハモってこんなに良かったっけ?
シンプルな演奏だけにケンハモの和音が入っているところが非常に気持ちよく感じられる。
二番目の戸村あんこさんの演奏も同じだ。ピアノにケンハモを乗せてる。パーカッションも入れているのでなおさら音の薄さも感じさせず、気持ちよく聴ける。
皆さん音の聴き分けはできましたか?
巷間、ヤマハは華やか、スズキはまろやかでハーモニカ的な音と言われていて、自分もそう思っていたが、一番目の動画では全然そう感じなかった。曲にもよるのだろうか。
ケンハモ奏者の南川朱生さんは「ケンハモの聴き分けは極めて難しい……てか無理」的なことを昔言っておられたが……
ケンハモの楽器としてのポテンシャルは相当なもの。
なまじ、教育現場で子供相手に用いられたりするので、なんか馬鹿にされないまでも、軽く見られがち。
ピアノやギターは単音を鳴らしても、三度や五度などの音が微妙に共鳴してそれが音の膨らみをもたらす。だが、トランペットやフルートではそのようなコトは、全く望めない(違ってたらごめんなさい)。和音も鳴らず、単独では最高に素晴らしい楽器ではあっても使い方が難しい。
ケンハモは単独ソロではトランペットやフルート的な輝きを持てないと仮にしても、弦楽器的な柔らかさ(三度五度のリードの共鳴)を持っている。音も丸みがあって他の楽器とよく馴染む。また、ピアノには最初のアタックが最大音でそれから音を大きくする事はできない(せいぜいサスティーン)。ケンハモなら、音を伸ばすところでの、音の表現力はピアノの比ではない。音を伸ばしながら大きくしたり震えさせたりできる。
無論弱点もあり、強く吹くとピッチが変わる(考えようによっては逆用可能か?)和音も鳴らし続けるのは息の量的に無理があり、音も濁りが出る場合がある
楽器にはそれぞれメリット、デメリットがありそれをいかに活かすかが問われよう
バイクの世界では
ヤマハとスズキを比較すると云う人はいても
スズキとヤマハを比較する、という人はまずいない。
ヤマハを先に持ってこないと、ちょっとおかしい人と思われる(多分)
ケンハモの世界でもヤマハの方が断然名前の通りが良い。ただし、プロやセミプロではスズキのメロディオンを使ってる人が多い印象を受ける。また、一般的愛用者でもメロディオンのが支持厚い気がする。
スズキ楽器はメロディオンが主軸製品であり、ヤマハにとってはピアニカはワンオブゼムに過ぎないのでスポンサード活動的にスズキのが力が入っているという部分もひょっとしたらあるのかもしれない。
あと、ピアニカはヤマハが某社を会社ごとピアニカの商標登録ごと買い取ったと言う来歴がある(知ってても無駄な豆知識)
私(筆者)が、「ケンハモってこんなに素晴らしい楽器なんだ」と衝撃を受けたのは以下の動画をたまたま見た時である
ピアニカの魔術師こと、
ミッチュリーによる『リベルタンゴ』
同、ミッチュリーさんによるリベルタンゴ演奏は色々ツベに上がってるが、自分はこのアレンジのバージョンが断然好き。(他のアレンジのバージョンはちょっとお上品にすぎる気がする)
あくまでアグレッシブなミッチュリーさんの吹きっぷりが気持ち良すぎ !!
音楽はほんと人それぞれの好みであって、たとえ親友の勧めてくれた曲であっても、全然気に食わない……てなことは、至って普通
願わくば、ミッチュリーのリベルタンゴが皆さんの心に響くものであってほしい
📁no+e 備忘録『激突:ヤマハVSスズキ』 [了]
以下は参考動画
以上となります。
最後までお付き合い頂いてありがとうございます[EOF]
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