29.LAST NIGHT キレイごとではささらない! Girls & Boys(GB)がスマホで人生を壊さぬ為の楽しく言霊 FRY HIGH ! !
◎主要登場人物
☆ヒロッチ(中二) 主人公 身長155㎝ 元気者 ショートヘア
☆ハピー スマホ学園のスマホティーチャー 異世界からの召喚能力をもつ
チアダンスが好き。未来看護師的制服とゴーグル着用
☆マッサラン ハピーの先輩スマホティーチャー 普段はスーツ姿 長髪
よくハピーの厄介事を押し付けられる
☆校長 ハピー・マッサの上司。二人からよく厄介事を押し付けられる。
☆ウサギ男 スマホ学園アシスタント ウサギの被り物をしている。親の立場から発言してくれるらしい
●あらすじ
スマホを買ってもらったばかりのヒロッチが偶然が重なって自分の夢の中の次元断層に「ズレたパラレルワールド」のスマホ教師であるハピーを召喚してしまった。ハピーを元の世界に戻す為の「スマ地雷最短エスケープ講座」がとうとうコンプリートした。
◎マッサラン
(何かを積んだ軽トラックに乗って登場)
◎ハピー
「マッサランありがとぉ。わざわざ学校から運んできてくれて」
◎マッサラン
「いやぁ、これを使うのは久しぶりですね。」
◎校長
「ワシも使いたいのぉー」
◎ハピー
「すみません。校長は年齢オーバーなので無理ですわ」
◎校長
「血圧も高いしのぉ・・・とほほほ」
◎マッサラン(クレーンで荷物を釣り上げている)
「じゃあ降ろしますよー」
(クレーンから地面に降ろされたのは大きなスマホだった(横幅が約100cm、縦の幅が約220cmくらい)
◎ヒロッチ
「何? これってスマホ ? こんなの大きすぎて使えないよ」
◎ハピー
「確かにSNSには大き過ぎよね(笑)。じゃあ、本来のこのスマホの機能を発揮させるわよ。スマホに乗って前の方に立って、そのまま腰を下ろして両手を前について」
◎ヒロッチ
「うん、こう?」
◎ハピー
「そう、そして目を閉じて」
(目を閉じるヒロッチ)
◎ハピー
「今までのプログラムを思い出して」
◎ヒロッチ
「うん」
「いろいろ教えてもらったよ」
◎ハピー
「ううん、教えたんじゃないの。これからヒロッチが成長していく為に【自分で何かを考える為の気付きの種】を蒔いたの」
◎ヒロッチ
「へ?」
◎ハピー
「じゃあ、とぼっかぁ―。今からカウントダウンするから、私が「GO ! 」って叫んだら顔を上げて目を開いて ! ! 」
◎ヒロッチ
「う、うん」
◎ハピー
「じゃあ行くよー ! !
スリー! ツー! ワ-----ンッ ! ! GO--! !
ヒロッチ ! 目を開けてっ ! !」
(スマホが雲のはるか上空を飛んでいる)
◎ヒロッチ
「地球を見下ろしているよ。夜から朝に変わっていく光景が見える。すごいよ ! 」
◎ハピー
「そう。ヒロッチがスマホを持った事で貴方の世界が一気に広がるの。これがスマホの世界よ」
◎ヒロッチ
「す、すごすぎる !」
◎ハピー
「ヒロッチがスマホを使いこなせれるほどに無限に可能性が広がるの ! ! さて、今から雲の下に降りていくよ。そしてヒロッチに操縦を替わるよ。貴方の意識で飛ぶからやってみて ! ! でもあなたの大空には危険がいっぱいだから気をつけてね! !」
◎ヒロッチ
「うん、やってみるっ ! 」
◎ハピー
「よ―しっ、じゃあチェーンジ ! ! 」
ピピッ ! !(二人の頭に短く白い意識の電波が走る)
(海の上を疾走するスマホ。イルカが後から跳ねながらついてくる)
◎ヒロッチ
「はははははははははっ、いい気持ぃ ! !」
「ん ! ?」
・(ず―っと先にたくさんの(歯が)キラっと輝く美男子達が手招きをしている)
「おぉ--かっこいいお兄さんたちが呼んでいる ?」
(近づこうとするヒロッチの意識に短く白い電波が走る)
「何かヤバいっ ! ! 」
(いきなり海の中から太った海パン姿超巨大オヤジ型怪獣がチューをして抱きついてこようとするが、間一髪、逃れるヒロッチ。怪獣は大きなしぶきを上げて海に落ちる)
「危なく抱きつかれて引き込まれる所だった」
(ボソっ)「ネット上に中高生と付き合おうとする『いいお兄さん』なんていない。殆どがエッチかエッチな画像目当て。。。王子さまはいない」
・(ず―っと先に金銀財宝があふれた半径100m以上の宝物置場が見えた)
「うはぁ---っ、金銀ザクザクだよ~。超お金持ちになれるぅ~」
(近づこうとするヒロッチの意識に短く白い電波が走る)
「何かヤバいっ ! ! 」
(いきなり宝物の間からたくさんのタコの足があふれ出て絡みつこうとするが間一髪で逃れるヒロッチ ! !)
「危なく欲に目がくらんでタコ焼きの具にされてしまう所だった」
(ボソっ)「簡単に儲かる話なんて存在しない。そんな話は『罠』か『罠』に引きずり込む為の『エサ』しかない。。だって儲かるんだったら誰にも言わずに自分でやる!だったっけ?」
・(夜の地域に入ると、後ろの方からたくさんの声が聞こえてきた)
『最初はガチャ100連発だよ~まずは暇つぶしにやろーよ』『SNSに新しい情報や「いいね」がたくさん来てるよー』『誰かにつながっていないと寂しくない ?』『嫌な事は忘れて楽しもーよ』
「何かヤバいっ ! ! 」(ヒロッチの意識に短く白い電波が走る)
(たくさんの白い触手が追いかけてきたっ ! 一気にスピードをあげて振り切ったヒロッチ』
(ボソっ)「元々、スマホはお金儲けの為に依存させる事を目的として作られている側面がある。。。皆、『依存症』というワードの意味しらなくちゃいけない、そして流されないようにしなくちゃ。。だよね」
・(ジャングルが見えてきた。深い霧がかかっているようだ。霧の中から声が聞こえてきた。『俺達の意見こそは正しいんだ ! 他の意見は全部、間違いだ ! 』『大麻の使用は他の国でも認められている。皆、コッソリとやってるよ 『子供の整形手術も他の国じゃ普通だよ』『何も疑わずに我々の指導者を信じよう!』
「何かヤバいっ ! ! 」(ヒロッチの意識に短く白い電波が走る)
(ミサイルが飛んできた。ヒロッチはスマホを急上昇させて間一髪で避けて、ジャングルの上空に飛び出た。ジャングル全体が霧に覆われている。
◎ハピー
「この霧には情報操作で深く考える事をやめさせて、好き嫌いや自分の都合のいい事ばかり選ばせる作用があるみたい。今の攻撃は考え方が違う人をいきなり撃墜しようとしたの」
◎ヒロッチ
(ボソっ)「盲信したり、深く考えなくなる事も、そして操られる事もある意味、依存カナ ?」
◎ハピー
「やるねぇ-すっごく危険察知能力が高まってるじゃない ! ! 」
◎ヒロッチ
「任せてよー ! ★誰でも出来る簡単な儲け話、★私だけにやってくる秘密のラッキー話★あの手この手で擦り寄ってくる、個人情報や画像を欲しがる全ての人★「皆がやってるよ!」ってやたら煽ってくる話……………要は何か無理がある話は罠かもしれないっ事よね。いろいろと察知できるよー ! !」
・(ずっと先の町でお祭りをやってるみたいだ)
◎ハッピ姿にハチマキの花火職人
「た~まぁ~やぁぁぁぁぁぁ」(大玉の打ち上げ花火に点火した)
◎ヒロッチ
「えっ?あっ ! うっ? この危険は察知出来なぁぁぁぁ---------いっ !」
(打ち上げ花火がヒロッチに命中して炸裂した ! ! ) 大輪の花が開いた。。
「あーれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ―― ! ! 」
(落ちたスマホ上に四つん這いのまま仰向けになって、のびてるヒロッチ)
◎ハピー
「ほらね、スカートでなくてよかったでしょ。一番大切なのは『私だけは大丈夫』って油断しない事かな。それに悪意がなくても、突発事故もあるねで注意してね💛」
◎ヒロッチ
「はいー」(涙)
(修了式)
ヒロッチの前に校長、マッサラン、ハピーが並んで立っている。
◎校長
「では修了書を渡すぞい。よくワシの暴走についてきてくれたのぉ」
◎マッサラン
「そうですね。校長はヒロッチに感謝してもいいくらいかもしれませんね。お疲れさまでしたぁ」
◎ヒロッチ
「ありがとうございました。あれ?ウサギ男さんは?」
◎校長
「奴は神出鬼没じゃ」
◎ハピー
「さて私はこの後、貴方の夢の中の次元断層から元の世界に戻ります」
◎ヒロッチ
「ハピー。。。元の世界に戻らないで、と言わないけど時々、遊びに来てね。マッサランも校長も。。。待ってるよ」
◎ハピー
「ありがとう(ヒロッチをギュッとハグする)。私達から学んだ事は決して忘れないでね。でも私達の事は。。。。。(ヒロッチの頬に涙が落ちる)
◎ヒロッチ
(ハピーに抱かれながら薄れいく意識)
「はっ! ハピー??ハピー?ハビー?ハピー?ハピ?ハビ?ハ? ? ?」
◎ハピー
「ヒロッチ。。少しだけ髪の毛、伸びたカナ。。。」
(朝、ベットで目覚めるヒロッチ)
◎ヒロッチ
「何だろう。ずっと長い夢を見ていたような気がする。どんな夢かは思い出せないけど、大切な未来の為に『いろんな気付きや出会いや経験を役立てなさい』って愛情を感じる。よーし。頑張ろう ! 大切な未来の為になぁーんてね ! 」
「(鏡を見て)でも涙の跡があるのは何故かしら。少し切ない」
(机の上のスマホに映ったハピー・校長・マッサランの目が映っている。優しく笑っている)
(次回、更にエピローグに続きます)
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