田植えの音が響き渡る〜芸能のルーツ
皆さま、いつもさとおとnoteをご覧いただきまして、ありがとうございます。
しばらく更新ができなかったので、ここ数ヶ月のさまざまな出来事をご紹介させて頂きます!
まずは、6月2日、3日と、田楽の研修や、実際の教室生の田植え、田楽体験が行われました。表題の写真は、滋賀県の多賀神社の田植祭です。
私たちの教室では、現在の多くの伝統芸能のルーツが「米」や「田んぼ」と深い関わりがあることから、舞台に立つメンバーは特に1年間の米づくりを体験しています。
こちらは2015年に環境教育専門家のLinoWorksさんと一緒に行った「農村にしごと唄ワークショップ」の時の映像です。
2010年から「さとおと太鼓教室」「郷音舎」として、土地の音を復活させてきた試みが2019年に神戸市のピフレホールでの「風の太鼓」公演でひと段落し、社会の鏡である芸能を、今度は芸能から社会を変えていく、というフェーズに取り掛かりました。
その結果がこちら。
昨年、今年と続けて、淡路島の新しい教室に通ってくださる生徒さん方が
ご自身のおむすびを中心とした活動に、田楽を取り入れて下さいました。
祭りの本当の意味は、自分の手で苗を植えて初めて理解できるもの。
私たちは2015年のワークショップを通してそれを学びました。
祭りとは儀式というわけでなく、本当に地球や自然への感謝や祈りのカタチであることは、みずから大地と共に海と共に生きてこそ分かるもの。
そんな思いから、稽古場には、大自然と触れ合えるスペースを設けて、農に親しむ場所作りを2020年から行っています。また、教室の中でも、なるべく大自然の中で音に触れ合う場を大切にしています。
さて、春からは、新しい子どもたちの音楽活動もスタート。
現在は、芦屋市にて小学生を中心としたコミュニティ、神戸・学園都市にて学童を中心としたコミュニティに、当教室の地域講師が携わっています。
また、もう10年近く作品制作を継続している稲美町のこども園では30人〜40人の子どもたちが、本年は、自分たちの土地のわらべうたを起点に、各地の子どもたちが親しむ子ども歌やわらべ歌、民謡などをモチーフにした作品制作に取り組み始めました。
大人の教室では、神戸の本拠地である神出の稽古場で、2010年からずっと稽古場を支えてくださっていた神出神社さま、神出の地への郷音舎の奉納と同時に、三木市への武陣太鼓の奉納の2つをすすめています。
淡路島では、淡路・松帆神社への奉納、そして当教室代表者が個人の演奏家として3つの地域での奉納活動も始まりました。
秋頃には、一般の皆様にもご覧いただける舞台として公開できるよう一同精進して参ります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
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