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柱展備忘録
残すところ柱展もあと2週間。
何かときっかけを作っては関西から遠征してきました。
ふと、Xで柱展の良いところって??というポストを目にして
振り返ってみると
展示は良かった
他は?
思い返すとあれこれ最初からトラブルだらけで、何なら今も継続中だよなと思い、個人的備忘録として残します。
数か月にもわたって開催された柱に焦点を当てた展示。終盤にさしかかっても落ち着くことがないまま、終わりそうです。
入場編
トラブルの始まりは先着入場から
2024年11月2日からの開催に向けて告知されたチケット抽選の詳細。
そこには日時指定のみで、整理番号の記載はなく、「先着順」での入場と書かれていました。この時点で危機感を募らせたファンの方は多かったと思います。当時ですら、既に中国人転売集団にカフェやイベントの度在庫が荒らされるトラブルが多発していたところに、先着順にしてしまえば
開場ダッシュ、徹夜・早朝待機等起きるのが目に浮かぶだろうと…。
的中した予感
場所は綺麗なオフィスビルが立ち並ぶ京町。会場は完成したばかりの戸田ビル。その玄関前には早朝から待機列が。
入口が解放された瞬間足早にエスカレーターに押し寄せる集団。何なら順番を抜かして上に行こうとする者まで現れ、それを制止する声。一番でも早い順に並ぼうとする人間でごった返します。さらには、あろうことか戸田ビルの敷地内に布団、段ボール、寝袋を持参して深夜帯に待機する人間が多数現れるようになりました。その様子がSNSで発信され、さらにはネットニュースにまで取り上げられる事態に。
ここまでくるとイベントそのものが中止になる、今後同ビルのイベントスペースをアニメやゲーム等のイベントに貸し出してもらえなくなる可能性もあります。それでなくとも周辺は一般のオフィスビル。既に周囲からの苦情が来ていたかもしれません。
それらを懸念したファンが、何とか運営元や戸田ビル管理会社に動いてもらおうと問い合わせをする声が上がり始めました。
そこからようやく公式が動き、対策が講じられることに。
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遅いっつーの。開催から1週間以上経過してからの措置。
こういう事態が想定されるからこそ、近年のイベントは整理番号を割り振って徹夜組や早朝組を出さないようにしている所が多いのに。ましてや
鬼滅は今までも原画展や全集中展、大型のイベントだと鬼滅祭等を開催していて、先着にするとどういうことが起こるか分かりきっていただろうに。
12月以降のチケットは、日時指定の抽選制に加え、10時と10時30分の回には整理番号が割り振られ、顔写真付きの身分証明書の提示が求められるようになりました。
これにより、不正を働いた転売ヤーがつまみ出される事もあったそうです。
大炎上、そして炎上したままの物販編
幻の缶バッジ達
とんでもない種類のグッズの中でも、とりわけ中国人達の餌食になったのが缶バッジ達でした。
特に手に入りにくいとされたのが、
柱百景 エモーショナル缶バッジ
開催初日から、飛ぶように売れていた缶バッジ類の中でもひときわ手に入りにくかったこちら。何せ人海戦術で10時前半整理番号を大量に手に入れた転売ヤー達がキャラ問わず各キャラ上限数かっさらってしまうので
10時台でも整理券番号が50番を超えると厳しく、100番台となると絶望的。先頭集団に入れなければ手に入らない幻のアイテムとなってしまいました。
途中、若干手が緩んだのか?と思える時期もありましたが会期後半になると、補充もされなくなったのか、再び手に入らないグッズとなっています。
また2025年2月に入ってから、物販コーナーで目を光らせていた武闘派セキュリティがいなくなり、またしても先頭に潜り込めたメンバーが、後続の仲間のために大量に確保して、それを振り分ける行為が横行しています。
スタッフが見つければ対応していますが、焼け石に水状態…。
拡大するターゲット
缶バッジが掃討されると、次に狙われたのが比較的単価の安い紙類でした。
一時飛び火して買いにくくなったのが各キャラのランダムフレーズカード。
次にポスターを大量に買い込む姿も目立つように。
2月に入るとアクリル関連もターゲットになりはじめました。ここにきて中国バイヤーのみならず日本人のバイヤーも目に付くように。
そして新たに今現在ターゲットにされているのが原画ポストカード。展示エリアの原画コーナーに掲示されている絵柄がポストカードになったものです。人気キャラの、人気のあるシーンは物販先頭で全て持っていかれることが常態化していて、これもまた問題になっています。
各絵柄50枚も在庫が無いのに、各絵柄につき上限15に設定されているので
そりゃ、直ぐに無くなるわけですよね。
少ない在庫と在庫に見合わない上限
開催初日から展開されているグッズに加え、
・2024年12月20日
・2025年1月24日
に新しいグッズが追加されているのですが、追加グッズの在庫が明らかに少ない。
発売日初日は、皆が買い求めるので早々に無くなるのは仕方が無い事ですが
先頭10番以内でないと購入できない陳列数って何???
一度だけ10番台前半の整理番号を手に入れて入ったことはありましたが
それでも現物を拝むことができないグッズがありました。一例をあげますと
キービジュアル缶バッジセット
というものなんですが、発売後1か月以上経過した今もなお、
無一郎・蜜璃・伊黒・冨岡 は一度も見たことがありません…。
見かけた方のお話を聞くと、在庫は10前後、それで上限は各5個。
姿を見られるわけがありません。
先述した原画ポストカードは各絵柄上限15枚、陳列されている数は多く見積もっても50枚
人気のある絵柄は目の前で鷲掴みにされたという話もフォロワーさんから聞きました。
2月も下旬に差し掛かった頃から、今度は補充があまりされなくなったことが呟かれています。
モノによっては朝一番に出されているものがなくなればそれで終わり。
元は広いスペースが設けられていたグッズも陳列されている数が、あきらかに会期最初の頃より小さくキャラごとにまとめられるようになりました。
10時早番で人気商品が消え、
10時100番前あたりで消えるランダムものが出てきて
10時半組入場時にはキャラによっては選べるものも入店できる頃には完売。
ただでさえ少ない在庫、一会計のトータル購入数の制限が50→無制限に解放されたことで、色んなものが無くなるのが早くなりました。
加えて一般のファンも、原画ポスカを沢山購入するようになったことで、一人あたりの購入数が多くなり、結果として会計に物凄い時間がかかることに。そして進まないレジ…。
柱展カフェの見通しの甘さ
展示・物販に加えて、もう一つの目玉、「カフェ」。
柱のキャラ達をイメージしたフード・デザート・ドリンクが楽しめると銘打ったカフェで、入店するにはデポジット分として500円加わった「カフェ付きチケットを購入する必要があります。
こちらも最初からトラブル続きでした…。最初の頃は返却されるはずの500円が返却されていなかったトラブルも。自分はSNSの書込で返金されていなかったことに気づいたものの数日経過しレシートも処分してしまっていたので、あとの祭り( ノД`)シクシク…
入場時間指定=カフェ入店時間?
最初はカフェ付きと謳っているもののチケットの時間帯に入店しないといけない書き方で、実際そのように私たちも動いていました。
初期のころは、だれもが初めてだということで、遅い時間にカフェ付きを取って、展示と物販は早い時間に取る、なんて各々目的別にチケットを取るケースが多かったのです。
結果としてカフェ付きの売れ行きが昼以降夕方に偏り、初期の頃はそれで
営業時間内に全ての客が入りきらず、時間が押して最終カフェが終わったのが23時頃になってしまったことも。
結局カフェ付きチケットは「入れる」というだけで、チケット入場時間に関わらず営業時間内にいつでも入れるというシステムに途中から切替わりました。
長い待ち時間と占有時間
メニューもノベルティも比較的早めに提供されるし、案内されたお客さん達も食べ終わった後は居座る事もなく退席するので回転は良い方だと思うのですが
休日平日、利用してみましたが待ち時間は双方大差なく大体1時間30分から2時間程。席数も多いのですが、利用希望者が何せ多い……。
開催初期よりは改善されて、営業時間を超過することは無くなりましたが入ってからの飲食も合わせると、カフェだけで3時間近く取られることになります。
無かった事にされた追加メニューとサイレント打ち切り
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年明け前、公式からxでこのような告知があり、公式サイトにも記載がありました。(公式サイトでは既に消去されて、辿ることができません)
本家ufotablecafeの復刻メニューが食べられる!という期待を元に1月のカフェ付きチケット抽選を申し込んだ方は多かったと思います。
ところが1月分チケット抽選が終わり発表があった後、復刻メニューの文言が公式サイトから消え、ホットドリンクの提供に記載が変わっていました。
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勿論ファンは大激怒。復刻メニューが消えた事より、チケットの抽選当落発表後、支払も何もかもが終わった後に、何の告知もなくこっそりと書き換えるやり口の汚なさの方が腹立たしいと感じる方が多かったです。
抽選が始まる前に告知されていたなら、心象は全然違ったものになったでしょう。復刻メニューが食べられないのは仕方ない、それなら既存のメニュを楽しもう、代わりに追加されたメニューを楽しもう、となるはず。
どうして悪手ばかり選ぶのか…。それでなくとも、カフェ運営は最初からキャパオーバー気味なのは目に見えていました。復刻メニューを、と11月末日に告知したものの、復刻メニューを追加して捌ききれる見通しが立たなかったんでしょうね。
原画展のカフェのように、提供メニュー数を絞ってキッチンの負担を減らし回転を増やすか客足が受け入れ能力以上に伸びることを抑えるべきだったんじゃないかと思います。
そして追加ホットドリンクは分厚いホイップで蓋をされた抹茶ですが、肝心の抹茶が混ざりきらずに沈殿しており、薄くて飲めた代物ではなく、ノベルティは小さく薄いシールだったという追い打ち。
さらに2025年2月。カフェ付きチケットが10~12日頃に、突然全日程が
×=終売になりました。
それ以前まで、全日程残っていたのが全てです。都内や近隣県にお住いのファンは、行ける時に追加で取ろう、と思っていた方もSNS上で多かったようで、突然のサイレント終売に驚きと怒りが渦巻いていました。
連日待ち時間の多い状態、スタッフ不足。今以上受け入れる事が難しいと判断したんでしょうが
柱展に限らず、公式カフェやダイニングでも、しょっちゅう起きていることですが、ここの会社
・事前告知をしない
・事後報告が多い
・事前告知があっても前日や当日、ギリギリなことが多い
・公式サイトの誤字脱字・情報の間違いが多い
です。それらに慣れてしまっている我々ファンも悪いですが、一般企業なら許されざる事を平然と行うので…。
おわりに
柱展、展示は素晴らしかったです。
3Dで体感できる動画コーナー、今まで出た事のない部分の原画達の公開、
広い空間を利用した迫力のある展示。
会期終盤からは一部展示が変わり、違う部分を探したりするのは楽しかったです。
カフェもお味はホットドリンク以外は美味しかったです。全キャラ分コールドドリンクとフードを食べましたが奇をてらった味付けではなく、ちゃんと食べられて美味しいものでした。それらを帳消しにするくらい、運営が酷かった…。こうやって酷かった部分を改めて列挙してみると、よく通ったなと思います。柱展を絡めた遠征をすると、2月に入って以降特に、大半ここで待機する事に時間を取られたので予定が組み難く他の予定を入れづらかったです。
今現在も展示チケットは全日残ったままです。
グッズの売れ行きはいいかもしれませんが、多くは中国転売ヤー集団による買い占めによるものですし
重度オタクにとっては物販用とカフェ用、展示用と分けて購入しておかないと目的が果たせない仕様になっているので
それでチケットが売れていても、果たして健全な数といえるのか…。
今現在は、特に事後通販をやる、という情報もありません。グッズの為に足しげく通っている人はまだ居ます。ただ、怖いのは
事後通販=店頭販売で売れ残ったもののみの販売、にならないかということ。集英社の原画展が、ゴールデンカムイも、鬼滅の刃もそうだったから。企画運営会社は違うけれど可能性が無きにしも非ず。
というか、普通に並んで、最速時間枠先頭集団でも買えない代物を
売れ残り先着通販しかしないようなら、私は鬼滅グッズ集めから手を引こうと思います。グッズとカフェのために、チケット代だけでどれだけかかったか??数えるだけでもぞっとします。
冒頭に述べた通り、初日から周囲への影響も含めてトラブルだらけでした。興行的にはどうだったのでしょうね…。