
200円をめぐり台湾ご飯店の店主とコミュ障で大人しい私がバトった話

中野午後2時半
用事を済ませた後、知人のお店でランチを食べようとしたけれど
既に営業終了していたのでお腹を空かせて街を彷徨っていると
そこに以前から気になっていた台湾ご飯のお店が…
角煮まんやヌードル、ジーパイ(大きい唐揚げ)タピオカなど
定番の人気商品は一通り揃っていて
清潔感のある外観に惹かれふらりと入店
モダンでしっかりとした
機能的な作りで(良い店だな…)と思いつつ
美味しそうなメニューとにらめっこしながら
麺線(台湾のとろみのあるスープに柔らかい麺が入ったヌードル)と
角煮がたっぷりのったルーローハンを注文しました
遅い時間なので
店員さんたちは片づけや夜の時間への仕込みをしているようです
数分も待たずにやってきたご飯たち
麺線はパクチーがとおろしにんにくがのっていて
かつおベースの優しい味と柔らかい麺で
まるでお粥麺を食べているような感じでサラサラ食べられます
アクセントの刻み木耳が良い感じ
卓上にあるお酢や唐辛子で自分好みにカスタマイズも◎
そしてルーローハンも
柔らかいお肉に味がしっかり染みていて
こちらも優しい味
しかもご飯もちゃんと美味しい!
全体的に優しい味付けで
空っぽのお腹がじんわりと温まっていくような美味しさでした
今はお米も食材も全て高騰していて
外食をするとご飯が美味しくない…
と思うことがしばしばあったのですが
こちらはご飯もちゃんと美味しいご飯でした
やっぱり米って大事ですよね
し、しかも!
なんと気になっていたトウモロコシとスペアリブのスープを
サービスしてもらえました(タイミングが良かったから?)
こちらもトウモロコシの出汁と甘みで
いくらでも食べられてしまいそうなほど美味しい!
スペアリブを食べていたらさり気なく
手をふくおしぼりを渡してくれる
店員さんの気配りもじわっときました
大満足で会計して出ようとすると
麺線(小)とルーローハン(小)でなんと800円
安すぎる…
こんなに美味しいご飯に対して
この値段は申し訳ない…
しかも絶品スープまでサービスしてもらった
私の師ならここで千円か2千円を渡し
「お釣りはとっておいて!」
と必ず言うであろう展開だったので
私も千円札を出して
「お釣りは大丈夫です、美味しかったので、ご馳走様でした!」
と言い店を後にしました
優しい満足感で満たされて駅まで歩いていると
先ほどの気配りがすごい店主さんが
慌ててダッシュで追いかけてくるではありませんか!
彼は
「お客様申し訳ありません、
先ほどウチの店のスタッフがお釣りを渡し忘れてしまったようデ…!」
すごく焦った様子で言いました
「いえいえ、美味しいスープまでいただいたので
お釣りはけっこうです、本当に美味しかったから気にしないで下さい!」
「そんなわけにはいきません!受け取って下さい!」
「いやいや、これは私の感謝の気持ちだから!本当に大丈夫です!」
「スープをサービスしたのも、私の気持ちです!!
それにお釣りを渡さないなんて…そんなことダメですヨ!!」
と道のど真ん中で押し問答が始まってしまいました…
お互い譲らないのでどんどんヒートアップしてしまいます

「いや、でも本当に美味しかったから…」
「それなら…また来て下サイ!」
「よし、わかりました!友達にも宣伝します!」
店主さんの爽やかな笑顔に負け
私は200円を受け取り
家路に着いたのでした
中野駅北口の飲み屋街の最果て
早稲田通りにほど近い場所にある福包さんは
小腹が空いたときも
ガッツリご飯も
飲んだ後の〆にもピッタリ
いつでも優しい味で迎えてくれます(^^)
次は絶対角煮まんを食べよう!