青春18切符(2/5篇)
青春18切符日帰の旅、第二回目はラーメンを求めて西へ。
青春18切符を片手に始発電車に飛び乗り、行き先は美味しいラーメン屋さん。電車の中で評判の良いラーメン屋さんを調べる。ベースはトンコツ、鶏ガラ、ニボシなどいろいろあるが、ラーメン屋さんは基本お昼11時頃から開店。
早朝から開いてる香川のうどん屋とは少し事情が違う。
調べていくうちに、岡山、広島辺りは鳥ガラ、煮干し系が多い?最近人気の笠岡ラーメンに目が止まる。
はるか昔、岡山に住んでたとき、笠岡ラーメンなど聞いた記憶はないが、とりあえず岡山駅から西に向かう電車に乗り込み出発。庭瀬、倉敷、里庄と次々と過ぎて行き次は笠岡駅。時計の針はまだ九時過ぎ、降りようか否か迷いながら否まだ早い、もう少し先の尾道に行き先変更。途中福山城を右手にみながら福山駅、松永駅と過ぎ、次は尾道駅。時計の針はまだ十時前、この炎天下で1時間強待つのはキツイとまた断念。
そうだ、広島でつけ麺だと、本日の行き先を広島市に決定。山陽本線糸崎駅から広島方面行きの電車に乗り換えると広島駅には昼前に到着予定。ちょうど良い時間と思いながら岩国行きの電車に乗り込む。祝日の午前中、電車内は平日の通勤電車状態^^;
(間は省略)
広島駅で降りる。もう三十年以上前に二年ばかり市内に住んだことがある
今の高層ビルが立ち並ぶ姿から当時の駅前の風景は到底想像できない
三十年という時の流れの重みをヒシヒシと身に感じつつ、お腹の虫はキュルキュルと鳴く
もう少しだ、しばし待てとお腹に言い聞かせながら、つけ麺だと店を求めて駅前を歩き始めるが外は暑い^^;
暑さに負けそうになりながらもビルの日陰に入り、つけ麺屋さんへの最短コースを調べ始めようとしたとき、目の前に中華そば陽気の看板が目に止まる。
中華そば陽気。昔住んでいた時、江波の方に店があった記憶。
本日はつけ麺と思っていたが、ラーメンは熱いけど、外も暑い。しかし店内に入ることさえできれば、この暑さからしばし解放、おまけにお腹は空いてる。
よしここで食べよっと、列に並ぶ。日除けシートの陰、前に待ってる者五名しばしの辛抱と思いつつ、汗が全身を流れる。
日陰とは言いつつ、外は真っ青な空の炎天下。コロナ対策か並んでる客への配慮か入口横では扇風機が回ってる。ただし、届くのは熱風のみ。
並んで5分程度待つと先客2名様が店内に入っていく。次の次の次だと思いながら待つこと約15分位、やっと呼ばれて店内に入る。狭い店内、自販機で中華そばと、おにぎりの食券を買い、案内された椅子に座る身動きが取れない、その状態で待つ、店内やメニュー表を見ながら、メニューは中華そば、おむすび、ご飯、あとはトッピングのみ
至ってシンプル。すべての基本はやっぱりシンプルであることかなぁ
やっと出てきた中華そばとおむすび。外は暑い、中華そばからは湯気が出てる^^;
豚骨しょう油ベースのスープは、中華麺と絡んで美味しい。そばは熱いけど、外は暑いけど、やっぱり美味しい。スープまで飲み干すと、また全身に汗が流れ始める。
外には炎天下並んで待ってる人がいるから、食べ終えたらすぐに店から出る。全身の毛穴から一気に汗が吹き出す。
まだお昼。時間は有る。とりあえず、日陰を選びながら広島城に向かう。
途中、昔の職場の横を通る。周辺は記憶の中の当時の面影と一致しない。よく通っていたお好み焼き屋さんはここだったよなっと三十数年前の記憶を呼び起こすが結びつかない。
三十数年の時の長さをしみじみと噛み締めながら広島城に到着。
とりあえず、護国神社にてお参りして、お城に向かう。
中は有料。もちろん入ることなし。広島城内の木陰を歩く。そろそろ帰り始めなければとRCC局横を通り抜け、昔職場に行くに自転車で通ってた道を通りながら駅に向かう。
初めて広島で食べたお好み焼き屋さんこの辺りだったよなっと思いながら歩く、オレンジ色の軒先に一銭洋食の文字。ここだ。関西風のお好み焼きしか食べたことがなかった自分が初めて、広島風のお好み焼きを食べた店。お好み焼きに対する認識を新たに、以後は広島風のお好み焼きしか食べなくなった。
さあ、駅に急がなければ自宅に帰り着くのが遅くなると思いながら、足を早める。
広島駅のホームに着くとすぐに糸崎駅行きの電車が来る。電車に飛び乗る。あとは、糸崎駅、岡山駅で乗換えれば四国まで帰り着く。
19時過ぎ、自宅最寄りの駅に到着
外は、太陽が沈んだばかり。だんだんと薄暗くなりつつ
朝自宅を出発してから14時間。本日も無事に帰り着いた。本日の移動距離、約450キロ強。長い一日だったけど。一生の記憶に残る日となった。