泣いた日
友達が出産報告のラインを送ってくれた。
その前に口の軽い親友からその子が出産したことは別のグループLINEで聞いていた。
その時はびっくりしたのとなぜあんたから聞かなんだと思いながらそこでは軽く「おめでとうだね」なんて返した。
なんかそっけないなあ、軽薄だと思われたかなあなんてウジウジ考えて次の日になったら全然違う話題がLINE上で繰り広げられていた。
少し安堵したのと、そんなもんなのかと呆気に取られていた。
ここ一年で友人達の妊娠出産報告が山ほど増えた。私もそのラッシュに乗るぞ!と意気込んだのだが中々天を味方にできず、今になる。
だから、出産報告を聞くと素直におめでとうの気持ちと、焦りと、不安と、自己嫌悪と、色々な気持ちがせめぎ合って泣きそうになる。
なんで素直に「おめでとう」だけにならないんだと、それでまた自分を責めたくなる。
そんな中、昨日、友達が出産報告のLINEをしてくれた。
一番最初の感想は「え、私にもくれるんだ」と驚いた。
その後、「あー、2人元気なのか。よかった」そして、私は大量の揚げ物をアチッアチッと言いながら揚げていた。
なんだこの差は(笑)
ちょっと笑ってちょっと泣きそうになった。
いつか、私もこうなれるかな。
願いは想いは大きくなる程に叶わないと苦しくなる。
それまた別の同じ悩みを抱えていた友達から「それは経験した人にしか分からないよ」と言われたことがある。
そうかもしれない。
私も経験するまでこんなに辛いとは思わなかった。
辛い、苦しい、しんどい。でも、また前を向く。
じゃないと絶対に叶えられないから。
そんな複雑な心境で上手く返事を返せるのだろうか。と不安だった。
LINEのメッセージ自体、中々開けられなかった。
指が震え、涙が出てきた。
でも、送ってくれた子の気持ちになって、お祝いしたい気持ちが勝って開いた。
報告と共に一枚写真が添えられていた。
生まれたての小さくて小さくて尊い命だった。
気がついたら微笑んでいた。
嬉しかった。
そんなふうに感じられた自分に心の底からホッとした。
そのあとは開く前では考えられない程にスラスラ返事が浮かんだ。
送り終わって自分のことが少し好きになった。
色んな気持ちあるけれど、大丈夫、大丈夫。
絶対大丈夫。
気楽に。今度は私の番。
笑ってよう。そうすればなんとかなる!!!!!
よし、出勤してこよう。