見出し画像

引き寄せの法則と不妊治療


引き寄せで妊娠出来てたら苦労しねーわい。
つい口調が悪くなりました。昨晩の私です。

先日、一回目の人工授精の結果が至らずで終わり、ここ最近は不妊治療の関連記事や書籍ばかり読んでいました。
上手くいったケースと自分を比較して傷ついたり、上手くいかなかった方の日記を読んでは心を痛めたり。読んでいて苦しいものに進んで目を通すことを『心のリストカット』と呼ぶそうです。どうしてやらずにはいられないかの深掘りは、今度やってみたいと思います。

今回この文章を書いてみようとおもったのは、読んでいたnote記事に複数件、「自分と同じ心境の人がいると分かって励まされた」と書かれていたものがあったからです。

私は筋金入りのマイナス思考なのですが、私の頭の中を曝け出すことが、誰かの励ましになることもあるならと思って整理がてらまとめてみました。

妊娠したいか分からないけど、不妊外来の門を叩いた

小見出しが不届ものですみません。
読むべきものではないなと思ったら、この記事を閉じてください。

私と夫は三十代半ばの夫婦です。
結婚して一年経ち、子宝を望んでいます、と言えます。大概的には。

私は、子どもは欲しいのですが、妊娠出産をしたいかと言われると、思考がフリーズします。
十代の頃、そうなるに至った理由があるのですが、ここでは省略します。
子どもは好きだし、ひと回り以上歳下のきょうだいもいるので、乳幼児や幼児の世話も慣れています。
でも「自分で産みたいか?」と聞かれると、何も言えません。もう立派な大人なのに。
なので、そもそも不妊外来に行ってよい人間ではないのでは? とも思っています。

夫はとても良いひとで、子どもの有無はどちらでもいいよと言っていますが、父親になったこの人を見てみたいと思ったのも結婚した理由のひとつです。
だから私なりに頑張ろうと思っていましたが、自己流のタイミング法では全く上手くいきませんでした。

昔から生理不順で、生理痛は重たくて、結婚するまではピルを使っていました。
そして結婚して半年ほどで、仕事によるストレス諸々で生理不順に拍車がかかりました。

自分の女性器官に不安があって、高齢出産と言われる年齢だし、自力で妊娠出来ないならタイミングを取り続けてもしょうがないし。そう思って、不妊外来に通うことを決めました。
あと、漠然とですが、やるだけやって、駄目だったら諦めたいな、とも思っていました。

こんな気持ちを持ったままでは、よくないことは分かっていました。


不妊外来に通う私の心境に夫が疑問を持つ

通院を初めて二ヶ月、基本的な夫婦の検査と、そして一回目の人工授精を終えました。検査の結果は互いに問題なし、でも人工授精は結果至らず。
生理が来た時に浮かんだのは、「やっぱり私には妊娠は無理なんだ」という気持ちでした。

この「やっぱり」は、どこから来るんでしょう。
妊娠をしたことがないので、妊娠する自分が想像出来ないだけなんでしょうか。
妊娠したいけど、不確実なものを望むのが怖くて、諦めたい自分が見えました。でも諦めたら、夫は子どもを持てなくなってしまう。

1クールで3回チャレンジと言われているので、あと2回。全部駄目だったら夫に申し訳ない。私は彼にどんな顔をしていたらいいんだろう?
子どもが出来ないことは、夫にどんな影響をもたらすんだろう?

ひとりでグルグル考えて流石に疲れたので、この気持ちを夫に聞いてもらうことにしました。
そうしたら、私を責めることもなく、淡々と「あなたは最悪のパターンしか考えていないように見える」と返ってきました。

最悪を考えて動くのは当たり前では? というか、子どもを授かれなくて最悪だから、今病院に通っているのでは?

夫は更に言いました。
「未来は樹形図のように複雑で、その時の選択肢は、実際に現れてみないと分からない。でも今のあなたは、最悪の未来だけ摘んで、選び取っているのでは?」

そこで例として出てきたのが、タイトルの引き寄せの法則です。
思うだけで…と思いましたが、思うだけでそうなるなら、今の私に妊娠は確かに難しそうである。

「努力をすることと結果が出ることは、イコールじゃないし、あなたは今、出来る最善のことをしているでしょう」

事実だけ見れば、自然妊娠が出来ないのでさっさと病院に来ました、に尽きます。
確かに、自分なりの最善手を取っています。じゃあどうして私は、最悪を真っ先に考えてしまうんだろう?
自分がやることを全く評価出来ないのは、どうしてなんだろう?

妊娠後はきっと、「ああ、みんなと同じように妊娠してよかった」と思いそうで怖い

Kindle Unlimitedで、引き寄せの法則の書籍をざっと読んでみました。私は分からないことは、とりあえず本を読んでみる人間です。

こちらの「ピンクのエネルギーとグレーのエネルギー」の説明が分かりやすかったです。

ハッピーなことを考えていたらピンクのエネルギーが出て、それが出ている時は願いが引き寄せられるとのこと。そして本当に叶うのかな、と疑う気持ちがグレーのエネルギーを出すとありました。

今の私は懐疑に懐疑を重ねていて、最悪を考えて行動しているので、確実にグレーになっていることはわかります。
じゃあ妊娠において、私にとってのハッピーなことって?

複雑な気持ちの中で、考えてみたのですが、妊娠を目的にしてしまうと、ハッピーは全く見えませんでした。
だって怖いし痛いし、一年近く体調はいまいちだしずっと不安になりそうだし。
そして捻り出したのが、この小見出しです。ゾッとしました。頑張るのは私なのに、幸せのゴールが主体的じゃない。
ていうかみんなって誰? 不特定多数の誰かのために、私は死ぬ思いをするの?

これはまずい、目的を変えてみよう。
妊娠に対して、はじめて自分の身を案じて焦ったのでした。

私の目的は妊娠じゃなくて、夫と子育てをすること

私は、父親になった夫が見たいです。これは変わることはありません。
逆に、夫は母になった私が見たいか、聞いてみました。そうしたら、「あなたと子育てがしてみたい」と言われました。

それは考えると、すごく楽しそうでした。私の本棚に絵本を置いたり、好きな遊びを眺めたりしてみたい。

ハッピーってこういうこと? こんなことでいいのかな?
あなたと子育てなら、私もしたいな。出来たらとっても嬉しいな。幸せで泣いちゃうかもしれないな。

まずは、引き寄せたい未来を想像する練習からしてみようと思います。
次は卵管造営検査なので。あまり考え込まず、ピンクエネルギーを生み出せますように。

いいなと思ったら応援しよう!