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不妊治療を始めたら自分が見えてきた話③

どうも。二回目の人工授精を先月末に終えて、そわそわ期真っ最中のこいち穂です。
◯日までに生理が来なかったら…という思考に飲まれて、とても辛い。このままでは発狂してしまう。出血もあったりなかったりした。もう耐えられない。

マタニティライフや出産を楽しめるよう、工夫出来ることはあっても、そわそわ期自体を楽しめるようになることってないんじゃないか?
結果を受け止めて、邁進していくステージじゃない時って何が出来るんでしょう?

あらゆるジャンルで、そわそわ期についての解決方法を調べていましたが、自分が過去にメモしていた、この言葉が浮かびました。

「漁師は漁に出られない時は網を繕う」

何も進まない、もどかしい時間も私だけの人生である。知ってるよ。知ってるけどさ。
どうやら、出来ることをやりながら、好きなことをして日々を過ごす。これしかないようです。ちぇっ。

さて、前置きが長くなりました。前回の続きです。
マンション購入を進めながら、一回目の人工授精をした後の話です。

はじめての人工授精は結果が出なかった

当日は休みを取ってくれた夫と一緒に病院に行って、思ったより苦しかった処置をして、生まれて初めておなかに注射を打たれて半泣きになって、三週間経っても生理が来なかったら病院に来るように言われました。

一緒に処方された内膜を厚くするホルモン剤のせいか、おなかに打たれた排卵促進剤のせいか、下腹部はかつてないほど張って重たくなり、冬の冷え冷えした布団があっという間に暖かくなるようなハイパー高温期が訪れます。

いつもと明らかに違う様子に、しんどさに耐えながら、もしかして? という期待が浮かびました。しかも、この時生理は予定から五日間も遅れていました。

結果がこんなにすぐに出たなら嬉しい、夫もどことなく嬉しそうな顔をしている。でも、行動したことについて結果が伴っていることが嬉しいのであって、妊娠、それに続く出産が嬉しいのかは、分かりません。
というか、あまりに長い期間、妊娠について一人で悩んでいたので、この心境を自己分析しきれるとも思えませんでした。

そして、医者に言われた三週間が終わる目前、生理が来たのです。
やっぱり駄目なんだ、と思いました。悲しくて悔しいのに、ほっとしている自分もいて信じられない。
やれることはやったのに、これからどうしたらいいんだ?
五日間の余剰は、期待を突きつけながら、私の強張りをポッキリと折りました。

その時の心境をリアルタイムで書いた記事がこちらです。

卵管造営検査と人生振り返り

上記の記事の通り、夫に吐き出すだけ吐き出したら、少し気持ちが落ち着きました。
また、マンション契約関連で、少し忙しかったのも気が逸れてよかった気がします。

生理が来たので、次の処置のために病院にも通いました。
今回は卵胞の育ちが遅く、育ちきるタイミングと病院が閉まる年末年始が被ってしまうため、今回はタイミング法を取ることに。

タイミング法の確認がてら、元々予定にあった、卵管造営検査もやりました。

検査を進めながら、私は自分との向き合い方を考えあぐねていました。

このままではいけない、ということは間違いない。なんか、身体と心に良くない気がする。

この五年間で休職を二回していて、日常では十代の頃から事あるごとに過去の出来事がフラッシュバックして眠れないし悪夢見るし過呼吸気味になるし、知能検査やカウンセリングもやれることは全部受けたし、それでも抗うつ剤と睡眠薬のお世話になりっぱなし。

私は頑張ってきた。そろそろ楽になってもいいんじゃないか?
思考の切り替え、発想の転換。手はあると思うのに、自分にしっくりくるものが浮かばない。

私には何が足りないんだ…と悩んでいたところ、ふと気がつきました。

そうだ、あるものを数えてみよう。私が今まで、手に入れてきたものを。

引き寄せの法則は分かんないけど、これまで手に入れたものを数えてみた

人工授精で結果が出なくて、夫に八つ当たりをした時、引き寄せの法則というワードが出てきました。

夫婦揃って、スピリチュアルの知識はありませんし、なんなら夫はそういった類のものは全く信じないタイプです。でも、私を励ますために彼の口から珍しく出てきた言葉でした。

そのせいか、なんとなくそのワードは私の心に残り、Kindle Unlimitedで、いくつかの書籍を読んでみることにしました。

どの本も言えるのは、叶った時の嬉しさを想像して、その気持ちで訪れるのを待つ。
そわそわ期には決して巡り会えない思考です。だって赤ん坊は、頑張ったって来てくれるか分からないもん。でも欲しいかもしれなくて、作れないことが不安でたまらない。

私は人生序盤、なかったものが結構多かったので、「あるもの勝負」をモットーにしていました。
ねだらない、欲しがらない。だって意味ないから。だからか、引き寄せの法則の感覚が全く分かりません。

なお、この時は気付いていませんでしたが、これは虚勢でした。
本当は、手に入らないけど欲しいものはあった。両親揃った子ども時代とかね、他にも色々。でも虚しくて、悲しくて、諦めるためにそうやって言い聞かせているうちに、忘れていました。

とりあえず、その時考えられる頭で考えついたことがありました。
こんな私でも、「こんなのあったらいいなあ、ふふふ」とほくそ笑みながら過ごしていたら、手元に舞い降りたものはあった筈。いや、絶対ある。

なので、数えてみることにしました。
(現在も発見次第、適宜追記中。)

あら、あったよ。あった。しかも結構人生の根幹なものも揃ってる。

もしや、私の人生ってそんなに悪いものじゃないんじゃない?
欲しいものを心地よく欲しがる方法を、私は実は分かってるんじゃない?

引き寄せの法則の思考から、なんとなく、そんな気分をゲット出来たのでした。
人生が良いものであるかのような、しかも瞬間的ではなく、じんわりと感じられたのは、初めてでした。

次回、夫の親族の新年会に参加したらchatGPDさんと仲良くなった話。
よろしくお願いします。

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