自分語り 最終学歴編⑧
最後です(´ε` )
さてさて。
卒業制作が思たんと違う仕上がりにがっかりしている暇はありません。卒業後の進路を決めねばなりません。
クラスメイトや講師との雑談の中で、東京に出るのが良いのではないかと言う話は幾度となく出ていました。
が、しかしですよ。それなりの資金が必要ですよね。オーディオを買って以来、お金はほぼ貯まっていない上に、就職先も決まっていませんでした。まあ、でも……。生活費がどの位かかるのか、調べてみるか……。
という事で。
新聞販売店の寮住まいで、東京どころか福岡や地元の家賃相場でさえ皆目見当もつかなかった私は、生まれて初めて本屋さんで賃貸情報誌を買ってみたのですが……。
東京の家賃crazy。
福岡の家賃でさえ死線が見える。
バリやば。考えが甘かった。
引越し代等々考えたら、今の所持金ではひと月も持たない。どーすんの。事前に就職活動もできんね。
仕方ない……。親に電話するか……。嫌すぎる。嫌すぎるが仕方ない……。
私「あ……もしもし……」
母「なんね、米無くなった?」
私「あ、いや、まだある。……東京に出ようと
思うんやけど……」
母「はあ⁉︎何ば言いよるとね?」
私「東京に就職したいと思って……」
母「無理ばい!そこまで遠くには出せん!」
私「……どうしても無理かね……?」
母「東京やら……そんな遠くにはやられん!
帰って来んば!お父さんもそげん言いよる
から!」
私「……うん……わかった……」
予想通りの答えでした。
しかし、不思議ですね。そんなに大切にされていた実感も無いのに、実家から遠くには出したく無いとは……。まあ、夢を追う事を応援されない事は最初からわかってはいましたが。卒業したら実家に帰ると、本当に思っていたらしい事が今でも不思議です。
悪あがきかもしれないけれど。
バイト情報誌をチェックしつつ、進路相談室の求人情報もチェックしていましたが、悲しいかな、親の協力無しでは就職活動や引越しを進めていくのは困難で、あっという間にタイムアウト。卒業の日を迎え、実家に帰る時がきました。
随分時間が経った今だから思う事ですが、もう少し図々しくあってよかったのかもしれません。そうなれなかったのは、兎にも角にも自分に自信が無かったから。
そもそも、自信など無くても良かったのでしょう。その時の私は、自分の人生を考えるのに、他者の事を考え、決断してしまったのです。
全ては自分の未熟さ故の結果です。
かと言って、その時の自分が悪かったとも思っていないし、後悔もありません。
狭い世界を出て、音楽漬けの毎日を過ごしてみたいという自分の欲求を満たすために行動した。
出来ない理由を数えるのでは無く、出来る方法を探り、実行した。
この事は、今も私の軸となっています。
でもねー。
希望の職種に就職出来なかった私は、しょんぼりしたわけです。
でもでもねー。
みんな普通に就職してるから、私も出来るよねっ!
なんて。
その後の私は
「普通」「一般的」
の道を、精神ぶっ壊れるまで直走って行くのでした⭐︎
終わりぃ〜(´∀`)
次は……禊か……?