ハラキリ後、おめでとうと言われる不思議さ
早いもので帝王切開から5日目の今日。娘は無事産まれて、元気いっぱい。何よりである。私はハラキリの傷がまだ痛いのと、その影響なのか腰痛がすさまじいのと、産後ハイなのかなんなのかあまり眠れない日々を過ごしている。
硬膜下麻酔というのがあり、その麻酔を外したのが2日前。つまり、術後3日目に外したんだけど、それを外してからがまー痛い痛い痛い。そりゃそうだよ、ハラキリして痛くないわけない。そんなに甘くない。陣痛経験してないんだからまだマシなのか?そもそもマシってなんなんだ。とまぁまだまだ痛い日々ですが、なんとか生きている。
親になったとか、そういう実感はまだあんまりない。でも、子どもをかわいいと思えるかずっと不安だったが、そこは問題なくかわいいと感じている。かわいいというか、私の元に健康に生まれて来てくれて本当にありがとうとしか言えない。ただ元気に生きていてくれるだけでいい。
私が生まれた時、母も同じ気持ちだったのだろうか。別に何を成し遂げて欲しいとか、何者かになって欲しいとかそんなのはない。ただ、本当に存在してくれることがありがたいと思っている。こんな気持ちが湧くとは思ってなかった。人間って不思議だ。
帝王切開の手術は、マジで怖過ぎたからあんまり振り返りたくないし、多分詳しく書くことはないと思う。けど本当、手術室で腹を切られ血だらけになってる私に、その場にいる複数のお医者さんやら看護師さん、助産師さんが口々に『おめでとうございます』と言っている場面が不思議だった。なんだか他人事みたいに、なんだこれと思っていた。
寝不足のせいか、あまり頭も回らないし、体中痛いしで満身創痍だけど、娘が無事生まれたことをここに残しておく。娘よ、産まれて来てくれてありがとう。こんな人間だけど、母親になれるように頑張るね。