「麻雀一番街」アップデート所感と改善点(2024.12.27アプデ分)
2024年12月27日。
オンライン麻雀アプリ「麻雀一番街」にて、最高段位・天下一番に関しての大幅な調整が行われた。
エンドコンテンツを楽しみにしていた1人として、非常に残念な点がいくつか見受けられたので解説したい。
(執筆日時:2025年1月12日時点のもの)
天下一番関連のアップデートは主に以下の2つ。
いわゆる「雀魂」の「魂天到達後の経験値変動(魂珠システム)」に近いものが導入されたといえば分かりやすい。
ただし、「対局者が全て魂天であった場合、経験値の変動が2倍」といった措置は存在しない。
どのようなメンツであっても変動幅は一定である。
初期値が50PTで、100PTに到達するたびに☆が1つ増える仕様である。
なお、雀魂と違って天下一番から十段への降段はない。
続いて、天下一番の主戦場である「銀河卓」のPT配分がこちらに変更⇩
左から1位・2位・3位・4位の増減。
雀魂に比べ、レベル1つ上げるのに要するPTは少ない。
サクサクLvが上がる分には構わないのだが、問題は「配分が緩すぎる」こと。
私は麻雀一番街を2周完走(天下一番に4回到達)しているのだが、最高卓である銀河卓のレベルはお世辞にも高くはない。
プレイ人口の少なさも勿論あるのだが、一番の原因は「プレイヤーの雀力をふるいにかける回数が少ない」ことが挙げられる。
業界1位の雀魂や老舗の天鳳に比べ、卓分け(新星・霞月・炎陽・銀河)の少なさと昇段にかかる経験値の少なさが、最高卓である銀河卓のレベル低下を招いている。
早い人なら最高段位の天下一番に500~700戦ほどで到達する。
銀河卓の最低入室条件である七段は、雀魂でいえば雀傑、天鳳でいえば四段ぐらいのレベルであり、雀傑が王座の間にわんさか入ってきたり、鳳凰卓に四段がわらわら入ってきたりするのを想像して頂ければ分かりやすいかと思う。
その状況を踏まえ、銀河卓の配分を今一度見て頂きたいのだが、これでは「ある程度の雀力さえあれば、ぼ~っと打ってるだけでPTが増えていく」のである。
当然、段位ランキングは「たいして実力を反映しない空虚なモノ」になってしまう。
つい最近まで搭載されていたレーティングもぶっ壊れていた。
これでは他アプリから実力者が来るはずもない。
ちゃんと麻雀上手い人が上がっていき、下手な人は落ちていく。
至極当然な麻雀ゲームの摂理、そういった環境作りが今、麻雀一番街に求められている。
そして、三麻の天下一番の配分はこう⇩
ご覧の通り、四麻よりもっと論外なわけで(笑)。
いかに開発陣が銀河卓のレベルを把握していないかが良く分かる設定である。
ちなみに私の三麻銀河卓の平均順位は500戦で1.84。
炎陽の平均順位は500戦で1.83である。
かようなレベルの低い卓でこの緩い配分。
こんなヌルゲーで雀魂や天鳳の上位陣がわざわざ麻雀一番街を始めるだろうか?
私はサービス開始直後から雀魂をプレイしている。
黎明期の雀魂はお世辞にも良ゲーとは言えなかった。
一介のキャラゲーに過ぎなかった雀魂がここまで大ヒットした理由の1つが・・・
「実力者をしっかりと上位卓に誘い込んだ」
これに尽きる。
(勿論、ガチャ課金制でゲーム代がほぼ無料という点も大きいが)。
令和の麻雀アプリのバズらせ方がまさにこれである。
「しっかりとした実力制になっていること」と「Vtuberや麻雀プロによるプロモーション」
この2つが両輪となって初めてヒットに繋がるのだ。
さて、以上を踏まえた上で今回の天下一番アップデートの改善点がこちら。
順に解説する。
天鳳民や雀魂民、麻雀プロ達が
「よーし、これならランキング上位に挑戦してやるか!」
そう思わせるような難易度が必要。
ただやってるだけで上がっていく段位とランキングに価値はない。
具体的には
銀河卓のレベルを考慮すると、これぐらいの難易度の上昇は必要。
やりがいを生まなければ実力者は腰を上げないからだ。
さらにPTが0になってのゾンビアタックを防ぐために、天下一番から十段への降段も設ける。
天下一番から降段しないなどという「ゆとり仕様」は必要ない。
エンドコンテンツ(魂珠システム)導入時、既存の魂天プレイヤーを初期値に戻し、ヨーイドンで競わせた雀魂のように、麻雀一番街の既存の天下一番を初期値に戻す措置は絶対に必要。
アップデート前と条件が全く違うのに、今までのPTが反映されるのはあまりにも不公平であり、今後ゲームを始めるプレイヤーのモチベーションを大いに削いでしまう。
私も現在ランキングの上位にいるのだが、麻雀一番街が盛り上がるために初期値に戻すことは賛成である。
てか、何ならもう1周最初からやったっていい(笑)。
今ランキング上位にいる数人の承認欲求を優先するのか?
それとも、段位戦とランキング健全化の後に増えるであろう数万人、数十万人のプレイヤーを優先するのか?
麻雀一番街の開発陣は冷静になって考えてみてほしい。
ゲームが盛り上がってこその段位やランキングだと思っている。
黎明期のヌルい条件での段位マウントは自己満足でしかなく、ゲームにとっては足を引っ張る害悪でしかない。
適正な競争が行われてこそ段位やランキングに価値がある。
十段までは炎陽への救済入室があってもいいとは思うが、最高段位である天下一番が炎陽で打つのには違和感がある。
魂天が玉の間で打てないように、天下一番は銀河卓のみで問題ないと思う。
過疎問題に関しては①や②の改善、そしてゲーム自体に魅力をつけていくことで改善されるものだと思っている。
以上、麻雀一番街のアップデートについての所感と改善点を挙げてみた。
天下一番到達勢がアプデ後も戻って来ず、ほとんどが放置しているという現状が、今回のアップデートが的外れだったというのを物語っていると思う。
ご賛同して頂けたら幸いです。