君と同じ空間を共有したいから
※会話は基本lineだと思ってください
私は谷口愛季。高校2年生。
でも私はみんなと違うところがある。それは障がいを持っているということ
私は生まれつき耳が聞こえないし声を発せない。
障がいのせいでいじめられたこともあった。
高校にはいってからもいじめられると思っていた。だけどそれは違った。
高校に入ってからはいい友達を持った
でも、障がいのことを打ち明けたら離れていくと思っていた。
みんな友達が出来て私に話しかけることが減っていった。
そこまでは思い通りだった。
でもただ一人だけ私のそばにいてくれた人がいた。
それが村山〇〇だった。
〇〇:愛季昼食べに行こ~
愛季:うん!
僕は村山〇〇
僕には谷口愛季という友達がいる。
彼女は耳が聞こえないのと言葉が発せないという障がいがあること。
でも、僕は障がいという単語がきらいだった。
耳が聞こえない、目が見えない、コミュ障とか全部個性だと思っていたからだ。
入学式に出会った谷口愛季という女性を馬鹿にしてるやつがいて、そいつらを許せなくて初日で口論になった。そこから僕には谷口愛季を守ってやる?というか谷口愛季のそばにいてやりたいと思ったからいまもずっと愛季とはずっと一緒にいる。
仲良くなってから。愛季は小学校から中学までずっと耳が聞こえないという理由でいじめられていたらしい。
そんなの聞いたら僕が守らないといけないと思ってしまった。
僕と愛季の会話の手段は筆談かline、それか必要最低限覚えた手話
でも愛季は口の動きで僕の言っていることがわかることがある。
それは本当にすごいと思う。
愛季:何聴いてるの?
〇〇:ん?ほい
愛季の耳に有線イヤホンの片方を突っ込んでみた
愛季:いや愛季聞こえないんだって...
〇〇:だよねー僕も聞こえないもん
愛季:え?
〇〇:なにもかけてないよ笑
愛季:じゃあ、なんでイヤホンしてるの?
〇〇:愛季といるときは愛季と同じ空間を感じたいから。
僕は他の人より耳がよくて普段の生活音でもうるさく感じてしまう。
だから愛季といるときくらいは無音の世界を共有したいんだ。
〇〇:そろそろ教室戻るぞー
愛季:はーいー
屋上の階段を降りようとしたらいつも愛季の悪口を言っている集団がいたので屋上に戻ろうとしたけど愛季も来ていたので。愛季がそいつらを見ないようにどうしようかと思ってたら
いつのまにか愛季にハグをしていた
愛季は不思議そうに頭を傾けたけど気にせずに続ける。
美嘉:谷口ってなんで私たちと同じ風に生活してるの?障がい者なのに
夢愛:それな!なんでこの学校にいるんだろ笑
〇〇:あいつら最低だな…
キーンコーンカンコーン
夢愛:教室もどろー
美嘉:ういー
〇〇:あーいらつく。あいつらをどうにかしてつぶしてやる
予鈴がなってあいつらが教室に戻って行って愛季と離れた
愛季は顔を真っ赤にしてlineでなにしてるの!って送ってきた
そのままいうのもなんか嫌だったのでウソをついてみた
〇〇:普通に人を抱きしめたくなった
愛季:でも!いきなりはダメでしょ!恥ずかしいじゃん!
〇〇:ごめんごめん
ごめんな愛季。悪口を言ってるやつがいたっていう理由もあったけど本当に愛季が好きなんだよ。抱きしめた時にすごく愛おしかったし、守ってあげたくなったんだ。
耳が聞こえない愛季も話せない愛季も全部ひっくるめて愛季だよ。
〇〇私は知ってるよ、いつも私の悪口言ってる人たちがいたから見ないようにしてくれたんでしょ?でもね、急に好きな人に抱きしめられるとドキドキしちゃうんだよ。
それにね急に視覚を失うと怖いんだよ...
これからもよろしく。
愛季:ありがとう〇〇
〇〇:!愛季!愛季っていい声してるな!
愛季:え?
〇〇:愛季のこといじめてたやつより全然いい声してるよ!
愛季:そう?
〇〇:愛季
〇〇:こちらこそありがとう
始めて愛季の声を聞いて感動した〇〇だった
To be continued.
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