銀座の恋の物語 3
ドスの効いたママと危険なオーラを纏ったモデル級の美人に挟まれた俺・・・
さすが銀座・・・
他のテーブルを見渡しても みんなスーパーモデル級の一癖も二癖もありそうなアマゾネス軍団だったのである。「アケミと言います」
隣に座った危ないモデル(!?)が名刺を差し出した。
『クラブ 王家の谷 アケミ・・・・』
(ウワッ!? やっぱり あの入り口はエジプトの墓の入り口だったんだ!?? 入ったら 2度と出られない!?みたいな・・・)
俺 「ケンといいます。田舎者です。銀座は初めてなので お手柔らかにお願いします。ぶひょ!」
危モ 「ケンさんですか??? いかにも遊び人みたいな名前ですが 本名ですか???」
俺 「もちろん本名です! 田舎生まれの正直者ですから 今まで嘘をついたことは有りません。デヘヘヘヘヘヘ・・・」
すると そのやり取りを聞いていた片野が、
「そいつは 調子がいいから気をつけてね!! ギャハハハハハ・・・」と口を挟んだ。
「分かってますよ! そんなこと・・・・ ホホホホ・・・」
軽く受け流す危険なモデル・・・
俺 「そんなことより アケミさんはとてもスタイルがイイですね!! マサイ族とかの血が入っているんですか・・・?」
危モ 「えっ!? マサイ族ですか??? 初めて言われました。 まさか・・・ キャハハハハハ・・・」
俺 「そうですか・・・ でも 身長2メートルは有るでしょ!? とても日本人だけのDNAではそんなスタイルにはなれませんよ!! ギャハハハハ・・」
危モ 「まっ まさか 2メートルなんて無いですよ!
170ちょっとぐらいですよ!!」
俺 「えっ!? そんなもんですか 顔が小さいからバランス的に大きく見えるんですかね!? さっき 脇に並んだ時に俺の目の高さが ちょうどアケミさんの胸の位置だったような気もして・・・・」
危モ 「だから・・・ そんなはずありませんって!!」
俺 「気のせいでしたか・・・? あまりに見事な谷間だったので 自然と見とれてしまったのかな・・・ あれっ!? もしかして それが『王家の谷』ってやつですか???」
危モ 「それって この店の名前のことですか?? ここのママさんがエジプトが好きだからと聞きましたけど・・・ ねえ ママさん!!」
片野とヒソヒソ話をしていたママさん・・・
ママ 「えっ!? 何の話???」
危モ 「この店の名前の由来ですよ! 」
ママ 「王家の谷の由来???」
俺 「ハイ! 出来ればお聞きしたいです。」
片野 「そういえば 私も知りませんよ! 店の由来は気になってたんですけどね!!」
ママ 「あれ!? 片野ちゃんにも言ってなかったっけ!?」
そのあと ママが話した名前の由来とは・・・????
次回 「王家の呪い」に続く・・・