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新作公開しました
こんにちは。架空書店「鹿書房」店主、伍月鹿です
『天久鷹央の推理カルテ』をみています
EDをゴスペラーズが担当していることを置いておいても、豪華キャストにいとうのいぢさんデザインのキャラクターは贅沢でたまらないです
また今シーズンは推しの新垣樽助さんが『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』に出演しているので、楽しみがいっぱいで嬉しいです
本日は新作公開のお知らせです
月夜の叶
あらすじ
夢破れて地元に帰ってきた主人公のカナエ
思い出が残る倉吉の町を歩いていると野生の白兎と出会う。逃げ出した兎を追いかけて辿り着いた先には、幻想的な夜を思わせるカフェバーがあった
夢が叶う逸話を持つ酒を勧められたカナエは不思議な店員たちに未来への不安を吐露する
【小説】倉吉ポップカルチャーフェスティバル開催記念 「短編小説コンテスト」参加作品です
倉吉は一昨年に鳥取に行った際に立ち寄った場所でした
その日は朝早かったこともあって白壁土蔵を外から眺めたくらいになりましたが、一歩足を踏み入れた瞬間に違う世界に迷い込んだかのような感覚を抱いたことを覚えてます
表紙画像に使った写真はそのときのものです
鳥取のオタクカルチャーの聖地であり、いつかは立ち寄ってみたいと思っている円形劇場くらよしフィギュアミュージアムも倉吉市にあるとか
そんな魅力的な土地がテーマの小説コンテストとのことで、鳥取在住の篠さん協力の元、倉吉を歩くお話を書かせていただきました
地元の方からすれば拙いところもあるかもしれません
Googleマップでぐるぐる迷子になりながら書いた作品です。よろしくお願いいたします
登場人物
カナエ
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メイジ
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アオ
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サク
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トギヤ
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名前は倉吉の地名からつけていただきました
あとがきのようなもの
前回の記事で校正に力を入れてる旨を書きました
上記作品は一万字の制約があったため、短い文章の中で効果的に起承転結をつけなければなりませんでした
大幅に描写を増やす、ということが難しい中で、繰り返し描写を変え、表現を変え、展開ごと変え……何回書き直したかわかりません
そんなとき、ふと使ってみた校正ツールで冗長表現を改良できたのがきっかけで、校正の必然性を実感しました
今回は、比較的読みやすい文章にまとめることができたのではないかと思います
ぜひ、そんなところも注目してみてください
ストーリーは、実際にわたしが鳥取で過ごした際の印象を、不思議の国のアリスの導入と重ねてみました
実は鳥取に行くまで、因幡の白兎伝説のことをほとんど知りませんでした
北海道の道央育ちのわたしにとって、土地に根付いた伝説や歴史というものはどこか他人事というか、普段意識するものではありません
福岡の博物館にいたく感動したことを繰り返し話しているように、日本に住みながらも日本の歴史を実感できる機会はあまりないのが北海道の現実
そのため、日常に溶け込んでるくらい親しまれてる伝説の兎の存在が強く印象に残っておりました
そんなイメージから兎を主役にした話を作ってみました
倉吉の伝説じゃないよ、と地元のかたには怒られてしまうかもしれませんが……
作中に登場する「エジプトガゼルが作っている『月夜の叶』」は、伍月鹿作品『月下 花間 二人酌』に登場するガゼルが作ったお酒「月夜の叶秋」のことです
伍月鹿の作品はふんわりとだいたい同じ世界観の中で展開されているので、どの世界線にもガゼルのお酒は存在することになっています
今回コンテストの景品が「作品題名が印字されたラベルの日本酒」というのを見て真っ先に思いついたアイディアでした
隙あればナポレオンの名前を忍ばせるのと同様の、ちょっとした遊び心です
ところで、月下花間シリーズはお酒好きの李白の詩をタイトルに使わせていただいています
そんな李白に因んだ名前である「李白酒造」が島根に存在するそうです
シリーズのタイトルに使った『月下独酌』が名前になった大吟醸があると教えていただき、いつか飲みたいお酒にラインクインしております
日本酒はまだまだ勉強中ですが、大吟醸っておいしいですよね(あたりまえ)(小並み)
佐賀で飲んだ鍋島もおいしかったな……
生まれた土地柄、洋酒のほうに親しみが深いほうなので、焼酎や日本酒のことも詳しくなりたいなと思っています
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