エルサルの交通事情
車の修理が終わり久々に運転すると、ああそうだったということがたくさんありました。エルサルでの運転は常識を普段から疑うことが必要です。
ウインカーにだまされる
ウインカーは曲がる方向に出しますよね。エルサルあるあるなのはウインカーを出した逆方向にまがったり方向転換する車が多いことです。はじめのころはとまどいましたが、ウインカーではなく車の挙動を見ることがポイントです。
また、日本でもウインカーの切り忘れがありますがエルサルでも…
「おっ前の車、ウインカーつけてないけど動き的にこの車線にきそうだな…」
ブーン スっ、
「やはり」
このあたりは慣れたものです
「ん?ウインカーがついたから曲がるのかな?」
※ウインカーついたのに曲がらないことも多々あります
100m 進み
500m さらに進み
1km…
「まがらんのかい!!!」
このようなことも日常茶飯事です。そしてわたしは10km先の目的地へ到着。その車は30分以上ウインカーを切り忘れていました。
現地の知り合いに聞いたところ整備不良車も多いためウインカーが誤作動をよくするのではないかとのこと、夜ライトをつけず(つかず)に走行している車も多々みかけます…
路上駐車天国
ほんとにこれすごいのです。エルサルは路上駐車があたりまえ、それに関するとりしまりもゆるいのでいたるところに駐車しています。自分も運転する身としてはどこでも止めれるのは便利といえば便利なのですが走行中は車線がつぶれるので怖い思いもします。
お店の駐車場が満車だと
「あー今満車なんだよね、その道路にとめちゃって今案内するから」
と公共の道路が店の駐車場に早変わり。
免許が簡単にとれる
事故が多い一つの要因としては免許が簡単にとれることがあげられます。教習は150$ほどでおよそ日本の10分の1でしょうか。教習所兼、免許管理センターに国際免許をとりに行ったところに案内がありました。
ちなみにサンサルバドル(首都)ではここでとれます。
免許の申請に50$ほど、試験代が20ドル前後なので教習を受けずに一発パスすれば100ドル以下でとれるようです(下記リンクに詳細)。
バイクの無免許運転
衝撃的なニュースですが政府公式の発表(2022年8月)で、半分以上のバイク運転者が免許をもっていないというものがありました。全体に占める事故の割合も2位のようです。最近のニュースで4割という報道があったので若干改善しているようですが。
実際にひやっとしたこともあります。海沿いの町に向かう途中でツーリング集団が狭い隙間をばんばん抜かしていました。ちょっとでもスペースがあればすりぬけをし、友達と並走したいのか一車線に3台並んでいる姿も。
とにかくぶつからないようにスピードを落として走っていました。前の車も同じ考えなのかスピードを落としています。
車一台分の車間距離ですがバイクが一台間に入ってきました。
「あぶないっ」
ひやっとしましたが車間距離をキープし、ブレーキをいつでもふめる心づもりをしていました。
するともう一台、バイク同じ場所に入ってきます。
ふらふらっ
「あー・・・やばそう・・・」
ずずーー
次の瞬間バランスをくずし自分で転倒
そのまますべって前の車に衝突
スピードはそこまで出ていなかったものの、
バイクでこけるととても痛いしばらくうずくまっています。
周りの車、バイク、停車し、救急車、警察の手配
その間にツーリング仲間が次々と集まってきます。。。
わたしも降車し何かできることないか聞きましたが、もう警察も呼んだし、大丈夫とのことでその場を離れました。
衝突された前の車の運転手は、自分は気を付けて運転していたのに向こうからぶつかってくるは、でもけがをして痛そうだし、警察待たなきゃいけないし・・・と考えてそうな複雑な表情をしていました。
おわりに
エルサルの道路を走っていると、ぼこぼこな状態でそのまま走っている車、高級車に見えるが元事故車、逆に運転しづらいのではというオープンカーも見かけます。バスの運転もなかなか荒く、そのへんのかけひきもおもしろいといえばおもしろく、運転していて飽きない国です。
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