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ウルグアイの歩き方6 カンドンベのリズム

カンドンベとは、ウルグアイに奴隷として連れてこられたアフリカ系住民が作り出した太鼓を中心とした激しいリズムをもつ舞曲で、植民地時代に、アフリカ出身の黒人奴隷らによって作られました。2009年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。

世界有数の長さを誇るカルナバル

ウルグアイのカルナバルの期間は長く2か月続く、その中でもカンドンベは人気の演目で独特のリズムでたたかれる太鼓とダンスの絶妙なコンビネーションである。百聞は一見に如かずなのでyoutubeの力を借りて動画をシェアします。


カルナバルの時期以外でも観れる

わたしがいったのは年始だったのでカルナバルの始まる前、週末にちょっとしたカンドンベのイベントがあったのですがフライト時間の都合上それも見ることができないため、ショッピングモールの近くにあった旅行インフォメーションセンターに相談したところ、カンドンベチームのインスタとFACEBOOKアカウントを紹介された。イベントが近いから夜練習している可能性が高いので直接聞いてみたらとのことであった。
とりあえず紹介された人気チームの1080の練習拠点はBarrio Sur(バリオ スール)とのことでこちらにFacebookとWhatsappで連絡したところ19時からやるとのこと。
位置情報を共有してもらい、19時に行ってみても誰もいない、近くのレストランに聞くとパレードできる服を保管しているところに連れて行ってくれて、そこでチームのメンバーと話すことができた。

「あなたたちがメッセージくれた人ね、わたしが返信したのよ。今日リハーサルをやるよ!少し遅れてやると思う」

やることを確かめたので一度ホテルに戻って20時くらいにつくとちょうどスタート


カンドンベのチーム1080の拠点

カンドンベ練習風景

太鼓の音が聞こえるほうに向かうと徐々に人だかり、観光客というより、演奏者の友達、家族や恋人などが見にきている様子であった。観光客のわれわれはその雰囲気をこわさないように後ろの方で静かに(踊りながら見学)。
進んでいくと、ビール片手にパレードの行列についていく人が増え始め、自分も購入し、同じように見学を続けました。


ガンドンベの練習風景

練習のため、途中でとまって動きを確認したり、途中で車にあったときにゆずったりと練習ならではの様子も見れてこうして練習した成果をパレードで発揮していると思うと太鼓の音がより心をゆさぶりまる。中南米を知れば知るほど欧米にふりまわさた歴史がわかり、強制的に連れてこられた奴隷たちが生み出した音楽が今こうして響いていることも不条理への憤りや力強さへの敬服や様々な持ちがわいてきます。

おわりに

 実際のパレードも見たかったのですが、練習風景を間近で見せてもらい、感動しました。隣国のブラジルのリオのカーニバルに注目をしてしまっていましたが世界有数の長さを誇るウルグアイのカルナバル、またカンドンベの迫力。ウルグアイは本当に奥の深い国です。

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