言語化
がビジネスの現場では、何よりも重要だと考える。
どれだけ素晴らしいスキームや、どれだけ強い思いがあったとしても、それが言語化ができなければ相手に伝わらない。相手に伝わらないということは、存在しない、ということだ。そのため、自分の考えや思いの言語化(広義ではビジュアライズも含む)が不可欠である。
言語化するうえで何が大事か。ただ、だらだらと述べるだけでは、言語化ができたとは言えない。整理されていないため、言葉の数が増えれば増えるほど、相手には伝わりにくくなるのではないか、と私は考える。
では、言語化するうえで、何を意識すればいいのか。
私は構造化と考える。
具体的には、防災施策を伝えたいとしよう。
まず、大目標を「住民の安心安全の獲得」とおいたとして、その下支えの方策として「①発災前」「②発災後(急性期)」「③発災後(復興期)」と、誰がどうみても三分割(多くて四分割)できるラインで、観点を分ける。
そのなかで、①~③に資するにはどのようなアプローチが必要かを説く。
「なぜ住民の安心安全の獲得が必要か→災害に対する過剰な不安+被災中の不安⇒住民生活の低下」」と大目標の必要性を述べ(数字があればなおより)、その解消のため①~③に資する取組を行うことで、①住民が被災のダメージを最小限にし、②被災時でも適切に行動をとり③いち早く立ち直れることで、住民の不安を和らげられる社会を作る、などだ。
それぞれの主張のバックデータとして数字があればなおよいが、最も大事なことは、大目標の下に①~③の中目標を掲げ、その下に小目標としてKPIを設定するという、体系化がなによりも重要だ。
考えや思いを言語化し、体系化して初めて、目の前の2~3人ではなく、組織が動かせるものと私は考える。
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