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崩壊スターレイル バージョン2.7感想

 お久しぶりです。シンドです。
 今回は崩壊スターレイルの2.7シナリオがとてもよく、感想を形に残したいと思ったのでnoteという形でまとめることにしました。前回のnoteとは違い、基本的に肯定的な立場ですが若干2.3シナリオへの文句が含まれるためホタル推しや2.3に好意的な印象を持たれている方はご注意ください。
 また当然2.7シナリオのネタバレ100%なので未見の方はご注意ください。
 完全にいちユーザーの主観となりますが良ければお付き合いください。


良かった所(という名のキャラ別感想)

停雲

 め~ちゃくちゃ好きになりました。会話した停雲は偽物だったので、正直思い入れも薄いキャラだったんですがこんな精神力の傑物だったとは。
 開拓者と話した停雲は偽物だが、言動は本物そのままだった
→開拓者と話した偽物の存在ごと乗っ取ってやる!
という流れは予想外ですが、これはこれで彼女らしくて良いと思います。

 星神に挑むところも大好きで、スタレは基本的に星神は舞台装置や信仰対象、批判否定される対象にはなっておらず、そんな星神に、憎いはずの「壊滅」の力で立ち向かう意気軒昂ぶりには目を見張るものがあります。椒丘の時にも感じましたが、狐族は全体的にメンタルが強いですね。好き。
ところで家財全部宇宙に流されてるんだけど生活どうするんだろ

「八方美人」に停雲のエスプリを感じる

 余談ですが、シナリオ中の実績「化城を再訪する人」の化城とは

 ( 神通力をもって化作した城郭の意 ) 仏語。 法華経に説く七喩の一つ。 大乗の究極のさとりを宝所にたとえて、そこに達する途中の、遠くけわしい道で、人々が脱落しないよう一行の導師が城郭を化作して人々を休ませ、疲労の去った後、さらに目的の真実の宝所に導いたというたとえ。

精選版 日本国語大辞典

 とのことです。偽物の停雲と開拓者の関係を好ましいものとして化城にたとえ、関係をもう一度作り直すと言っているのでしょう。将来、停雲とデートできるイベントやシナリオが追加される伏線でしょうか?

御空

 冬馬由美さんの演技力が炸裂してましたね。涙声の再開のシーンでは思わず自分まで涙ぐみました。

ログ機能の恩恵を一番感じた瞬間

 停雲とせっかく再開できたと思ったら星神に挑み、しかもそれは御空のような人を減らすことにも繋がるので強く否定もできない。本当に苦労人だと思います。

ルアン・メイ

 シナリオでも性能でも止まる所を知らない女。今回は専ら停雲を蘇生させる舞台装置の役回りでしたが、演出やセリフが悪役ボスのそれでした。

特にここ

 来年の今頃も波乱を起こすんでしょうか。期待しています。

デー(公式愛称)&ロビン

結局ロビンと話さないんかい!
サブ人格で姿誤魔化してまで話に来た癖に???
ロビンに甘えすぎだろ!!!

 サンデーは非常にロビンに甘えていると思います。そもそも「秩序」の道に堕ちたサンデーを引き戻したのはロビン(と列車一行とホタル)です。さらにこの時のロビンは兄が失踪した中セレモニーの後片付けしていたわけです。身体精神ともに相当な負荷がかかっていたなか、拒絶の可能性など考えもせず、リスクを承知で会いに行く兄。良く言えば信頼、悪く言えば甘えが感じられます。そして何となくサンデーだと気づきながら旅立ちを応援する妹。あまりにも人格が出来過ぎている。

デーの優しさ故あの事件だと理解したからこその「変わらないで欲しい」
染み渡るものがある

 サンデーを叩いているみたいですが、むしろ逆でこれがあるからサンデーが一層好きになりました。サンデーが反省してないかと言えば全く違い、ヴェルトやワーウィックには判断を委ねています。ロビンに対して自我を通したのは、兄妹だからこその相手を理解しているからこその甘えと呼ぶべきものでしょう。
それにしてもロビンのメンタル強すぎるけど。

余談。このパートで餅光円錐の名前を回収してきて情緒がイカれました

 前にも書いた気がしますが、サンデーの思想はベーシックインカムに近しいものです。やり方を間違えなければ賛同者も集まるでしょうし、列車に乗る仲間になったことで様々な困難を乗り越え、思想も磨かれていくことでしょう。今後のストーリーに期待ですね。

星核

 ちゃんと補完されました。いや補完というには扱いが軽いものの、少なくとも2.3で見せた伏線放棄は修正するつもりがあるようです。

 星核ナレ死は2.3シナリオの雑さの最たるものでした。シナリオの敵がサンデーに入れ替わり、星核の異変を起こした犯人が分からない状態で放置された上でのナレ死だったのでかなり混乱しましたが、星核の異変もオーク家が原因で間違いないようです。最初読んだとき思わず突っ込んでしまったので掘り下げる意思が見られて良かったです。

気になった所

さよならピノコニーとの落差

ほんとに2.3シナリオは何だったの???
 2.3ストーリーではホタル(とジェイドほかカンパニー勢)の内心の掘り下げを期待していたら殆どなかった一方、2.7シナリオではそれはもう丁寧にサンデーと停雲を描写してくれました。
 いちユーザーには計り知れない事情があったのかもしれませんが、この技量があるなら2.3をもっと丁寧に作って欲しかった…
 2.3でピノコニーを急ぎ足に出発して次の星かと思いきや、2.6で平然と戻ってきたのもあり、今回のストーリーこそ新メンバーを加えて次の星へ出発する、本当の意味で「さよならピノコニー」していたように思います。

ストーリーの進め方

 上でも触れましたが、ストーリーは「さよならピノコニー」(2.3)→仙舟、演舞典礼編(2.4と2.5)→ピノコニー帰還、乱破編(2.6)→サンデー、停雲編(2.7)とピノコニーと仙舟を慌ただしく行き来しています。そのため2.3時点で未消化の伏線が大量にあり、放棄してピノコニーを去るのかと不安になってしまいました(前noteで2.3ストーリーをボロカスに貶した理由でもあります)。
 素人考えですが、素直にピノコニー→仙舟→オンパロスではいけなかったのかと思います。停雲を送り届けるという動機づけもありますし。サンデーは列車がピノコニーにいつまでも居るのを心配していましたが、読んでいる方としては全くそんな感じはしませんでした。

カンパニー不遇じゃない?

 2.2の伏線ブン投げに加えて、ジェイドの狙いも結局明かさず仕舞いでした。2.3以降カンパニーにフォーカスしたイベントも無いので少し寂しいですね(スコートは弄られてたけど)。完全に性癖ですが、独自の理念があって主人公とつかず離れずの勢力は好きです。トパーズはヤリーロ編で職務を果たしつつ可能な限り善意で接していましたし、アベンチュリンは2.1ストーリーで一気に好きになりました。
 他の石心メンバーも名前と大まかなビジュアルだけは発表されているので、将来的にはストーリーの中心を担ってくれると信じています。

最後に

 今回のシナリオはとても楽しめました。細かい所だとプレイヤブルキャラ2人を分裂させたピピシ人が何者か、ヴェルトはなぜサンデーの変装を見破れたのかなど疑問は残りますが、サンデー、停雲他キャラクターの魅力を大いに引き出しており、キャラゲーというスタレの特徴をよく生かしたシナリオだったと思います。
 ピノコニーに別れを告げ、気持ちよくオンパロス編を迎えられそうなので次回ストーリー更新も楽しみです。

最後まで読んで頂いた皆様、中時間のお付き合いありがとうございました。


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