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長野県諏訪市の魅力を語らせてください。

長野県諏訪市の魅力を語らせてください。

まず、諏訪市について簡単なプロフィールから。Wikipediaを見ると「長野県南信地方にある市で人口は5万人弱、諏訪湖に隣接する観光都市である」さらには「時計、カメラ、レンズなどの生産が盛んで、山と湖のある風土と相まって”東洋のスイス”と称されたことでも有名である」と紹介されています。

実際に、私は何度も訪れていて「東洋のスイス」という表現にしっくりきています。それでは関東圏で生まれ育った私が諏訪市に出会ったきっかけ、そしてオススメの過ごし方など、ざっくばらんに紹介していきたいと思います。


出会いは突然だった


今から10年ほど前(私が20歳の頃)、母方の祖父が亡くなったと訃報が届きました。それまで母方の祖父母には会ったことがなく、母からの話で「祖父母が長野の諏訪というところに住んでいること」「母が小さな頃、毎年の夏休みに長野の有名な花火大会のテキ屋でバイトをしていたこと」などを聞かされていただけでした。

さらに、その翌年、祖父の後を追うように祖母も亡くなってしまいました。母によれば祖父母が住んでいた家は、比較的新しく非常に綺麗な状態だとのことで、家族会議の上、我が家族の別宅にすることとなりました。

その後、私も祖父母の墓参り、遺品整理の手伝いで諏訪に訪れることとなり、これが初めての諏訪との出会いとなりました。その時、あまりの景色の美しさと空気の良さに感動し「これは何度も来てしまうだろう」と思ったのを覚えています。それ以来すっかり惚れ込んで、本当に何度も何度も訪れることになったのです。

諏訪湖の美しさ

Googleマップで調べると街の中心に大きな湖があること、周辺が山で囲まれていることが分かります。湖と山というと大自然を想像しますが、諏訪はそれとは少し違います。生活するのに困らない、というかむしろ便利なほど栄えているのです。

ここまで栄えてきた最大の要因は、湖が美しく観光業が盛んだったからに違いありません。この街は地理的にも経済的にも文化的にも諏訪湖が中心となっているのです。

ここまでの情報だけでも諏訪湖が美しいという客観的な根拠が説明されてしまうと思いますが、ココからは具体的にどこで美しいと感じることができるかお話ししたいと思います。

とくに美しいのは夕方の諏訪湖

諏訪湖畔の夕方

夕方の諏訪湖は本当に美しいです。外周をランニングする人、家族でサイクリングする人、デートをする放課後の学生カップル、全てが絵になります。もし自分がこの街で生まれ育っていたら、と諏訪市民を羨ましく感じる瞬間です。

上諏訪駅前の大きな提灯

私は旅の終わりの夕方に諏訪湖の外周をドライブして中央道に向かうことが多いのですが、車内でかける音楽は必ずKIRINJIのエイリアンズと決めていて、何とも言えない哀愁を感じながら諏訪を去ることを定番としています。

また、夜景も素晴らしく、有名になりましたが立石公園からの景色は絶景です。地元の人に聞いたらココは地元学生の定番デートスポットで、かつ告白の名所だそうです。

立石公園からの景色。夜景も綺麗です。

映画「君の名は」は立石公園の景色からインスピレーションを受けたのではないかと言われています。

湖上の花火大会

諏訪湖の花火大会は地元民のみならず周辺地域住民にとって最大のイベントです。規模は国内でもトップクラスで、8月15日の花火大会では毎年4万発の花火が上がります。また、花火大会当日だけでなく8月中は毎日花火が上がるのです。

周囲が山に囲まれているので、花火のドンッという音が山に反響して物凄い迫力です。湖畔の旅館に泊まれば、ベランダから花火を見ることができるので8月の諏訪旅行は特におすすめです。

2023年諏訪湖上花火大会

私的ベストな過ごし方

諏訪に何度も来ている私のおすすめの過ごし方をご紹介します。

▪︎モーニングコーヒーにスターバックス

甲州街道から諏訪湖に向かう通りにスターバックスがあります。上から目線で申し訳ないのですが、諏訪大好きな私からすると「さすが、スターバックスわかっているな」という立地選定です。さぁこれから湖に、というところにプチ贅沢なスターバックスのラテを飲むことで自然とテンションが上がってくるのです。ドライブスルーがあってこれからドライブに行く人にも最適だし、今日何するの打ち合わせにももってこいの場所なのです。

▪︎ランチは鰻で贅沢に

うなぎ小林は湖畔にある割烹です。毎日、浜松から届くという鰻は、こだわりのタレ、米に非常に良くマッチしていて絶品です。高級な店内の雰囲気とよだれのでるような匂いに注文後から一気にワクワクのボルテージが上がります。そして一口目、”最高の幸せ”を感じます。

▪︎信州そばを食べるなら

八洲のそばは、そばの産地として名高い八ヶ岳山麓に産するそば粉を原料としています。本店は湖畔にあり、木造りで落ち着いた雰囲気は、観光スポットとしても非常におすすめです。かつては昭和天皇両陛下もいらっしゃったそうで、その他には、三島由紀夫のサインも飾られていました。肝心の味ですが、そばはもちろんのこと天ぷら含めて本当に美味しいです。もう何度も通っているお店です。

▪︎ポートランド発の古道具・古材屋さん

リビルディングセンタージャパン、通称リビセンは全国的に有名な諏訪の古道具屋。コンセプトが素晴らしくリビセンの感性で活かされた古材は、古くて一見捨てるしかないようなもから、価値のある建材へ昇華されています。店内は、1Fはカフェ、上階は古道具売り場となっており、とくに陳列された古道具たちは圧巻で、ふらっと立ち寄ったら見るのが楽しくてしばらく帰れなくなってしまいます。

▪︎TSURUYAという名スーパーマーケット

長野と群馬に数店舗しかないスーパーマーケットTSURUYAは諏訪に行ったら必ず寄ってしまう場所の一つです。とくにPBのツルヤオリジナルは美味しくて少し珍しいものが多く、私のみならずいつも一緒に行く友人らにも大人気です。お土産でも本当に喜ばれます。是非HPから商品一覧を見ていただきたいです。オリジナルではないですが、先日ツルヤで購入したそば(雪んこそば:https://rakujyan-otodokebin.com/item-detail/1003994)は美味でした。

▪︎夜は駅近くの居酒屋で

gan亀は上諏訪イチの洒落た居酒屋。とくにテラス席がよくて、旅の終わりに夜風を浴びながら飲むクラフトビールは最高です。常連さんが多いのも高ポイントで、仲良さそうに店員さんと話しているのを見ると地域で信頼のあるお店だということが伺えます。

▪︎もちろん諏訪大社もおすすめです

説明不要かもしれませんが、諏訪大社も一度は訪れるべきです。全国にある諏訪神社の総本社。諏訪神社は日本最古の神社のひとつと言われています。戦国最強の武田信玄も訪れたとされており、ご利益も期待できるに違いありません。

諏訪市周辺スポット

これまで諏訪を拠点として様々な観光スポットを巡りました。本当に諏訪の周辺は美しい場所が多く飽きることがありません。

▪︎松本市
諏訪インターから30分ほどで、松本市に行くことができます。松本市は、周辺では一番栄えている地域で、松本城をはじめとして観光名所も多いですが、個人的には文化的に非常に面白い街だと思っています。それでは、私がよく行くスポットを紹介していきます。

『松本十帖』

自遊人の岩佐十良さんが手がけるホテル。洗練されています。
余談ですが、岩佐十良さんの著書(一度は泊まりたい有名宿 覆面訪問記:https://amzn.asia/d/6FKzf6a)はかなりおすすめです。

『栞日』

美味しいコーヒーが飲めるオシャレな本屋さん。雨の日でも関係なく気分よく過ごせます。ちなみに向かいの銭湯(菊の湯:https://sioribi.jp/info/info_200818_01/)も栞日の運営だそう。古き良きいいお湯でした。

『工藝マエストロ』

日常的に使いやすい美しい工芸品を取り扱っているお店。高価すぎないし、旅の思い出に陶器とかグラスのお土産っていいですよね。

『オー・クリヨー・ド・ヴァン』

本格的なフレンチレストラン・カフェ。クオリティが高いです。諏訪でスイスを感じ、松本でフランス気分。信州はヨーロッパの洗練された雰囲気に負けず劣らずですよ。

▪︎霧ヶ峰高原

諏訪市内から車で約30分ほど、山を登ると霧ヶ峰高原に辿り着きます。高原の風景はとても幻想的で、天国にきたような気持ちになります。

霧ケ峰高原

▪︎千畳敷カール

こちらは諏訪から車で南西に約1時間ほどに位置する駒ヶ根市にある観光名所。高原の美しさに心奪われます。

千畳敷カール

▪︎八ヶ岳周辺

八ヶ岳周辺は牧場、美術館など観光名所が多く、そのどれもがとても魅力的です。
中でもおすすめは星野リゾート系列のリゾナーレ八ヶ岳。

日帰りでも十分楽しめるのがココの良さで、特に野菜や果物等の地元の生産者さん達が多く出店する夏場の「マルシェ」が楽しいです。

寺崎コーヒー 小淵沢もおすすめ

諏訪を舞台にした作品たち

あの有名映画監督たちが諏訪を舞台に映画を作っていたというのはご存知でしょうか。調べてみると諏訪を舞台やロケ地にした作品は多くあるようなのですが、あまりにも有名かつ私の大好きな2名の映画監督が諏訪を舞台にしたと言われている作品を作っているので、紹介させてください。

▪︎君の名は

冒頭の立石公園の紹介の際にも、登場しました新海誠監督の「君の名は」
諸説あるみたいですが、ヒロイン三葉が住む街は大きな湖のある街で、まさに諏訪を想起させます。鑑賞後に立石公園から諏訪湖を望めば、感動は倍増します。

▪︎怪物

『万引き家族』の是枝監督と『東京ラブストーリー』の脚本家、坂元裕二がタッグを組んだ作品で、坂本龍一の遺作でもあります。諏訪が舞台になっているので、諏訪に馴染みのある方は、あそこだ、ここだと盛り上がってしまうかもしれません。

最後に

諏訪の魅力をたっぷり紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
”東洋のスイス”に何度も行ってしまう気持ちがお分かり頂けたかと思います。
初めての方であればまずは、諏訪湖周辺〜高原ドライブのコースがいいかもしれません。おすすめの時期は8月、避暑にもなるし、毎日湖上に上がる花火はとても綺麗です。次の旅行は是非、諏訪に。それでは


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