
Midjourney:パラメーター講座09・10
パラメーター講座09・10では、2つのパラメーター(--c、--w)について学習します。各パラメーターを試せるように、プロンプト(指示文)を記載しています。ぜひお試しください。
参考:「プロンプトの基本:後編」
パラメーター講座07 --c
カオス(混沌)パラメーターは、--c(--chaos)です。このパラメーターは最初に描き出す4枚の画像の「多様性」に影響します。初期値は0で、0〜100の整数を入力できます。高い数値を入れると、意外性のあるイメージが出現する可能性が高まる一方で、再現性が低下するという弱点があります。再現性が低下すると、たまたま描き出されたイメージがよくても、それを再度描くことが難しくなります。
--c 0と、--c 100、を順に描き出してみます。
Dark picture of a cute little boy --c 0 --v 6.0 --s 250

似通ったイメージが描かれています。次いで、--c 100で描き出してみます。
Dark picture of a cute little boy --c 100--v 6.0 --s 250

4枚の多様性が増し、イメージがバラけました。これがカオスパラメーター--c(--chaos)の効果です。
やや考えの近い設定は、初期設定の中にある「Low Variation Mode」「High Variation Mode」や、「Vary(Subtle/微妙)」、「Vary(Strong)」ボタンです。こちらは、初期画像グリッドではなく、2回目の描き出しに影響します。

パラメーター講座08 --w
「奇妙な」という名のウィアードパラメーター--w(--weird)は、やや飛び道具的なパラメーターです。初期値は0、0〜3000の整数を入力できます。バージョン 5、5.1、5.2 および niji 5 と互換性がり、シードパラメーター--seedと完全な互換性はありません。
このパラメータを使用しない Midjourney(以下MJ) の画像(つまり--weird 0)と比較して、画像がどれだけ奇妙なかを制御します。さっそく見てみましょう。
a cat --weird 0 --s 750 --v 6.0

普通な4枚です。少し極端ですが、最大数値の3000を試してみます。
a cat --weird 3000 --s 750 --v 6.0

「奇妙」とは、やや違う気がするのですが、変化はありました。
いろいろ試した結果、(1)使い方にもよりますが、低い数値(100程度)から様子を見るのがよさそうです。また、(2)--s 250 --w 250、--s 500 --w 500のようにスタイライズパラメーターを同程度加えることを、MJ創始者のデビッド・ホルツ氏は勧めています。(3)スパイス的に少し加えるが現時点の使い方かも知れません。
スパイス的に--c、--wを追加するデモ
下記のパラメーター講座07で軽く指摘したのですが、スタイライズ(様式化)パラメーター--sの数値を上げると、4枚のイメージが似通う傾向性があります。その傾向性をバラけさせるスパイスとして、--cと--wを使ったデモをします。さてどうなるでしょうか。値は--c 25と--w 200とします。
基準画--s750のイメージ
まずは基準となるイメージを掲示します。
A female designer stands in front of a sky blue background, Portrait Photography --s 750 --v 6.0

似通った4人です。
基準画--s750に、--c 25を追加
上記のプロンプトにカオスパラメーターを追記します。
A female designer stands in front of a sky blue background, Portrait Photography --s 750 --c 25 --v 6.0

いい感じで、イメージがバラけたと思います。
基準画--s750に、--w 200を追加
では、今度は、基準画にウィアードパラメーターを追記して、描画させてみます。
A female designer stands in front of a sky blue background, Portrait Photography --s 750 --w 200 --v 6.0

少し予想外の結果でしたが、それがウィアード(奇妙)パラメーターです。
パラメーター講座07・08では、2つのパラメータ--c(--chaos)と、--w(--weird)について解説しました。残り5個です。
--ar、--c、--fast、--iw、--no、--q、--style random、--relax、--r、--seed、--stop、--style、--s、--tile、--turbo、 --w、--niji、--v
参考文献:Midjourney Documentation
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